Basser
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あのすごいストライクを楽しむには昼のゲームがいいという声もあります
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鈴木
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「僕のホームグランドの鶴見川は基本的にクリアな水質だし、浅いところが多いので、昼からフラフラしているナマズも結構いるんですよ。全部が全部夜行性じゃないんです。そういうナマズは半径2m以内にルアーが落ちれば、それが上流であろうと下流であろうとスーッと一直線に寄ってきて、一瞬止まって確認してから食ってきますね」
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Basser
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一瞬止まる?そこで食わせるための特別なタイミングとかあるんですか。ブラウントラウトのトップウォーターミノーなんかだと、食わせのタイミングなんかの優劣で釣れる、釣れないが結構分かれますよね?
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鈴木
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「食わせるための“間”とか“誘い”って特に必要ないですね。一目散に寄ってきて食うのもいますが、日中だと手前で一瞬止まることが多いんです」
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Basser
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と、いうことは、勝手に出てきて、勝手に寄ってきて、勝手に止まって、勝手に食うと…
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鈴木
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「そうですね(笑)。一瞬おいて勝手に食ってくる」
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Basser
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障害物に隠れているヤツは勝手に寄ってこないですよね?
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鈴木
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「そうです。夜行性のヤツは昼、物陰に潜んでますから、その10p以内です」
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Basser
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10p以内ってことは、現場レベルで考えればほとんど際にピッタリってことですよね?
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鈴木
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「そうです。そこに落とすことができればリアクション的にパンって出てきてあっという間に食ってしまいます。ギリギリに落とすことができれば日中でも驚くほどアクティブに出るんです」
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 足元を丁寧にトレースするのは、昼も夜も定石
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Basser
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そうでした。以前に連れてきていただいたときにも、岩の際に落ちたラッキー13に何度も出てきてびっくりしました
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鈴木
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「そうでしたね。ほかには、日中でも濁りが入れば活性が上がりますよね。たとえば、上流で工事が始まって、スーッと濁りが入り始めると、いきなりトップウォーターへの反応がよくなったりします」
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谷中
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「僕は今まで日が陰ってから釣りをすることが多かったので、真昼間の釣りに関してはあまり詳しくないんですよ。ただ、あらかじめポイントの状況をしっかりと把握しておかなければいい結果が出ないので、明るいうちに釣り場をチェックしておきます。そうすると、実際に(暗くなってから)釣れているポイントってすごく浅いことが多いんですよ。で、その浅場の近くにある障害物を日中にピンポイントで攻めてみると明るくても反応することがあるんです」
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Basser
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ナマズって、今までは太陽が照った昼間のイメージはあまりなかったですね(笑)。でも、鶴見川をはじめとしてその実例はあるわけですから、これからどんどん解明されていくんじゃないでしょうか
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谷中
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「そうですねぇ。せっかく、あれほどトップに反応するんですから、その様子を見ることができたら楽しさが増えますよね」
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鈴木
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「鶴見川で起こっていることは、ほかの川でも同じような条件さえあれば起こりうると思いますよ。ですから、これまで暗くなってからしかやったことのない場所でも、日中に少し視点を変えてやってみたらどうでしょうか」
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谷中
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「実際に各地でやっている人の声を聞いてみると“昼間でも釣れてますよ”って話は結構入って来ますよ」
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Basser
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かつてナイトゲーム主体だったシーバスがいろいろと研究された結果、日中でも当たり前のように楽しまれているように、ナマズも昼のゲームが解明されていくことを期待したいと思います。
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 日中に潜んでいる可能性の高いブロック+ゴロタ石周り
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 淵+岩盤のスリットが入っている場所は昼夜問わず好スポット
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Basser
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ナマズの場合、一旦フッキングしてしまうと、フックを外しにくいって声をよく耳にしますね?
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鈴木
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「そうなんですよ。ナマズってなかなかフッキングしないくせいに、掛かったときにはガッチリと深く掛かっていることが多いんですよね。トレブルフックが口の奥まで入っていたり、上あごと下あごを縫うように掛かっていたりとか。鶴見川でもかつてナマズ釣りが人気になってファンが急に増えたことがあったんですね。そうしたら口とか頭に傷を持ったナマズが目につくようになりました。ですから、ナマズ釣りの場合、バーブレスフックを使うことは、前提になると思います」
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Basser
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まして体表がヌルヌルしているので掴みにくいから、ますますハリ外しに手こずって時間もかかってしまいますよね。ますます、ナマズのダメージが大きくなります
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谷中
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「そうですねぇ。フックを外しにくいのは事実ですね。鈴木さんはどうしていますか」
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鈴木
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「僕はゴム引きの手袋を持っていってますよ。そうすると、魚をつかんでも体に傷がつきにくいんです。ほら、コンビニに行くと、手のひらのほうにだけゴムがコーティングされている軍手があるでしょ。あれでいいと思います。あとは長めのプライヤーを愛用しています。口の奥まで飲み込まれたら、指では届きませんから」
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