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『6/20 水郷各所釣行』
池島 竜一(SMITH STAFF)
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ようやく越県移動の自粛が解除となった。
自分は埼玉県に在住しているのだがボートを駐艇しているのは茨城県である。オフシーズンの間にメンテナンスはしてもらったのだが春になってもボートを見に行くことすら出来ず、昨年の秋以降ずっと駐艇しっ放しの状態であった。
ボートを長期間放置していると様々な不具合が発生する。過去には猫に船内を荒らされたり、アシナガバチが巣を作っていたり、デッキから草が生えていたり、トレーラーがパンクしていたりと枚挙にいとまがない。
昨年秋の台風15号でボートカバーが破れてしまったのを機に新しいボートカバーに買い換えていた。このボートカバーは船外機ごとスッポリと船体に被せることが出来るので隙間もほぼない。これなら多分大丈夫だろうと思ってボートカバーをめくってみたところ、残念ながらまたしても船内が猫に荒らされていた。
早く湖上に出たい気持ちを抑え、この日はまずボートの清掃から始まった。しかしながら久し振りに愛艇で釣りが出来ると思うと楽しみで仕方がなかった。
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久し振りの釣りという事もあってあれこれ試したいという気持ちがある反面、やっぱりバスを手にしたいという気持ちの方が強かった。
あまり遠出はせず、まずは常陸利根川内で手堅く結果を出すプランからスタートした。
いかんせん状況が把握できていないのでどのような釣り方が有効なのか試してみないとわからない。ハードボトムのクランキング、アシ際のフロッグとファットイカ、垂直護岸のワッキーリグなど試してみたがノーバイト。
ここのところ連日、常陸利根川では下流の潮止水門を開放していた。時間は午前中から正午前後までというパターンが多い。
この日は前日にかなりまとまった雨が降ったためか想像以上に水門開放後の流れが強くなってしまった。これでは喰わないのも致し方ない。
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常陸利根川を出て、外浪逆浦、北利根川出口を周ってみる。東関東道下の消波ブロック帯ではテナガホッグのリーダーレスダウンショットリグに
バイトがあったがスッポ抜け。杭撃ちやハードボトムエリアのクランキングには反応がなかった。
水温は23度台だが、これはもっと釣り方をスローダウンさせないと厳しいかもしれないと思い始める。
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北浦に移動し、ドックの外壁や粗朶消波提の際をスパイニークローラーのワッキーリグで攻めていく。
文章にするとテンポ良く感じられてしまうかもしれないが、炎天下でバイトもないまま数時間に渡ってただひたすらにライトリグの釣りを展開するというのも精神的にはかなり厳しいものがある。
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普通に考えれば数時間に渡ってノーバイトであるならば場所や釣り方を変えるべきだろう。
但し、現在の霞ヶ浦水系や北浦水系ではバスの個体数が極めて少ない。だから時にはノーバイトが続いてもめげずにやり通す覚悟も必要となる。
熱中症にならないよう飲み物だけは適度に飲み続け、ひたすらスパイニークローラーを粗朶消波提の際に落としていった結果、ようやくバイトがあり43cmをキャッチ出来た。
この時の時間は既に11:51であった。
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その後も粗朶消波提を攻め続けるがバイトを得ることは出来ず。
移動ついでに鰐川の消波ブロック帯をテナガホッグのヘビーダウンショットで撃っていくとバイトを得るもスッポ抜けてしまった。しかし、消波ブロックでもバイトはそれっきりだった。
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午後には潮止水門も閉じるはずで、常陸利根川の流れも収まるはずだ。
そうすれば常陸利根川の魚は喰い出すはず。そんな期待を持ちながら常陸利根川へと戻ってきた。
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狙いはフィルターユニット際でエビやゴリを捕食している魚。
スパイニークローラーのセンター付近に1/64ozのネイルシンカーを刺し、水平にスローフォールするようにしたものをフィルターユニットの際に落としていく。
結果はすぐに出た。痩せてはいたが、48cmのナイスサイズをキャッチ。
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この釣りは夕方には特に効く。夕方まで本命場所を残しておいたのだが、あいにく狙っていた場所に岸釣りのアングラーが先行していた。
そこでひとまず他の場所で時間を潰し、岸釣りのアングラーが居なくなったのを確認してからその場所に入った。
ここでも狙い通りにスパイニークローラーで40cmジャストをキャッチ出来た。
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午前中はあまりにもバイトが遠く気持ちが折れそうになる時間もあったが、午後には上手くリカバリー出来たのではないかと考えている。
16時にはボートを上げ、船体の拭き掃除とワックス掛けをしてから帰路についた。愛艇を長期間放置してしまったのでこれくらいやらないと申し訳ないという気持ちがあった。
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新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、4月半ばに緊急事態宣言が発令され、緊急事態宣言が解除になっても越県を伴う移動が自粛対象とされた。
私もそうだが、この間は釣行を自粛していた人も多いだろう。まさか数ヶ月間に渡って釣りに行けなくなるだなんて一体誰が想像出来ただろうか。
釣りに行けるということは決して当たり前の事ではなく、とても恵まれていることなのだと思う。世の中が不安定な状況になればそんな自由は簡単に失われてしまう。
この数ヶ月間、それを理解するには充分だった。
現在では越県を伴う外出も自粛要請が解除され、その気になれば県外への釣りや旅行にも行けるようになった。釣りに行けるようになった喜びは大きいが、この現状で大勢の人が自由に移動しても大丈夫だろうかという不安もある。
今も決して新型コロナウイルスの脅威が消えたわけではなく、根本的な問題が解決したわけではないという点だけは念頭に置いておきたい。
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ROD
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REEL
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LINE
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LURE
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ツアラーV-SPEC TVS-63L
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ABU PRIMIER706
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FCスナイパー BMS5lb.
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スパイニークローラー5インチ(ワッキーリグ) (タングステンネイルシンカー1/64oz,1/32oz、ガード付マスバリ#3)
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