川又 圭史 （2016 JB TOP50 No.6　スミスサポートプロ） MTM GUIDE SERVICE http://kawamatayoshifumi.com/mtm_guide.html 『JB TOP50第3戦IN七色ダム』 7/8･9･10 スミスHPをご覧の皆さん、こんにちはプロスタッフの川又圭史です。 さて今回のレポートですが、先日、奈良県七色ダムにて開催されたJBTOP50第3戦のレポートになります。 率直な感想を申し上げますと、溜息と安堵の狭間で揺れ動く感じです。というのも、今回の試合もまた「今を釣って行く」という感じで、3日間とも釣り方はバラバラ。その時その時のバスの状態にアジャストさせたという具合です。ですので、今回の試合でも相当ミスが多く、食わせ損ない、ラインブレイク、バラシなどがあり、もう少しだったかなと思います。 しかし、今回の試合展開というのは、正直今まであまり無い「サイト」。もちろん、途中途中ではブラインドで釣って行くなどはありましたが、基本は全てサイズを選んで釣って行きました。今までであれば、普通にサイズが混じる場所で、普通に釣って行くというスタイルでしたが、「紀伊半島のリザーバー」という若干難解なバスの習性と時期を考えると、今回の「サイト」という展開となって行った訳です。 ちなみに、「紀伊半島のリザーバー」特有と言えるのは、ストラクチャーに依存が少ないのと、ルアーの動きに対しての見切りの速さ。回遊しながら餌を探し、ある一定の動きでないと反応すらしないセレクティブ感満載の天才系バス。 今回で3回目の七色ダム、去年のクラシックで行った池原ダムを含めると、紀伊半島のリザーバーでの試合は4回目です。どちらにも言えるのが、数は釣れるがサイズが伸びない。だから尚更「サイト」主体に試合を展開した訳です。しかし、だからと言って簡単に食わせられるほど七色ダムのバスも甘くは無く、初めのうちは食わせるのにかなり苦労しました。ルアーの動き、ルアーの落としどころ、ルアーの通すコースなどなど。 そこでプリプラで思いついたのが、ライトキャロでのサイト。飛距離とノーシンカー状態の両方を兼ね備えているので、比較的に勝負は早く、フラット系シャローでのサイトではライトキャロで好反応を得る事が出来ました。しかし、リザーバーという事もあり、フラット系シャローというポイントはかなり少ない。しかも、フラット系シャローの回遊バスを相手にするという事は、ラインの存在、ルアーの存在を消すことが難しい。ここでまた少し壁にぶち当たる事になり、色々と試行錯誤して思いついたのが「ノーシンカー」と「ライトキャロの提灯釣り」。ノーシンカーについては詳しく説明しませんが、基本的にオフセットフックを使用してフォール姿勢を整えます。ライトキャロについては、枝や岬、沈み岩、砂利、バスが下に隠れている場所、またはブラインドで同じようなシチュエーションに敢えてバスを誘った場合にライトキャロは使用しました。 そしてこれらを操るにあたり一番考えたのはロッド。飛距離を出すには長い67ML、多少操作性を考えるのであれば63L。ですが、 瞬時に掛けるパワーという点を最優先させた上で選んだのは、そろそろ発売となるTVS-64L“ピークパフォーマンスカスタム”。 このモデルを試すと今回のパターンにはドンピシャ。元々、リザーバーのワッキー系スイミングをメインに考え、飛距離と操作性を重視して作り上げたロッドなので今回の試合展開には使い易いように思います。 以上が、今回の試合にあたり突き詰めたタックル、展開内容でした。しかし、冒頭にも書きましたが「今を釣って行く」という事は、もちろんフィールドコンディションが変わり、フィッシングプレッシャーも掛かるので、リグや釣り方も細かく変わってきます。 初日は、小雨交じりの曇天ということと、若干の水位変動があったせいで、ライトキャロをメインにしながら、流れが出た時はポイントによって、ネコリグのドリフトサイトで狙い20位3142ｇ。 2日目は、朝から大雨という事もありサイトは断念して、ネコリグでのブラインドでの普通釣り。しかしキッカーサイズの55クラスにラインブレイクされ、キッカーサイズが混じらず24位2166g予選24位通過。 3日目は、朝から晴天だったのでバスが浮くのを予想して、ノーシンカーでのサイトを駆使して3位4105g 初日3142ｇ 3日目4105ｇ 結果、3日目の捲りが効いて総合10位フィニッシュ。 結果的にはジリジリ順位を上げて帳尻合わせが出来ましたが、冷静に考えれば食わせられる魚をミスってしまったりなども多く反省点の多い試合でもありました。しかし、苦手意識の強かった七色ダムを少しは克服出来たのではないかとも思うので、次回の試合時には修正したいと思います。 最後に、初戦、2戦目とリズムが合わず底を叩いてきたので、ここから全開で勝ちだけ目指して頑張りたいと思います。 （おまけ） 去年の池原ダムでのクラシックで覚えた、BFシュリンプ3.4インチでの「階段落としヘビダン」。もちろん今回に試合でも少し投入しましたが、釣れたサイズは初日に1本ウェイインしたのみ。ですが、練習ではキーパーサイズが連発。 そして、 55クラスも時々釣れてくれました。 ただこちらは、パターンとして不確定要素が高いのでサブパターンとしてしかやりませんでした。しかし、数釣りも出来るし、時折こういったサイズも釣れてくれるので、もし行かれる方はヘビダンなどもあると楽しいかもしれません。 《 タックルデータ 》 サイト　ノーシンカー・ライトキャロ用 ロッド ： ツアラーVスペックTVS-64L“ピークパフォーマンスカスタム” ライン ： サンライン　シューター3lb ※キャロ時には、トルネード・ブラックストリーム0.8号使用 リール ： スタジオコンポジットRC-SS45mm　カーボンノブ仕様 フック ： がまかつワーム326フィネススタイル#4 ルアー ： ストレートワーム サイト　ドリフト　ブラインド　ネコリグ用 ロッド ： ツアラーVスペックTVS-61UL/ST“ソリッドティップウェーブモーション” ライン ： サンライン　シューター3lb リール ： S社スタジオコンポジットRC-SS45mm　カーボンノブ仕様 フック ： がまかつ　ワーム329ハンガーHD　KGウィードレス#1 ルアー ： レイン　エコスワンプ　エコスワンプJr ※シンカー　ネイルシンカー0.9ｇ　1.3g ヘビダン　階段落とし用 ロッド ： ツアラーVスペックTVC-68M“ジンゴローム” ライン ： サンライン　シューター10lb リール ： S社スタジオコンポジットRC-SC86mm　カーボンノブ仕様 フック ： がまかつワーム322スリムスタイル#1/0 ルアー ： BFシュリンプ3.4インチ ※シンカー　レイン　DSスリムシンカーリングタイプ5g

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