■ 楽しい釣りをいつまでも!

 

昨年は2月の下旬から霞ヶ浦の美浦村大山界隈で釣りをしていますが、

春爆には遭遇しませんでしたねぇ。

一昨年は2月下旬から春爆を体感できたのですが、

昨年は3月下旬になっても体験できませんでした。

さらに、4月の半ばを過ぎても春は浅かったですね〜。

 

続く5月、6月を経過してもバスもアメリカナマズも思うほどは釣れず、

どうやら彼等は接岸のタイミングを逸したようです。

おそらくは霞ヶ浦の水の減少、つまり水位低下による接岸の危険性を

彼等がいち早く察知したからではないでしょうか?

 

 

漁業者の方の話では、昨年は採卵用のワカサギが少なかったらしいです。

そう言えば、ルアーに掛かってくるワカサギも少なかったですね。

シラウオもいつもよりは少なかったように感じました。

そう、そう、シラウオと言えば、生きているものは透明なんですよ。

死んでしまうとその名の通りの真っ白になる・・・面白いですね。

さぁて、今年の春、早春はどんな感じの釣りになるのでしょうねぇ。

 

 

長年釣りをしていると、肌で感じることですが、

季節の移ろいはその年によって変わるんですね。

地球規模で考えれば、そんなことはいとも簡単に理解できますが、

バスアングラーの多くが、暦の上では3月上旬だから、

或いは4月下旬なので産卵でバスが動く・・・などと口にします。

が、自然環境はそれほど単純ではないんですね。

 

前記したように、自然環境は年ごとに変化しているので、

暦はあくまでも目安でしかないのです。

太陽の黒点が多いと冷夏とか、エルニーニョが大きいと暖冬など、

宇宙規模や地球規模で考えないと、

自然環境は推し量れない・・・てぇことですな。

 

しかし、いち釣り人にはなかなかそんな器量はありませんよね。

そこで、釣りを成功に導くには五感を研ぎ澄まし、

状況変化に対応する野生の本能が不可欠になるんです。

日頃からフィールドに出ているアングラーなら、

この野生の本能は相当に敏感な筈ですよ。

だからこそ、自分の感じたままの釣りをすべきなのです。

 

研ぎ澄ました五感を駆使して、季節変化をいち早く察知した者こそが、

その年の爆釣に遭遇できるてぇ訳ですよ。

昨年の僕が春爆に出会えなかったのは、

五感が研ぎ澄まされていなかった・・・と言うことですね。

今年は研ぎ澄ましておきましょう! 日々是切磋琢磨。

 

さて、昨年の霞ヶ浦の5月のベストシーズンから、

NPO水辺基盤協会の提案でバスの生体移動の自粛をお願いしました。

それは、ここ数年、小さいバスを霞ヶ浦本湖で

見ることが出来なくなっていたからです。

恐らくは、卵を守っていた親バスがトーナメントなどで釣られて移動され

(水域内での移動は法律違反ではない)、親のいなくなった卵が

他の生き物に食べられ、育っていなかったのではないでしょうか?

 

そこで、一計を講じて「5月は釣ったバスの生体移動を自粛してください」。

と言う霞ヶ浦独自のルールを作り、

マリーナや貸しボート店、釣り具店さんなどにご協力のお願いをしました。

皆さんから快諾を戴き、昨年の5月から釣り上げたバスを

ライブウェルやクーラーなどに入れ、生きたままの移動が自粛されました。

 

結果はまだ先のことで見えませんが、嬉しい情報もあります。

漁業者の方からの情報で、

「去年の秋は10cmぐらいの子バスがいっぱいいたよ」。でした。

嬉しいですねぇ。

これがこの施策の結果だと思うのは早計ですが、

大変に嬉しくありがたい情報です。

そして何よりも喜ばしいのが一つの目標に向かって、

霞ヶ浦の大勢のバスアングラーやバスフィッシング関係者が、

力を合わせることが出来た・・・てぇことですね。

 

 

NPO水辺基盤協会では今年このマークを作ります。

二枚一組1000円で販売します。

この売り上げは、ブラックバスを守るための活動資金として、

有効に使わせていただきますので、

バスアングラーの皆さんのご協力をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

一般バスアングラーの皆さんも、

是非ともこのルールや活動にご賛同いただき、

霞ヶ浦のバスを守る活動を今年、来年、再来年と末永く広めて行きましょう。

 

バスアングラーである僕たちがバスを守らないで、

一体誰がバスを守るのでしょう?

僕たちが人生をかけても惜しくないと思える魚、ブラックバスに出会ったことは、

バスを守り育てる運命に導かれた・・・と言うことではないでしょうか。

 

この素晴らしい魚釣り、バスフィッシングを未来に残すために、

いま僕たちバスアングラーがすべきことは、

バスを守ること・・・これに尽きるのです。

 

 

ところで、近所の漁業者の方から聞いた話ですが、

今年はワカサギの産卵が早まるようですよ。

1月の中旬には各船溜に人工孵化用のテントが張られていますからね。

そんな情報もバスフィッシングを成功させる上に欠かせません。

見ざる言わざる聞かざるではなく、

よく見て、よく聞いて、しっかりと発言するバスアングラーになりましょうね。

 

そう、そう、今年はラニーニャ現象だそうで、

海水温が低くて、それが地球的に影響を与えている・・・らしいです。