12月2日 戸面原ダム釣行

池島　竜一

SMITH STAFF

待望のウインターバスフィッシングのシーズンに突入した。
例年、冬の戸面原ダムはほぼ満水で水位が安定する。戸面原ダムは農業用ダムであるため、その需要がない冬場には取水されることがないからだ。 この湖で貸しボートでのバス釣りが解禁になった2017年以降毎冬この湖を訪れているが、冬場の水位に関してはほぼ満水位がデフォルトである。


ところが今年の10月、ダムサイトの工事により水位が6mほど下げられた。工事自体は短期間で終了したものの、その後雨がほとんど降らないため水位が4mほど低い状態が続いている。

自分が魚探のGPS地図上にマーキングしているオダなどはほぼ満水位の状態で水深4～5mに位置しているものがほとんどだ。しかし水位が-4mになっているわけなのでこれらは全く意味をなさないものになってしまった。過去の実績場所も同様である。


よって、今シーズンは新規のフィールドで釣りをするのと何ら変わらない状態で真冬の戸面原ダムに向き合うこととなった。


12月2日


この日の朝の気温は3度と冷え込み、桟橋やボート上も霜で真っ白だった。水温はまだ12度以上あり、その温度差ゆえに湖面からは湯気が立ち上がっていた。

オダ等のピンスポットマーキングが役立たなくなってしまったが、魚探のマップ上に湖の等深線は出来上がっている。現時点での水深4～5m、つまり満水時の水深8～9mとなる場所でフラットな地形が広がっている場所はすぐにわかる。
気になる場所を何箇所かチェックしてみると、5mフラットに沢山の立ち木が点在しているエリアがあった。かなり可能性を感じるエリアだったが、水温12度ではまだ水深5mまで落ちてきている魚は少ないようでノーバイトだった。


同エリアのやや浅い側に移動する。水深は3～4mだが、こちらは立ち木があまりない。2.6gのダウンショットで時間をかけて探り3尾を絞り出すことが出来たが、居着きというよりもフィーディング系の魚といった印象。

もう1箇所目星を付けていたエリアは理想的な条件を満たしておらず、一応探ってはみたものの予想通りバイトを得ることは出来なかった。


そのまま東進し上郷方面へと向かう。例年バスの越冬場となる場所も最深部で水深3m台ほどしかなくなってしまっていた。この日は辛うじて残存していた魚を1尾キャッチできたが、これから水温が低下するとともにこの場所からはバスも完全に抜けてしまうだろう。

そして戸面原ダムの最東に位置する中島ワンドは半分ほどが陸地と化していた。水が残っている場所も激浅でボートを進めることも出来ない状況だった。

一転して西進、宇藤木方面へと向かう。馬の背（と呼ばれる巨大な台地状の場所）を中心に魚探を掛けていくが、理想的なフラットエリアが見当たらない。浅いか、深いかといった感じで、この日の魚のポジションにはマッチしない印象を持った。
苦し紛れに馬の背に隣接する立ち木群（水深6m）から1尾をキャッチするもののバイト自体が単発で連発する気配がない。これからさらに水温が下がれば良くなる場所なのかもしれないがこの日の条件には合っていないと判断できた。

さらに別のエリアの立ち木（水深5m）でも1尾キャッチ。これも単発バイトのみで終わる。

夕刻は朝に3尾キャッチしたフラットエリアのシャロー（2～3m）側でダウンショットをハイピッチで横方向にスイミングさせてみる。ここでは狙い通りにフィーディング系の魚を1尾キャッチすることが出来た。

この日はまだ水深3～4mレンジを動き回っている魚が多く、冬というよりは晩秋といった印象が強かった。水深5～6mのディープフラットについては手応えを得られなかったものの、立ち木群がある場所を中心に水温低下と共に多くのバスが集まるのではないかと期待をしている。


なお、-4mの低水位の状況によりただでさえ広いとは言えない戸面原ダムがさらに一回り小さくなっているのが現状だ。バス釣りの人だけでなくヘラ釣りの人も好条件な場所が限られ、例年以上にポイントのバッティングも多くなるだろう。
多少なりとも水位の回復を願いたいがあまり期待は出来そうにない。この冬の戸面原ダムは期待半分、不安半分といったところか。

RodツアラーV-SPEC TVS-61UL/ST
ReelREVO MGXシータ 2000SH
LinePE0.3号+フロロリーダー4lb.
Lureレッグワーム2.5インチ、AR-Wカーリー2.75インチ（ダウンショットリグ）
タングステンシンカー2.6g、スーペリオLOフック#6
RodツアラーV-SPEC TVS-63L
ReelREVO MGXシータ 2500SH
LinePE0.6号+フロロリーダー5lb.
Lureレッグワーム2.5インチ、AR-Wカーリー2.75インチ（ダウンショットリグ）
タングステンシンカー3.5g、スーペリオLOフック#6

Field Report Bass トップへ