4月30日
千葉県の三島湖は大好きなフィールドの1つだが、ハイシーズンの週末はボートの予約すら取れないほどの賑わい振りとなる。
今回はたまたまゴールデンウィークの狭間にボートの予約を取ることが出来たため久し振りの三島湖釣行となった。暦上は平日なので仕事をしている人も多いのだろう。普段の週末よりは空いているのではないか、との期待を持ちつつ現地に向かった。
昼過ぎまで弱い雨が降るという予報ではあったが出船してすぐに本降りの雨となった。船内にもアッという間に水が溜まってしまうほどで頻繁にビルジポンプを稼働させながらの釣りとなった。
水温は20~21度台で水位は満水。シャローにバスのネストは見えない。既に孵化したフライの群れが目視出来る。この日の時点で多くのバスはアフタースポーニングの状態にあると考えられた。
まずは豊英方面の川筋を遡上するもシャローにバスの姿が全く見えないことから途中で遡上を止め、釣りながら鯨島方面へ下っていく事にした。
雨天という事もあり雰囲気的にはかなり良い。ビンターン、Biwaaスイムバス、ポップRなどをローテーションしながら攻めてみる。だが魚がまだ回復し切ってはいないようでハードルアーへの反応は全く無かった。
ところどころにあるウッドチップ系カバーをテキサスリグやパワーフィネスで撃ってみるがこちらもノーバイト。よくよく見るとカバー下にはヘラブナや鯉が群れでゴッソリと入っていた。晴天であればまた結果が違ったのかもしれないが、少なくともこの日はカバー下にバスの気配はなかった。
あれこれと釣り方を試した結果、この日の正解は岩盤にノーシンカーをフリーフォールさせることだった。狙いとしては時期的にまだ早いだろうという先入観を持っていたのだがこの日はなだらかなバンクよりも明らかに垂直な岩盤にサスペンドしているバスが多かった。
岩盤スレスレにシンクスパイダーを沈めていくとPEラインがスーッとスピードを上げて引き込まれていったり横方向に走って行ったりする。何だか幼少の頃に親しんだ、タコ糸の先にスルメを結んでのザリガニ釣りを思い出す。緩んでいたタコ糸がピーンと張ってアタリが出るというあのドキドキ感がちょっと懐かしい。
シンクスパイダーで突出してバイト数を引き出せるカラーがFRZ。この日もそうだった。ただ、このカラーが突出して効くと実感するのは自分の知る限りは三島湖だけで、他のフィールドでも釣れないことはないものの特別良く釣れるという印象は持っていない。なお、このカラーについてはRC社のMさんがイモグラブの359番カラー(その色合いから、Mさんは某アニメ敵キャラ”フリーザ”と呼んでいた)が三島湖で良く釣れることを見出したのが発祥。シャローに稚ギルが居る時には特に効くと教えてもらったことがある。
この日はFRZの手持ちがあまりなく途中から他のカラーに交換したのだが、以後バイトが出るペースが落ちた。
サイズはMAX40cmから下は20cmクラスまで幅広く計12尾のバスをキャッチすることが出来た。この日は全てのバスをシンクスパイダーでキャッチしたが、日によってストレートワームのノーシンカーの方が効く時もある。ノーシンカーで使えるインセクト系とストレート系は両方準備しておくことをお勧めしたい。
今後はバスのコンディションの回復が進むと共にあらゆるルアーへの反応が良くなるだろう。沖に浮くブイや流木溜まりにバスが着き始めるのもこれからだ。
人気の高いフィールドゆえハイプレッシャーなのも事実だが、それでも三島湖が関東屈指の「良く釣れる」フィールドであることは間違いない。サイズ狙いのアングラーにも数釣り派のアングラーにも探求し甲斐のある湖だ。
Rod | ツアラーV-SPEC TVS-63L |
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Reel | REVO MGXシータ 2500SH |
Line | PE0.6号+フロロリーダー5lb. |
Lure | シンクスパイダー2.2インチ(ノーシンカー)スーペリオLOフック#2 |