■ ご寄付いただきました。

 

昨年、株式会社スミス様よりチッパーをご寄付いただきました。

その話は前回にしましたね。

そのチッパー、植生浄化施設の維持管理を通じて、

霞ヶ浦の生物相や自然を守る上で、

欠かすことのできない大切な道具の一つになったんです。

 

2017年9月末日から清明川河口にある植生浄化施設の維持管理を行っています。

NPO水辺基盤協会が国土交通省関東地方整備局より

河川協力団体6号に認定されていたので、話がトントン拍子に進み、

維持管理が出来るようになったんです。

釣り人による霞ヶ浦の環境保全活動・・・前代未聞のすごいことですよね。

 

維持管理と言うのは、この植生浄化施設の草を刈ったり、木を伐ったり、

導水路の生物観察を行ったりなど、多岐に渡ります。

一応、月初と月末に数名の仲間が集まって行っております。

 

 

で、今年の2月から植生浄化施設へエントリーする坂路が出来上がって、

荷を積んだ軽トラックで植生浄化施設の際まで入れるようになりました。

そこで、それまで間伐したヤナギの木を伐ったり、粉砕するときに使う、

大型の機械をいちいち堤防の下まで運ぶ手間がなくなりました。

 

また、水っ気の多い導水路際の土の部分の泥濘から、

湿気を取り除くために入れていたヤナギの木の粉砕チップも、

土手下まで運ぶ手間がなくなったのです。

これは相当に凄い効率化です。

 

 

50mmぐらいの木の枝まで、バリバリガリガリと粉砕します。

粉砕された木の枝は直径20mmほどの薄皮のようになって飛び出して来ます。

木を削っているときの音は相当にうるさいのですが、

山盛りの枝をあれよ、あれよという間に粉砕してしまうので、

切った枝を野積みにすることがないため、見た目にも大変に素敵です。

 

 

看板の間の白っぽく見える場所が、粉砕したチップを敷き詰めたところですね。

もし、切った枝をそのまま野積みにしておくと、

枝と枝が絡まって山盛りになっていたでしょうね。

高さも1mはゆうにあったかも?

いずれにしても粉砕できたのできれいに片付きました。

チッパーに感謝、スミス様に感謝。

 

3月から4月にかけては、植生浄化施設の維持管理と防塵挺身隊、

それにW.B.S.のプロトーナメントで、目まぐるしい忙しさです。

のんびりする暇なんざぁ〜ありゃしません。

で、次に5月が控えているんです。

 

 

そう、5月は8日の日曜日に、

50回目の霞ヶ浦クリーン大作戦「53 Pick Up!・春の陣」が、

原点回帰の土浦新港で開催されますよ〜。

 

思い返せば1995年2月25日に、第1回目のW.B.S.のプロ選手による

霞ヶ浦の清掃活動「霞ヶ浦クリーン大作戦」が土浦新港で開催されました。

翌年から「53 Pick Up!」と名称を変えて年に二回開催されるようになりました。

あれから27年、50回目となったのです。

 

 

コロナ禍があってなかなか50回に達しませんでしたが、

遂に念願の折り返し地点、50回目の霞ヶ浦クリーン大作戦

「53 Pick Up!」が2022年5月8日に開催されるのです。

感無量です。よくぞ頑張ってきましたね・・・と自分で自分を褒めたいです。

そう言えば、スミス様も創業50周年、50と50の出会いでありますね。

 

思い起こせば、昔はいろいろ言われましたね。

「ブラックバスが釣れなきゃ清掃活動はしないんだろ!」と揶揄されました。

「ハイ、その通りです。ブラックバスがいるから清掃にも力が込められるんです」

と答えている自分がいました。

「ブラックバス釣りの連中と付き合うんじゃない」などと、

目の前で言われたこともありました。

「ブラックバスの食害の調査結果があるんですが・・・」

なんてぇことを真顔で言う人もおりましたね。

しかし、一度も見せてもらったことはありませんでした。

いろいろ言われたり、罵られたり、

霞ヶ浦に来るなぁ・・・とまで言われたりしましたが、

そんなことでは怯みませんでしたね。

それは僕を応援してくれる人たちが周りに大勢いたからです。

 

スミス様もそのお一人です。

この釣り人による清掃活動「53 Pick Up!」のスタート時から、

スミス様には力強い応援支援、ご協力をいただいております。

そう、「53 Pick Up!」とは長〜いお付き合いなんですね。

大変にありがたいことです。

 

 

「53 Pick Up!」と言う活動は、強い味方がいたから続けて来られたのです。

今では53実行員会と言う組織があって、

彼らが霞ヶ浦の「53 Pick Up!」を取り仕切っています。

100回まであと25年です。

僕はとっくにいないでしょうが、是非とも続けてくださいね。

 

 

釣り場は釣り人が守る。自分たちが守る・・・この意識を多くの釣り人に、

植え付けてくださいね。お願いします。

ゴミではなく、釣り人の足跡を後世に残したい・・・こう考えています。

スミス様のご協力に感謝しつつ、筆を置きます。