年末年始 戸面原ダム釣行

池島 竜一

SMITH STAFF

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。


自分が一番好きなバス釣りシーズンは冬。まさに今がその時期となる。ただ、だからといって闇雲に釣りに行きまくっているわけではなく強風の日は釣行を避けるようにしている。具体的には風速4~5m超が長時間吹くような日はNGと判断する。
この時期はフィネス系の釣りに特化して楽しみたいと考えている為、強風は大敵となってしまう。第一にボートポジションのキープも大変だし、微細なバイトを捉えにくくなってしまうからだ。そして近年は極細のPEラインを使うようになったことも一因にある。PEはどうしても風には弱い。


ところが12月は週末になると強風が吹き荒れる日が多く2週連続で釣行見合わせとなった。そしてようやく釣行出来たのは年の瀬真っ只中の12月30日。結果的に2024年の釣り納めとなってしまった。


12月30日


秋以降続いていた強い濁りが気になっていたが、どうにかディープの釣りが出来る程度には落ち着いていた。とはいえまだまだ濁りは強い。ワームカラーはブラック一択、そして水押しの強いシャッドテールでないと厳しいだろうと予想した。 水温は8~9度台といったところで冬本番への過渡期といったところか。


この日は釣り納めをと考えた人が多かったらしく、ボートセンターの駐車場は満車状態。湖上も普段以上の賑わいを見せていた。釣り場にもよるとは思うが、冬はバス釣りのオフシーズンというのはすっかり過去の話となった。


自分が最も得意なディープフラットエリアも朝から船団となっていた。ここ数年はレベルアップしたアングラーも多く、かなり精度の高いディープの釣りをこなす人が多くなったように感じる。
止む無く別の場所に狙いを変え、メインレイクに面した3~5mフラットから釣り始める。この場所は手堅いというよりタイミング次第といった印象だが、それだけにまだ他のアングラーからさほどマークされていない場所だ。


その数投目、岸方向に向かって投げてダウンヒルで探りを入れたところでヒット。40cm弱をキャッチ。

そしてほどなく2尾目もキャッチすることが出来た。まだ出船して30分も経っていないが良いペースだ。このままのペースを維持できれば二桁突破も充分視野に入れられる。

このエリアはまだ他にもフィーディング状態の魚が入っていたようでその後もバイトが続いた。 ところがショートバイトでワームを離す、喰わせの時間を置いてアワセてもスッポ抜ける、掛けた直後にフックが外れるなど、完全にペースが狂ってしまった。実に10バイト近くをミスしてしまった。
タックルをチェックしたが針先が鈍っていたり変形しているという事もなかった。冬場の釣りでは特に珍しいことでもないが、ショートバイト傾向が強かったようだ。


さすがにバイトも途絶えたところでそのエリアを後にし、上郷方面のピンスポットを手早く周ってみることにした。狙いは主に水深4~5mにある沈木やオダである。
少なくとも2~3バイトは得られるだろうとタカを括っていたのだが完全ノーバイトに終わってしまった。水の色も悪く魚探の映像もプアだったことから、エリアとして 状況が悪いものと判断、深追いせず見切りを付けた。

午後は一気に宇藤木方面へ移動。こちらは水の色も良く時折バイトも得られた。しかしショートバイトでフッキングにまで至らない状況は変わらず、歯痒い展開が続いた。


ラストはとあるワンドの最奥に立ち木が沈んでいるスポットに入る。実績場所ではあるのだが、この日はヘラ釣りの人が入釣していた。そのためバス釣りの人は誰一人として手を付けられていない。ヘラ釣りの人が撤収するのが見えたので入ってみた。
するとノープレッシャーエリアだけあってAR-Wカーリーのダウンショットを落とすとすぐに微かなバイトが出た。立ち木を跨いでいるということもあり早目にアワセを入れたがフッキング成功。41cmをキャッチすることが出来た。

さらにその後の1投でもヒットしたがそれはバラしてしまった。16時にはボート店の桟橋に帰着しなくてはならず、これにて終了。


かなりの数のバイト数を得ておきながら僅か3尾しかキャッチ出来なかったという不完全燃焼な結果に終わってしまった。しかし既に3日後のボート予約も入れてある。それまでに何か対策を練らなくてはならない。


1月2日


2025年の釣り初め。この日の気温はさほど低くなく、一日中グローブ無しで釣りをすることが出来るほどだった。


さすがに三賀日中に釣りに来る(来れる)人は少ないようでこの日は比較的人も少なく、3日前は船団が出来ていた場所にもすんなりと入ることが出来た。


しかしボート航行跡の泡がずっと消えずに残っている。岸寄りの水がだいぶ悪いようだ。それでも一応チェックをしようと1.5gダウンショットをスイミングさせてくるとズシッと重くなった。 フッキングさせてみると悪くないサイズのようでなかなか上がって来ない。今年の初バスということもあり慎重にファイトして43cmをキャッチすることが出来た。

同エリアでまだ絞り出せるかと思い探ってみたが最初の1尾のみだった。やはり水の状態が悪いことで複数の魚はいないようだった。


続いて3日前に複数のバイトを得られていたメインレイクのフラット場へ。この日もすぐに小型をキャッチ。

ところがここから再び、3日前同様にショートバイト地獄が始まった。すっかり悪いペースに吞まれてしまい、そこから脱却することが出来ない。
そうこうしているうちに水深6mに沈んでいる倒木にバスが溜まっているのを発見した。ダウンショットがいい場所に入ったな、というタイミングでバイトが出るが2度ほどフッキングミスが続いてしまった。


そこでワームをイモ30改にスイッチ。これならば即アワセをしてもフッキングに繋げられる可能性が高くなる。

この目論見が上手く行き、倒木から41cmを引きづり出すことが出来た。

この日も上郷方面は見るからに水の状態が悪く、1投もせずに本湖方面へUターン。本湖~宇藤木方面の水深4~5mにある沈木やフラットエリアを周ってみる。 馬の背(と呼ばれている)エリアで1尾キャッチしたものの、終始良いペースを掴むまでには至らず、3日前と比べてもさほど変わり映えしない結果で終わってしまった。

年末年始の時期はアプローチを間違えない限り飽きない程度のバイト数を得られる。だからこそミスが多かったとしても一応の釣果には繋げられる。 だが1月中旬~2月中旬までの厳寒期となるとバイト数自体が1日やって数回あるかどうか、という状況になる。数少ないチャンスをミスしてしまうとノーフィッシュで終える可能性が極めて高い、1年のうちで最も厳しい"修行釣り"の時期となる。


昔は自分も冬になるとバス以外の釣りをしたり、スキーを楽しんだりもしていた。けれども今はバス釣り以外は眼中にない。本当の意味での冬というのは思ったよりも短く、修行釣りが出来る期間というのはとても貴重だと思っている。

ディープフラット&小規模オダ用
RodツアラーV-SPEC TVS-60XUL/FS
ReelREVO MGXシータ 2000SH
LinePE0.3号+フロロリーダー3lb.
LureAR-Wカーリー、レッグワーム2.5インチ(ダウンショット)スーペリオLOフック#6、タングステンシンカー1.5~2.5g
沈木&中規模オダ用
RodツアラーV-SPEC TVS-63L
ReelREVO MGXシータ 2500SH
LinePE0.6号+フロロリーダー4lb.
Lureイモグラブ30改(ダウンショット)インチフックラージ、TGフリードロップショットスリム2.6g