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『7/15 利根川釣行』
池島 竜一(SMITH STAFF)
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てっきり関東にも影響をもたらすだろうと思っていた台風4号が洋上で温帯低気圧に変わり、半ば諦めていた釣行が可能となった。また、雨天が続いていたことで増水や濁りの懸念もあったものの、利根川下流部ではさほどでもないとの現地情報を得、利根川にボートを出した。
確かにやや水位が高い気はしたが濁りはさほど強くない。場所により白濁している印象もあったが、予想外に透明度の高い場所さえあった。濁っているエリアに関しては雨後の濁りというよりは風による底荒れが残っている印象。
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利根川下流部のアシ際などは非常に浅く、ボートでのアプローチにも限界がある場所が多い。しかし水位が高いとなればその点で有利となる。そこで朝はまず実績の高いアシ際から攻めていった。
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条件が良ければトップウォーターでも期待できる場所なのだが、この日は水位の高さが裏目に出たようで不発。スピナーベイトにスイッチし、アシの先端部に杭が絡むスポットでラビッシュに1尾目が来たがサイズは小さい。スピナーベイトへのヒットも続かず、横方向への反応が今ひとつと判断。
やはりタイトにアシを撃っていくのがベターなのかと思い、テスト中のベビーファットイカ(プロト)を撃っていくと35cmが出た。
やっぱりこれかと思ったが、下流の水門が開いたようで徐々に水位が下がり、流れも強くなってきてしまった。こうなると元々水深の浅い場所はさらに状況が厳しくなってしまう。
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流れの影響を受けにくく、さらに水深がある場所を求めてインサイドベンドに位置するテトラ帯に移動した。ここではバンドゥクローのテキサスリグで小型を1尾キャッチするも、その後はショートバイトに悩まされキャッチまで至らない。水の色がやや白濁気味だったこともあって深追いするのを止める。
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昼からは東風が強まってきた。風下にあたるエリアではボートをステイさせるのにやや難儀するレベル。一方、先程までの川の流れが止まり、曇天だった空からは小雨がパラついてきた。これは状況が上向く要素でもあり、早速魚がフィーディングに上がってきやすいゴロタ石シャローを攻めてみた。
根掛かりが激しい場所でもあるので、オフセットフックを使用することでスナッグレス性能に優れるワーム・カバークローラー(廃盤品)をチョイス、1/16ozのネイルシンカーをインサートし早めにスイミングさせるとひったくるようなバイト。TVC-65MLを絞り込みながら上がってきたのは37cmとまずまずのサイズ。
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この魚が状況変化に反応してフィーディングに上がってきた魚だったとしたら、同様の魚が続けて釣れる可能性がある。よし、これからだ!とレインウェアを着込んでやる気満々になっていたところで無情にも空がゴロゴロと唸り始めた。
近年はゲリラ豪雨に悩まされる事が多くなった。悪天候に変わるまでのスピードが非常に早く、俊足なバスボートと言えど即時避難が鉄則となる。せっかく状況が上向いたように感じたところでポイントを後にするのは後ろ髪が引かれる思いだが安全を考慮すると止むを得ない。
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しかしこの日も、結果としてこの判断が正解だった。駐艇場での後片付けを終え帰り道につく頃には猛烈な雨に見舞われた。念の為にとセーブフェイスは常時ボートに積み込んでいるが、それでも湖上でこの雨に見舞われていたらボートの走行はままならなかっただろう。
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梅雨明けと同時に訪れた7月前半の猛暑には心身ともにかなり参ってしまった。こうなると暑さに弱い自分は昼間の釣りに耐えられなくなってしまう。しばらく愛艇を出すつもりもなく、船内からバッテリーも全て外して持ち帰ってきていた。
ところが15日は曇り時々雨の予報。日が近付くにつれ予報が快方傾向に変わっていくのが気掛かりではあったが、それでも猛烈な暑さからは開放されそうだと思い、利根川に向かうことにした。
この時期は朝マヅメにヒットが集中する傾向があるが、マリーナスタッフにボートのランチングをお願いしている点や、常陸利根川から利根川へと抜ける際に通過する水門の稼働時間といった理由もあり、どうしても利根川の朝マヅメには間に合わない。この日も目的の場所に到着したのは7:30だった。
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しかし曇天だったのがせめてもの救い。バズベイトで広く探り、ここぞというスポットではスピッティンイメージJr.で誘いを入れるという二刀流のトップウォーターゲームからスタートした。
前日にトーナメントが開催されていたことで散々叩かれ、そのプレッシャーがまだ抜け切れていないことも考えられたがトップへの反応が全くない。半ば諦めかけて次の一手を考え始めていた頃、サウンドシャワーバズベイトに激しい水音を立ててヒットしてきたのはライギョだった。その後は全くのノーヒット。
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やがて天候が晴れてくるに従い気温も急激に上昇、一気に暑くなった。朝は29度台だった水温も31度台にまで上昇。さすがにトップの釣りを諦め、アシ際をテキサスリグ等で撃つがノーヒット。熱中症にならぬよう留意し頻繁に水分を摂取しながら釣り続けるが、この暑さは私には少々辛い。
陽が上がると魚がカバーに付くと考えがちだが、陽が高く登った時間帯で水深の浅いアシ際というのは、利根川においては過去にあまり良い思いはしていない。複合要素がない限りは可能性が低くなると考えている。
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こうした場合に支流に入るのも1つの手なのだが、本流であれば自分が好む場所というのは2つ。1つはゴロタ石やテトラが絡む急激なブレイク。もう1つは必ずシェードを作る複雑な形状のテトラである。
この日も水深1〜3mまで急激に落ちるブレイク、そしてそこに点在するゴロタ石やテトラをスパイニークローラーとカバークローラーのワッキーリグで攻め、30cmクラスのバスを3本キャッチすることが出来た。こうした場所は見た目にもプアであるため攻める人も少なく、プレッシャーが低めなのも良い点だ。
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昼過ぎになると天候も曇り、北東の風が吹いてきた。それまでは陽射しと暑さに少々グッタリしていたのだが体感温度は一気に下がり涼しさを感じるようになった。体力とやる気も復活してきたところでテトラ撃ちへと移行。
利根川には様々な形状の消波ブロックが入れられている。一般的な「テトラポッド」以外にも「中空三角ブロック」ところによっては「ジュゴンブロック」という珍しい形状のものが入れられている場所もある。それぞれに魚の付きやすさや根掛かりのしやすさなどに違いがあるので、意識して釣りをするようにしてみるとテトラ撃ちがより面白くなる。
ちなみに写真のテトラ帯には「アクモン」という種類の消波ブロックが入れられている。この日はバンドゥクローのテキサスリグで真っ黒い居着き系のバスをキャッチすることが出来た。
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その後は東風が強まり、底荒れし始めたために終了。午前中は暑さを感じた時間帯があったものの、昼以降は涼しさの中で快適に釣りを楽しむことが出来た。
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夏の猛暑は人間にとっても厳しいが、バスにとっては命に関わるほどの厳しさだ。猛暑が続いていた中で急にまとまった雨が降ると急激なターンオーバーが起こり、水中が酸欠になることで魚の大量死に繋がりやすい。実際、水郷の数箇所の閉鎖水域では魚の大量死が起こり、バスの個体数が激減してしまった前例がいくつかある。今年の夏が魚の命に関わるような猛暑にならないことを願うばかりだ。
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ロッド
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ツアラーV-SPEC TVC-65ML
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リール
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ABU REVO LTX-L
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ライン
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FCスナイパー 8lb.
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ルアー
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スパイニークローラー、カバークローラー(ワッキーリグ) タングステンネイルシンカー1/16oz
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ロッド
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ツアラーV-SPEC TVC-70H
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リール
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ABU REVO MGX-SHS-L
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ライン
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目探グリーン 12lb.
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ルアー
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ベビーファットイカ・プロト(ノーシンカー) キールバランスフック#2/0
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ロッド
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ツアラー STC-68TX
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リール
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ABU REVO EITE CB-L
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ライン
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:
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目探グリーン 12lb.
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ルアー
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バンドゥクロー(テキサスリグ) タングステンバレトシンカー3/16oz、ストレートフック#2/0
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ロッド
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ツアラー STC-65FM/HYBG
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リール
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ABU REVO STX
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ライン
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マシンガンキャスト 12lb.
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ルアー
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サウンドシャワーバズトリプル、ラビッシュ3/8ozWT
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