6/1 三島湖釣行

池島 竜一

SMITH STAFF

自分も含めて土日しか釣りに行けないという人は多いだろう。けれども週末のメジャーレイクの混雑ぶりはかなりのものだ。
のんびりと釣りがしたいと思い、人が少ないフィールドへ足を向けたこともある。しかし人が少ないという事にはそれ相応の理由があると痛感した。簡単に言ってしまえば「釣れない」。
最近のフィールドは2極化している気がする。「空いているけど釣れない」か「人は多いが釣れる」だ。
三島湖は言うまでもなく後者だ。最近お世話になっているともゑボートさんでは2ヵ月先までネット予約が出来るのだが土日の予約は2ヵ月先までしっかりと埋まっている。艇数制限があるとはいえ、ボートの予約をすることすらままならない人気レイクとなっている。 そしてこの人気ぶりの理由は「良く釣れる」からに他ならない。


6月1日


日本列島に直撃こそしなかった台風1号だが、梅雨前線を刺激してまとまった雨を降らせた。三島湖は濁りに強いフィールドだが、それでも湖面の色が普段と違う事は一目瞭然だった。


朝はまず豊英筋を遡上してみる。台風の影響でインレット方面は濁っていると考えるのが普通だが、上流に位置する豊英ダムからの放水はダム下層部からなのでもしかすると本湖よりも水がいいのではないか?と気になったのだ。


しかし川を遡上しても濁り具合はさほど変わらず。気になる場所を釣りながら上流に向かったのだが、ながやま~くどれ付近の岩盤でシンクスパイダーで2尾を釣ったものの上流に向かうにつれて魚の気配が薄くなる気がした。

遡上を途中で思い留まり本湖方面に引き返す。良い水が残っていないかと鯨島周辺をチェックしてみることにした。鯨島周辺はリバーチャンネルからは離れており、水の動き自体は少ない場所だからだ。


しかし雨の影響で水位は満水。岸辺の草木が冠水していたり、ウッドチップが水面を覆っている場所が多かった。さすがにシンクスパイダーで攻めるには少々厳しい。

そこで今回はイモグラブ90で探りを入れることにした。イモグラブ90であればちょっとしたオーバーハングやウッドチップカバーもその自重で潜り込んで行ってくれる。


イモグラブ90はそのサイズ感ゆえに大型バス専用と思われがちだが、30cmクラスのバスも普通に釣れる。サイズ感よりはむしろ20g近いウェイトによるカバー突破力や沈下スピードの速さといった点を活かせる場面で投入すべきと感じている。


イモグラブ90を撃ちながら鯨島を1周したところ、結果は4バイト2フィッシュ。

通常の三島湖であればイマイチと判断してその先の狙いを切り替えるだろう。だがこの日は状況が良くないことが明白なので果たして鯨島周辺がベターなのか、或いは他にもっと良いエリアがあるのかがわからない。確認をしてみないと気が済まない性分ゆえ、広い範囲を効率よく見て回ることにした。


オーシュウ沢方面の川筋を見に行くと水の色が本湖よりもやや良い気がしたのだがその割にバスの気配は薄く、メインレイク下流部(ともゑ~ダムサイト方面)まで一気に移動した。


メインレイク下流域のバンク沿いを攻めていくがバイトがない。狙いを変えて沖のロープに絡む流木周りをシンクスパイダーで攻めて1尾キャッチしたが、それ以外のバイトは得られなかった。

この日はかなり広い範囲を周った。結果的に見れば水の動きが少なかった鯨島周辺がベターだった気がするが、今後濁りが落ち着いていくにつれてエリアの良し悪しも日替わりで変化していくだろう。それを自力で探していくのもゲームの楽しみと言えるだろう。


【イモグラブ90のリギングについて】

イモグラブシリーズの頭部は耐久性を持たせるために意図的に太目に設計している。しかしイモグラブ90の場合は18.5gという自重があることとヘビータックルでの使用となるため負荷が大きく痛みが早い。
そこで自分は頭部にネジを埋め込んで使っている。こうすることでヘビータックルでラフに扱ってもフックのズレをある程度抑えることが出来る。


また、カバー攻略を重視するならグラブガードの併用がお勧めだ。逆に、オープンエリアでドッグウォークさせて使いたいのであればそのままが良い。


イモグラブ90はシンプルなワームゆえ様々な使い方が出来るのが魅力だ。

RodツアラーV-SPEC TVC-70H
ReelREVO MGX-L
LineFCスナイパーBMS14lb.
Lureイモグラブ90(ノーシンカー)GYオフセット#5/0
RodツアラーV-SPEC TVS-63L
ReelREVO MGXシータ 2500SH
LinePE0.6号+フロロリーダー5lb.
Lureシンクスパイダー2.2インチ(ノーシンカー)スーペリオLOフック#2