6/5 霞ヶ浦水系某川釣行

池島 竜一

SMITH STAFF

6月5日


10数年前までホームフィールドとしていた某川に今年から再び足を運んでいる。当時の釣り方が通じる部分もある反面、釣り方や思考回路をアップデートしないと対応できない場面に直面することもあり、懐かしさと新鮮さとが半々といった心境で釣りを楽しんでいる。


この日は朝から小雨交じりの曇天で風も弱く、一見すると絶好のコンディション。しかし、朝の6:30頃から釣りを始めているにも関わらずバイトがない。
通常であれば朝マヅメの絶好のタイミングのはずだが、この川は流れが出ると喰わないという特徴がある。この日の朝も僅かに流れが発生していた。霞ヶ浦水系最下流部に位置する常陸川水門の開閉が、遠く離れた流入河川の釣果にも影響を与えている。


流れが出た際の明確な対処法というのを自分はあいにく持ち合わせていない。バスボートであれば影響を受けない水域にまで大きく移動してしまえば良いが、流入河川内で小型ボートで釣りをしているとなるとそうもいかないのが実情だ。


テナガホッグのマット撃ちでようやく1尾目をキャッチ出来たのは8:30だった。しかしその後もバイトは遠く、テナガホッグのマット撃ちとスパイニークローラーでの矢板攻略を軸に攻めてみたがノーバイトの時間が続いた。自信を持って繰り出せる次の一手が見当たらない。

4月に結果が出ていた沈みフィルターユニット。魚探がないとその存在がわからないが、水深0.8~1.5m程度の場所に岸と平行にフィルターユニットが一列に並んで沈められている場所が何箇所かある。発見した際にはここは手堅いだろうと考えたのだが、後日にまるでバイトがないという経験もした。予想外に当たり外れがあるスポットだと認識を改めていたところだった。


この日も確信めいたものはなく苦し紛れに試してみたというのが正直なところだが、幸いにもこの日は「当たり」だった。


スパイニークローラー、スパイニーアックスのワッキーリグでバイトが連続した。何尾かミスしてしまったものの短時間で4尾のバスをキャッチすることが出来た。小型中心ではあったもののスクールが射してきていたようだ。

そのうちの2尾はノンキーパーサイズのいわゆる小バス。現在の霞ヶ浦水系で小バスが釣れる場所というのは非常に少ない。 小バスがいないということは数年先のキーパーサイズがいないということでもあるので、釣り場の未来を差し測るバロメーターでもある。その点、この川はまだ大丈夫そうだ。

一通り沈みフィルターユニットを攻め終えたところで再度マット撃ちに戻る。少し攻め方を変えてみようと思いワームをBFシュリンプ3.4インチに替えてみる。これが功を奏し、30cm台半ば~後半クラスを3尾キャッチできた。カバーの隙間にBFシュリンプがスルスルと落ちていった途端にドシッ!と明確に出るバイトは何尾釣っても病みつきになる。

BFシュリンプ3.4インチはカバーのスリ抜けが良いことに加えてストーンと真っ直ぐに落とすことが出来る。リアクション要素での喰わせが効く際に効果が高い。自分の中ではホッグとパドルテールの中間といったイメージで使っている。

この日は時間の経過とともにコンディションが好転していったことが印象的だった。大型は混ざらなかったが釣果は8尾。この川は数年前に魚の大量死が発生し一時はほぼ壊滅状態だった。よくぞここまで持ち直してくれたものだと嬉しく思う。

RodツアラーV-SPEC TVC-68M
ReelREVO LTX-L
LineFCスナイパーBMS 12lb.
LureBFシュリンプ3.4インチテナガホッグ(リーダーレスダウンショット)
TGバレットシンカー3/16oz~1/4oz、スミスオリジナルオフセットフック#2
RodツアラーV-SPEC TVS-63L
ReelPREMIER706
LineFCスナイパーBMS 5lb.
Lureスパイニークローラー、スパイニーアックス(ワッキーリグ)
タングステンネイルシンカー1/32~1/16oz、ガード付マスバリ#3、#5