■カミオン・・・バス!

このところ面白がって使っているのがこのカミオンシリーズ。
カミオンのDRとカミオンマグナムだ。
何が面白いって、釣れちゃうことだね。
それと、投げて捲いてを繰り返すので、
釣りに対しての集中力が継続するんだ。
これはとっても楽しいことである。
面白くないと、すぐに飽きちゃうもんね。

このカミオン、実はトラウト用のルアーだ。
ついているハリを見れば、それは一目瞭然である。
こいつをきっちり投げるには、
やはりスピニングタックルに頼らざるを得ない。
が、オレはスピニングタックルが嫌いだ。
ライントラブルの多いのが癪に触る。
苛ついて釣りにならないことが多いんだ。

確かに、今皆さんが使っている3ポンドとか、
4ポンドのラインを使えば、トラブルは減少するのだろうけれど、
トラウトならいざ知らず、
バス釣りにそんなラインは使いたくはないね。
繊細だけれど豪快に、剛直だけれどしなやかに、
が、オレの釣りのモットーだからね。
で、ある時、スモールマウスやトラウト用のロッドに出会った。
これでバスを釣ったら面白いだろうなぁー・・・と単純にそう思った。
ブルーギル釣りにも使えるなぁー・・・虫が動いた。
いま霞ヶ浦で増えているハスやニゴイにも使えそうだ。
心が移入してしまった。オレの心はそのロッドに新移入種だ。

早速、霞ヶ浦のバスフィッシングで試してみた。
ラインは4ポンドというわけにはいかないので、
スピニングリールに極めてしなやかな8ポンドのナイロンラインを巻いた。
8ポンドのフロロカーボンではトラブルばかりで、だいぶ苛ついたからね。
心の中で、カリカリと言うラチェット音を鳴らすのは御免だ。

水辺に降りて、投げて捲いてを繰り返す。
さすがに超がつく小型プラグなので、
それほど飛距離がでるわけじゃーないけれど、
まぁ、釣れるであろうほどの距離は飛ぶ。
カミオンのDRは急潜行でバスが棲むであろう水深を、
小型ながら魅惑的な腰振りでバスを誘う。
トランジスタグラマー・・・なんて言葉が流行った時代があったが、
まさにカミオンに打ってつけのニックネームだと思う。
そして、合い言葉は・・・カモン・バスならぬカミオン・バスだ!
「カミオン、カミオン、カミオン、ビッグバス!」

 

  

だがね、カミオンを買ってきたそのままで使うのは戴けない。
やはりバス用に改造しないとね。
これが結構大切なキモなんである。
が、たいした改造ではない。
ハリを外したり、交換したりするぐらいのことである。
尻のフックは基本的にスプリットリングも含めて外す。
腹のフックを#12に換えるのだが、あくまでもフックだけだ。
スプリットリングはそのまま純正のものを使用する。

 

で、いよいよ最後がルアーのスイムテストである。
ルアーを早めに泳がせて、魅惑的に腰を振りながら、
真っ直ぐの軌道を泳ぐのであればオッケーだ。
もし、左右に曲がるのであれば、
ペンチなどを使ってきっちりアイチューンをしなければならない。
真っ直ぐに泳ぐまでこの作業は根気よく続けること。

どんなルアーでもそうだけれど、
それなりに手を施してやると愛情がわく。
この愛情ってヤツが、
バスフィッシングを成功させる上でとっても大事だ。
愛情がないと、道具を粗雑に扱うからね。
それに工夫もしなくなる。
道具に愛情を注ぐと、より使いやすいように手入れをしたり、
考えたりすようになるんだな、これが。

オレも工夫したよ。前記したように、
フックをバス用に換えるのは言うに及ばず、
アイチューンを施したり、あれこれラインを試したり、
そして現在研究中なのが、
カミオンマグナムをベイトタックルで使う方法だ。
これは極秘中の極秘だから、今回は教えない。
が、もし、きっちりとした成果が出たら公表しようと思う。
研究は結果が伴わなければ日の目を見ないのだ。

しかし、結果の伴わない商品の何と多いことかっ!
呉々もダイエットや恋愛関連商品には惑わされるなっ、
体重が減らずに恋も成就しないなんてことは、世の常である。
それよりも、魚のことを考えろ、道具に愛情を注いでいれば、
マ・チ・ガ・イ・ナイッ!