
ネットで復活?!こちらスミス開発室
グロッサ(その1)
グロッサ(その2)
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久し振りの「開発室」はスミスオリジナルとしては初の試みでもある中空フロッグ。
果たしてどんな話が飛び出すか?開発担当のY氏自身も、フィールドテストの為に日本各地を渡り歩いた末での自信作のようですよ。
前回の開発室では、グロッサの大まかな概要などに関して述べさせていただきました。
でもこのグロッサには細部にわたり様々な工夫を施してあるのです。
今回はその辺りについて述べてみたいと思います。
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● フックホールド・スリットデザイン
ボディーのテール部分。ダブルフックがこの部分に上手く収まるようになっています。
使用時に起こりやすいボディーのねじれを防ぐとともに、ねじれによって生じるスナッグレス性能の低下やフッキングミスを少なくする設計なのです。
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● 強度重視ロウ付けアイ
当たり前の事柄になっているようですが、ウェイトもフックに鋳込み、固定してあるためにワイヤーコネクターの曲げ加工の処理はフックサイドにもロウ付け加工を施しました。
フックが取り替えられないっ!と不満を抱く方もおられるかもしれませんが、純正フックには自信をもって開発しましたのでその点はご了承ください。
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● ボディーとのシーリング性を高めるウレタン加工コネクターワイヤー
コネクターワイヤーの通るノーズホール部分との密着性を良くする目的と接着作業の接着効率を上げる目的でワイヤーにウレタン加工しました。
結果的にはノーズホールとワイヤーの遊び(隙間)が少なくなり、ワイヤーリグがノーズホールのセンター部分に位置するようにもなりました。
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● ホールド性抜群、ボディーズレ防止ショックダンパー
現在市販されている中空フロッグの多くは、ボディーのズレ対策にアイの部分にスレッドで縛り付けるための円筒状の突起部分を設けています。
ハードな使用目的においては、その部分をスレッドで巻き、接着するといったユーザー側の二次加工も必要となるわけです。
この方式ですとデザイン的に見てもスマートでないと考え、「グロッサ オリジナル」においては、ボディーの内部にボディーと同素材のズレ防止ダンパーを装着しました。
これにより二次加工しなくとも、ボディーが後方にズレるといった心配が無くなったわけです。見た目もスマート?だと思いますがいかがなものでしょうか。
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● 転がりの復元力をさらに向上させるためのフック一体型可変ウェイト
ダブルフック(がまかつ社製)に鉛のウエイトを同心円状に巻き付けるのでなく、あえてジグヘッドのように鉛を鋳込む方式を選択。
鋳込んだ事によりウェイト配分を下方に持ってくることが可能となり、転がり時の起き上がり復元力をさらに向上させることが可能となった。
また、オプションのテールやブレードなどのパーツを付けた場合の浮き姿勢等の調節を容易にするため、ウェイト部分には0.25g×2箇所(フロント側)、0.5g×2箇所(リア側)の突起部分を設け正確なウエイト調整を可能とした親切設計。
突起部分は、ニッパー等で容易にカット可能です。
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<ノーマル>
ウェイトをカットしない状態
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<フロントウェイトカット>
-0.5g
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<リアウェイトカット>
-1.0g
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<フロント&リアウェイトカット>
-1.5g
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参考:テール付ホールシーラーキャップは接着処理して撮影しております。
以上がグロッサ開発編でした。
これまでの中空フロッグになかった点、改良できる点は極力なくしたものにできたと自負しています。
昨年度はフィールドテストにおいて数多くのライギョ達がグロッサの性能を立証してくれたのですが、今シーズンはぜひ皆さんの手でこのルアーの実力を実感してほしいと思います。
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