清水 隆匡
(スミスフィールドスタッフ)



『8月6日 西湖戦』


前回のレポートのプラクティスから二週間、良いイメージのまま本戦を迎えた。
プラクティスの結果では、ディープフラットに魚影は濃いとは感じていたが、スイッチが入らないとまったく反応は得られない事とスイッチの入るタイミングが何時なのかまったくわからなかった。タイミングさえわかれば、ディープフラットで勝負したかったが、安定の溶岩帯で勝負を決意していた。

溶岩帯では目視で出来る溶岩の隙間から、その一段したの溶岩の隙間を一つ一つ丁寧に釣っていくとゆうもの。
水深は2〜8メートルに急激に落ちるブレイクを自作のスモラバで丁寧にアプローチする。 なるべく風が当たっているような溶岩帯が良いと感じていた。


スタート後、一目散に溶岩帯へ直行する。
この時期は比較的に溶岩帯を狙う人はそれほど多くないため、狙いのポイントへはすんなり入る事が出来た。

300〜400メートルほどある溶岩帯を二回流せばリミットを達成出来る自信があった。 目標は5キロ!ぶっちぎりで勝つ!

まずはドキドキの第1投。風は無風で、プラクティス時より、溶岩がハッキリ見える。
魚探にもベイトの反応は無い...
第2投、第3投...
一流し目、1.5〜2キロクラスが5.6匹横切る。向かった方向へスモラバをキャスト。
プルっとバイトするが、合わせる前に離した...一流し目はノーフィッシュ...まぁまぁまぁ...

二流し目、相変わらず風は無い...
ノーバイト...ヤバイ...
時間も経過し、気温も上がり、釣りにくい時間へ突入していく。

プラクティスの時と明らかに状況は変わってしまった。一度気持ちを落ち着かせるべく、 ディープフラットへ移動する。

移動先に到着と同時に大会に参加している同級生も現われた。お互いまったく釣れておらず、お喋りして気持ちをリセットしたと思ったら、いきなり同級生がロッドを曲げ、ナイスフィッシュをゲット! 焦る...


いよいよ時間もなくなり、あきらめムードが漂い始めた。最後は溶岩帯で勝負するしかない。
時間的にも良さそうな溶岩だけを狙っていく。残り時間が一時間を切り、いよいよダメだとあきらめながら流していると、プルっとバイトを感じた。反射的にアワセを入れると、中々の重みを感じた。内心はドキドキしたが、自分に落ち付くことを言い聞かせ、ゆっくりファイトを開始。何度か強い突っ込みがあったが、バスが疲れて上がってくるまでガマンをし、ネットイン! 心の中では雄叫びでしたが、冷静を装ってライブウェルへいれた。(笑)

結果はこの一本で終了となったが、5位でフィニッシュ。

自信があった試合なだけに、ガッカリな結果のはずですが、それよりもこの一匹がくれた喜びの方がそれを勝った。
たった一匹ですが、非常に思い出の残る一匹となりました。


● タックル

ロッド Vスペック 60XUL/FS
リール イージス
ライン フロロ3lb
ルアー 自作スモラバ1/32oz



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