『ナマズ日記2012:葉月』


鈴木隆夫



 8月は雨の日がほとんどなかった為、川は渇水、そうなるとナマズの居場所は限られて狙いはつけやすい。

 だから釣りやすいかというとそうでもない。夏の狙いどころである落ち込みや瀬も水が少なくては釣りにならない。水深のあるトロ場のコンクリートの壁やテトラをうろつくテナガエビをたべに来ているやつがかろうじて口を使うか、ものすごく浅くなった合流点に残っている2年生ぐらいの小型が食ってくるか、という感じだ。


 大型は雨による増水を深場のストラクチャーの影からじっと待っているに違いない。

 壁際ねらいはフロッグタイプのライギョデントスで壁打ちだ。といってもテニスじゃないぞ。フロッグを壁ギリギリにキャストするより、コンクリートの壁に当てて落としたほうが何倍も釣れるんです。

 理由は判らないのですが。ここぞと感じたスポットでは30センチ刻みで壁打ちです。

 合流点の下流の本流の巻き返しでヒットした。水深は30センチ程。

 着水したところで水面に変化があった。深いところからキャタピーを追いかけてきたようだ。

 渇水で超浅くなった合流点、その合流点はキャストできる位置に立つと道路にある水銀灯の光でポイントに自分の影が映ってしまい釣れなくなる為、川の反対側からキャストした。

 一投目でヒットした小型。水深は20センチくらい。

 夏の昼間は水遊び感覚で楽しもう。鯉の中に混じって泳ぐナマズを発見!鯉が釣れてもいいやと思ってレッドヘッド(赤白)の、マグナムタイガーをチョンチョンと水面でくねらせていたら食った。

 合わせた直後私の立っている落ち込みのエグレ(たぶん自分の棲家)に突っ込まれ、ねがかりでルアーを外さればれてしまった。賢いナマズだ。

 あまり見たくない写真だ。死んだ原因は分からないがこの写真を撮った場所はルアーでナマズを釣る人がひっきりなしに訪れるポイントの下流だ。

 ダブルフックのバーブレスで釣りをして下さい。ルアーをくわえたままラインが切れないようにPEラインやナイロンなら20ポンド位。そしてラインの傷のチェックもこまめにして下さい。

 60センチを超えるとナマズの引きは半端じゃないですよ!


 いろいろ工夫するのも楽しみだ。凶と出るか、吉と出るか?



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