■ 「魚釣りの重要性」

 

今般のコロナウィルス禍は日本に限らず、

世界中に多大な影響を与えました。

ウィルスはある意味で人種や宗教、国、年齢、性別などを超越した

神憑り的な威力で世界中に拡大し、人間の活動を抑制しました。

 

釣り業界も例外ではなく、その影響が及びました。

三密を避け、不要不急の外出は避ける・・・

という緊急事態宣言が政府から発令されて、

人々は釣り場へ向かうのも憚られました。

 

しかし、考えてみれば魚釣りは一人で楽しむものです。

釣りの最中に密になることなどあり得ません。

が、不要不急ではありませんね。

 

心の洗濯、精神の安定、ストレスの発散、心身の浄化などを

理由にすれば良いのでしょうが、

楽しみを持たない人からすれば「遊び」で片付けられてしまいます。

でも、魚釣りは縄文時代から延々脈々と伝えられる文化です。

 

文化とは、人間が社会の構成員として、

習得・共有・伝達される行動様式や生活様式のことです。

であるならば、魚釣りも絶やすことなく伝え残す必要があります。

その伝承のために僕は今日も魚釣りに出かける・・・。

これなら不要不急ではありませんよね。

 

但し、釣り場へ向かうまではサービスエリアやコンビニ、

飲食店などに寄らずに・・・と言うことになります。

しかし、これでは経済が動きません。

商店への出入りは差し止め措置(休業している店が多かったですが)、

なんてぇことになったら、経済が回らなくなり、

社会的パニックを引き起こすことでしょう。

 

幸いなことに、茨城県では早々に緊急事態宣言の解除が行政から発令され、

釣り場に通う人の姿が見られるようになりました。

それでも他都府県からの境界跨ぎは自粛されていました。

 

でもね、魚釣りはどんな釣りでも良いですよね。

基本的に独りのゲームだし、無心にしてくれますから!

魚のことだけを考えていれば良いのですからね。

でも、コロナ禍ではそんなことも言っていられませんでした。

お隣の都県が自粛中だったこともあって、

僕は独断且つ個人的に霞ヶ浦での釣りを控えました。

 

幸いなことに作業を行うFish村には、小池栄湖と言う池がありましてね。

ここなら誰彼を憚ることなく釣りが楽しめます。

餌は買い置きしてあったグルテン5を使いました。

 

仕掛けを投入してウキが馴染むか馴染まないかのうちにアタリです。

小池栄湖の魚たちは活性が高いです。

キレイな婚姻色の出たタイリクバラタナゴが釣れました。

 

 

う〜ん、楽しい!

やっぱり釣りは楽しいです。

対象魚や釣り方が違ってもそれなりに心が穏やかになります。

やはり、無心になれるからでしょうか?

一尾目が釣れると一尾目の就餌音に刺激されたのか、

次々に魚が集まってきます。

 

で、二匹目、三匹目と釣って行くうちに、

タナゴボールと呼ばれる集団になります。

こうなるとほぼ入れ食いです。

こんなにも魚がいるのか! と呆れ返るほどにウキが消し込みます。

 

 

これがタイリクバラタナゴです。

釣り人の間ではオカメタナゴなんてぇ呼ばれています。

で、バラタナゴのバラと言うのは、バラの花のバラですね。

鰭の付け根がバラのような赤い色になることからこう呼ばれています。

 

 

こちらがタイリクバラタナゴのメスの写真です。

お尻から出ているのはウンチではなく、産卵管です。

この産卵管を二枚貝の水管に挿し入れて卵を産み付けます。

二枚貝の水管の中に産み付けられた卵は、

外敵に襲われることなく安全に成長し、

やがて水管から泳ぎ出て行くのです。

 

 

恐らく、3000匹はいるでしょうね、小池栄湖のタイリクバラタナゴ。

他にもアカヒレタビラやヤリタナゴ、カネヒラ、

それにオオタナゴなども入れたのですが、

今よく釣れるのはタイリクバラタナゴです。

 

それ以外にはモツゴ、マブナ、コイ、テナガエビ、ザリガニ、

そしてタウナギ、スッポンなども棲んでいます。

そう、そう、もうそろそろだと思って、先日ザリガニ釣りをしました。

スルメの足を使いましてね、よく釣れましたよ。

こんなサイズのマッカチンが!

 

 

このサイズですからね。相当に引きましたよ。

ザリガニ特有のグングングンとバックスライドのあれですね。

こんな体験もバスフィッシングに役立つんですよ・・・いつかは。

 

ええ、こんな風にコロナウィルス禍でも何とか無事に過ごしております。

自粛解除になったこともあって、霞ヶ浦の湖岸は釣り人で賑わっていますが、

僕はもう少しだけ我慢です。

6月20日を過ぎたあたりから動こうかと思っています。

また、状況などを書き記したいと思います。

魚釣りは止められませんからね。