■ 27年前に思いを馳せる

 

来る11月6日(日)、第51回霞ヶ浦クリーン大作戦「53 Pick Up!・秋の陣」が、

土浦市大岩田の霞ヶ浦総合公園・文化体育館前にて開催されます。

思えば27年前の1995年2月25日(土)に、

バスアングラーによるバスアングラーのための釣り場の清掃活動がスタートしました。

会場は皆さんご存じの土浦新港でした。

 

ここにW.B.S.のプロ選手70名ほどが集まって清掃活動がスタートしました。

もちろん、参加費を徴収してのことです。

参加費の徴収は、国にも県にも、そして市町村にも、

ゴミの処理をお願いできなかったからです。

 

それは、ゴミの処理にも行政区分と言う障壁があったがためです。

霞ヶ浦は国が管理、河川は県が管理、陸域は当該市町村の管理と言う様に、

ゴミは拾った場所によって処理してくれる行政が、細分化されていました。

ところが、捨てられたゴミに住所は書いてありません。

で、処分の行き場がなくなってしまったのです。

 

そこで、湖内、湖岸、河中、河岸、堤防などから拾い集めたゴミの処理を、

自分たちで行うことにしたのです。

ところが70名で、さらにボートを使ったりして、

霞ヶ浦や河川域のゴミを拾い集めると膨大な量になります。

各自が家に持ち帰って処分・・・と言うのは無理な話でした。

 

 

思案を巡らせて、参加者から参加費を徴収して、

集まった参加費で産業廃棄物として処理をしてもらうことにしたのです。

自分たちが拾ったゴミは、処分までを自分たちが責任をもって行う!

この考えから誕生したのが、僕たちの「53 Pick Up!」でした。

これが自助自立の精神、責任感を構築したのです。

こうして紆余曲折して、有料のゴミ拾いがスタートしたのです。

 

ゴミ拾いって、ボランティアだよね。

そのボランティアに参加費を払うのってどうなの?

会場ではそんな会話が囁かれました。

でも、拾ったゴミの処理に莫大な費用が掛かると言うことが理解されてから、

そんなことを言う人はいなくなりました。

嫌だったら来なければ良いだけのことですから・・・ね。

 

 

参加費を支払ってもらうのだから、楽しみながらゴミ拾いが出来るように。

と言うことで、釣り具メーカー様や小売店様に無理を言って、

ご協賛をいただくようにしました。

これらのご協賛品を参加者に配布したり、不足している運営資金に充当したりして、

何とか27年続けて来ました。

 

そして、前回の50回から途絶えていた53キャップの配布が再開されました。

記念すべき50回はKEITECH様にご協力いただきました。

そして、今回の51回目がSMITH様と言う訳です。

今後も有料ゴミ拾いに参加していただける皆様のために、

53キャップを提供してくださる企業様を探しておりますので、

ご協力いただける企業様がありましたらお気軽にお声掛け下さい。

 

 

そう、そう、53 Pick Up!の全国の開催地ですが、

2000年頃からの記憶を辿りますと、過去には60ヶ所もあったんですね。

さらに、霞ヶ浦同様に年に2回開催していた会場もありましたから、

ざっと数えても100ヶ所ほどはあったんですね。

たいした魂消たです。

 

1茨城・小貝川上流、2千葉・印旛沼、3茨城・霞ヶ浦、

4神奈川・津久井湖、5茨城・新利根川、6神奈川・東京湾、

7千葉・横利根川、8茨城・小貝川下流&牛久沼、9千葉・高滝湖、

10長野・木崎湖、11新潟・大通川、12長野・野尻湖、

13岐阜・関市中池、14岐阜・大江川、15愛知・三河湖、

16三重・長良川下流、17山梨・山中湖、18岐阜・小渕ダム、

19岐阜・伊自良湖、20滋賀・琵琶湖吉川、21京都・大野ダム、

22京都・桂川、23大阪・淀川、24大阪・大阪湾3ヶ所、

25愛媛・乙女川、26香川・府中湖、27徳島・旧吉野川、

28高知・波介川、29愛媛・玉川湖、30福岡・遠賀川、

31福島の野池、32長野・小山田池、33茨城・北浦、

34茨城・那珂川、35広島・八田原ダム、36神奈川・丹沢湖、

37茨城・美浦大山、38愛知・入鹿池、39茨城・与田浦、

40滋賀・琵琶湖湖北、41山口・菅野湖、42奈良・大和川、

43奈良・佐保川、44長野・白樺湖、45佐賀・嘉瀬川、

46長野・千曲川、47兵庫・加古川、48神奈川・芦ノ湖、

49佐賀・松浦川、50京都・宇治川、51福島県・裏磐梯4湖、

52茨城県・鬼怒川、53茨城県・砂沼、54山梨県・河口湖、

55新潟県・長峰池&坂田池、56長野県・小渋ダム、57愛知県・三好池、

58滋賀県・琵琶湖南湖、59山口県・米泉湖、60佐賀県・新田川

(開催地は順不同です)

 

 

と、今までに「53 Pick Up!」が開催された会場を列記しました。

現在でも続いているのは、数ヶ所になりましたがね。

でもね、その精神は脈々と受け継がれ、伝承されています。

釣り人が釣り場を守る・・・こんな当たり前のことですが、

釣り人の一人ひとりに周知するのは大変に難しいです。

 

でも、一度でもゴミを拾うと捨てない人になります。

それが僕たちの希望の光です。

多くの釣り人が集まって、各地の釣り場のゴミ拾いをすることで、

捨てない人が増え、海洋に流れ出すプラスチック類は減少されるでしょう。

そんな希望の光を灯しながら、僕たちは一歩ずつ進んで行きます。

 

 

今回、53キャップをご提供いただきました(株)スミス様に、

心より御礼申し上げます。

 

***********開催要項**********

名 称:第51回 霞ヶ浦クリーン大作戦「53Pick Up!・秋の陣」2022

開 催 地:茨城県霞ヶ浦

開 催 日:2022年11月6日(日) 午前9時

開催責任者:53実行委員会 (ゴーサンジッコウイインカイ)

URL   http://www.npo-mizube.jp/

集合場所:土浦市大岩田1051 霞ヶ浦総合公園文化体育館大駐車場 午前9時集合

雨 天 時:決行。台風や大雪、地震などによる中止・延期時はメールで連絡

参 加 費:1000円、 中学・高校生500円、小学生100円(保護者同伴でお願いします。)

     参加費には傷害保険料とゴミ処理費を含みます。

申込締切 :2022年月10月31日(月)当日受付はありません。

申 込 先 :受付は申込フォームかメールのみ

主 催 :NPO法人 水辺基盤協会

予定参加者数:300人

後 援(予定):霞ヶ浦水辺ふれあい事業実行委員会【一(社)土浦青年会議所、霞ヶ浦問題協議会、土浦市環境保全課、かすみがうら市、茨城県霞ケ浦環境科学センター、(独)水資源機構、国土交通省霞ヶ浦河川事務所、土浦暮らしの会、霞ヶ浦グランドワーク、(有)ワールドバスソサエティー】、国土交通省霞ヶ浦導水工事事務所、土浦市

 

 

10月よりこんなチラシが釣り具店様やご協力各所にて配布されます。

どうぞお手にとって第51回霞ヶ浦クリーン大作戦「53 Pick Up!・秋の陣」に、

ご参加いただけたら幸甚の極みでございます。

宜しくお願いいたします。