11/30 戸面原ダム釣行

池島 竜一

SMITH STAFF

11月30日


来たるウインターシーズンに向けて魚の動きを把握しておくべく、晩秋の戸面原ダムへと釣行した。


農業用ダムである戸面原ダムは冬季は満水を保つというのが通例なのだが昨冬は例外的に減水していた。水位が変われば魚の着き場も変わる。 そのためGPSにマッピングしてある冬季用のピンスポットがまるで役に立たず昨冬は思いがけず苦戦してしまった。


現時点の戸面原ダムは満水位を保っており、水位という面では安心と言いたいところだが、かなり強い濁りが入ってしまっている。 今シーズンは台風の直撃こそ受けなかったものの房総方面では何度か局所的な豪雨に見舞われた。そのためかなり強い濁りが入ってしまった。
そしてこれは戸面原ダムの特徴の1つなのだが、一度濁るとなかなか水の色が回復しない。周囲の地質のせいだろう。

自分の経験上、冬場の強い濁りというのはかなり厄介だ。本来であればディープを繊細な釣りで攻めたいところだが、バスの視覚が奪われている為にライトリグが効力を発揮できない。かといって強い釣りで押し通せるほど冬の釣りは甘くない。


この日の水温は13度台。まだ真冬というには早過ぎる。まずはバンク沿いや浮きモノ下をノーシンカーで探ってみる。反応はなかったが、季節的な要因というよりは濁りのためにノーシンカーが効き辛いというのが正しい気がする。


魚探を見ると魚自体は3~4mの水深にチラホラ映る。ならばとダウンショットで直撃するがやはり喰わない。目の前に落ちれば喰うのだろうが、この濁りでは少し離れただけでワームに気が付かないのだろう。


何かもう少し水押しの強いものが欲しい、ということでフラグラブダブルテール2.5インチのフリーリグを試してみる。水深3~4mのフラットをリフト&フォール&ポーズで探ってみるとようやく30cmクラスのバスが口を使ってくれた。

ヤマモトベイツ(ゲーリーヤマモト)のフラグラブダブルテール2.5インチはアメリカでは今年の秋から発売されているのだが、日本ではスミスから来春の発売を予定している。今回はフリーリグで使用してみたがフラスカートが水の抵抗を受けるおかげでワーム本体がシンカーから離れやすく、フリーリグの有効性をより引き出せるワームだった。 サイズ感と言い細部の作り込みの良さと言い、日本のフィールドには丁度良い気がする。


(フラグラブサイズ比較 上:2.5インチ 下:5インチ)

しかしその後はディープでのバイトがなかなか出せない。その場凌ぎとの印象が無きにしも非ずだったが、BFシュリンプ3.4インチのテキサスリグのカバー撃ちで40cmクラスを2尾キャッチしてこの日は終了した。

ウイークエンドアングラーでもある身としてはなるべくカバー撃ちは主軸にしたくないというのが正直なところ。どうしても先行した者勝ちになりやすく、他のアングラーとの間で先行合戦になりがちだからだ。 近年は魚探の進化やアングラーのレベルアップによりディープのピンスポットとて似たような傾向であることには違いないのだが、それでもシャローカバー撃ちほどは競争が激しくはない。


毎回の釣果を安定させたいと考えるのならばディープのライトリグで結果を出すのが理想だと考えている。とはいえこの強い濁りが収まらない限りはそのような贅沢は言えない状況だ。この濁りが少しでも早く回復することを願うばかりだ。



話は変わって、自分は東京湾アクアラインを通って房総方面へと足を運んでいるのだが、アクアラインの通行料というのが2025年4月から上下線とも改訂され、時間帯によってはだいぶ割高になる。 具体的には13:00~19:00の上り線の通行料は¥1,600で、19:00~20:00が¥800、20:00~24:00は¥400とかなりの開きが生じる。


釣りを終え、後片付けを終えてそのまま帰宅するとかなり割高となってしまう。反面、千葉県側で寄り道をすれば晩飯代程度は浮く計算だ。セコいと思われてしまうかもしれないが釣行回数の多い人ほど馬鹿にならない問題だろう。目下、帰り道にどこで時間潰しをしようか?と悩んでいるところだ。

RodツアラーV-SPEC TVC-70H
ReelREVO MGX-HS-L
LineFCスナイパーBMS14Lb.
LureBFシュリンプ3.4インチ(テキサスリグ)TGバレットシンカー3/8oz、ストレートフック#1
RodツアラーV-SPEC TVC-68M
ReelREVO LTX-L
LinePE0.8号+フロロリーダー10Lb.
Lureフラグラブダブルテール2.5インチ(フリーリグ)フリーリグシンカー7g、GYオフセットフック#4