■今年の抱負、4月なので今年度の抱負だね。

2006年の初バスはゲットした?
僕は4月6日にやっと今期初のバスを釣りましたがね。
今年は陽気がこんなだから、
「まだ」なんて方もきっとおられるでしょうね。
僕の回りにもおりますよ。

確かに、今冬の寒さは尋常ではなかった。
日本各地で記録が更新されるほどの寒さや雪の量である。
霞ヶ浦も多分に洩れず寒かった。
本湖にも氷が張るほどだったからね。

僕が引っ越してから14年ほどが経ったんだけれど、
流入河川が全面結氷したり、
船溜まりの中まで凍っていたのは初めての経験だった。
一番の驚きは、蓮河原の湖岸線、本湖までもが凍ってしまったことだ。

 

この寒さでさぞかし魚たちは辛かったのだろうね。
と思っていたら、案の定、ボラの大量死が確認された。
その死因はウィルスなどの感染症ではなく、
どうやら冬季の水温低下、その影響で死んでしまったそうだ。
そんな驚くべきこと、自然界では多々あるのだね。
日々水を見ていると、いろいろな出来事に遭遇する。
これが面白い。

ところで、バスアングラーの成功話しの中に、
エビパターンだとか、タナゴパターンだとかが出てくるが、
それはいま現在のバスが捕食しているであろう餌の動きに合わせた、
スポットやルアーのセレクトを差すんだと思う。
と言うことは、そのような話しをされる方はエビや小魚たちの動き、
つまり習性や行動をよく理解していると言うことなのだよね。

エビの産卵がいつ頃で、主食が何で、好む場所は……などなど、
餌になる生物のアレコレいろいろを知っているからこそ、
そのシーズン毎にパターンを組めるんだよね。
釣ったバスの口からエビの手が出ていたとか、
タナゴの尻尾が見えた……ってなことだけで、
パターンとして口外しているわけではないんだよね。
老婆心ながら……ご忠告。

  

バスが食べているであろう生物の生態や習性がよく判っていれば、
季節毎のバスの行動が予め予測できるようになる。
そりゃー、そうだよ。
あの人は桜町のあそこで飲んでからあの店に行き、
さらにこっちの店に寄ってから千鳥足でこの道を帰る。
てな行動が判っていれば、その人を待ち伏せすることは簡単だからね。

と言うわけで、バスフィッシングを成功させるには、
バスのことをより深く知る必要があり、
それにはとりわけバスが食べるであろう餌のことを、
よ〜く知っておく必要があると言うことなんだね。
そこで、今年はバスの餌となる生物のことを知るためにも、
ルアーの購入を一つ我慢して、「淡水の生物」図鑑の購入に費やそう。
これっ、あくまでも提案だからね。
強制でも強要でもないよ。

さらに、餌釣りでの小物釣りも経験するべきだね。
スミスには鳥居フナ釣り名人がいるので、機会があったらご指導願うべし。
もちろん、手網によるザクザクでもいいねッ。
今まで楽しんできたのとはちょっと違った観点で、
自分のホームグランドでのバスフィッシングを探求して行くんだ。
これが妙に面白いことになる。
そして、経験値に基づいた博学・博識になる。
経験に基づいた博識はいいよ、
他の人の知らない事実を握りしめていることで優越感が持てる。
それが自信に繋がるんだね。

 

友人でバスの食性について研究したのがいた。
初期の頃、春の早い時期はザリガニが圧倒的に多かった。
次いで大型の小魚、産卵のために浅場にやってくるモツゴやヤマベだね。
季節が巡り、梅雨の時期になるとテナガエビなどの甲殻類と小魚……
こう考えていくと?バスが餌にしているものは、
冬眠からの目覚めや産卵行動など、
何らかの要因で浅場を目指す水中生物に、的を絞っているようだ。
そう、バスは常にシャローを意識している。

そんなこともあって、僕のバスフィッシングでは、
通年シャローエリアの攻略を心掛けている。
確かに、当たり外れはあるけれど、
7割ほどの打率なら比較的高確率だと言えるんじゃないかな。

そんなシャロー狙いの成功例が、最近身近にあったので紹介しよう。
時は4月23日の日曜日、場所は霞ヶ浦。
土浦のグランパスヨットの主催する霞ヶ浦のナンバー1を決める
K-1トーナメントでのことである。

アングラーは栗田智之さん。
パートナーに町田博さんを伴って参戦した。
そして、三尾3360gをウェイインし、見事に三位入賞である。
栗田さんはこの三尾のバスのうち、二尾をシャロークランクで釣り上げた。
それも紅龍(ホンロン)でだよ。
その時の状況を本人からのメールで紹介する。

 
 右が栗田智之さん、左が町田博さん。

『場所は、玉造の荒宿です。石積みの消波が在りまして、
その内側の葦際を紅龍(ファイヤータイガー)をキャストしたら出ました。
ルアーの着水後、ワンテンポ遅らせてからリーリング。
一尾目は直ぐに食いました。
リーリングは、3回転位でした。
ボートポジションでの水深が魚探で50cmでしたから、
約1m弱ぐらいですかね。
ですから食付いた場所はもっとシャローですね。
恐らく40〜50cmほどの超シャローだと思います。

 

2尾目は15m位南側に移動した葦と杭が連なる場所です。
バイトが有りましたが乗らず、2回目のバイトでも乗らず、
リールを速く巻いたら3回目で乗りました。
ボートの3m位手前でしたので、水深は60〜70cm位だと思います。
両方の場所で違うカラーの紅龍をキャストしましたが、
ファイヤータイガーだけで釣れました。
時間は9時30分頃から10時30分頃までです』。

 

どうよ、シャローには必ずバスがいるって言う事実。
参考までに、この日のトーナメントでは29艇中16艇がバスを持ち込んだが、
13艇はあぶれているんだね。
その中には恥ずかしながらオレも入っているんだ、残念。
しかし、この日の優勝者は大岩田のリップラップのインサイド、
やはり超シャローでバスをゲットしている。

この様に、シャローには必ずバスのいる場所があるので、
諦めることなく、投げて捲くを繰り返す作業が成功への道標となるのである。
そのために、先ずはシャロークランクを手に入れろ!
次いでラインの先に結べ!
そして、一日の中の一時間でもいいから、狙い定めた場所で投げ続けろ!
全てが合致したとき、シャローでの釣りの面白さが体験できる。

もし体験できなかったら……それはただ単にゴミの拾い方が足りないだけ。
こう思って精進すれば、必ずシャローの女神は微笑むだろう。
シャロークランクを投げて捲いての動作は、
飽きが来るほどの単純作業の繰り返しであるが、
その見返りは山ほどに大きいはずだ。
がんばって! 頑張って! Gumbatte!!

 

僕もプラクティスでは釣れていたのだがなぁ……残念!
と言うことで、
今年度の抱負は「相変わらずに、シャローで捲き捲きします!」
僕は頑張るからキミもガンバレ!!