■ChingRong青龍HongRong紅龍

ディプシードゥーは大変優れたルアーである。
いままでに何百匹もの、いや何千匹かも知れないが、
水中に潜むバスを誘い出してくれた。
第12回Basserオールスタークラシックでの優勝もこのルアーだったし、
一昨年のW.B.S.のスーパー3デーズで大活躍したのもこのルアーだった。
もちろん、各釣り雑誌やテレビなどの取材でも、
その威力を遺憾なく発揮してくれた。
ここ数年、僕のバスフィッシングの好成績は、
このディプシードゥーの力によるところが大きい。

が、クランクベイト、それもディプシードゥーばかりを7〜8年も使っていると、
ディプシードゥーでは誘い出せないバスの居ることが、何とはなく解ってくる。
それが、動きによるものか、サイズによるものか、色によるものか、
音によるものかなどなど、しっかりとした回答を得ている訳ではないのだが、
アッハーン・・・そう言うことだったのか!
と、思うようなことにしばしば遭遇する。
そんな積み重ねから少しずつ謎が解け始めたのだ。
クランクベイトへの理解が深まったのである。

バスフィッシングの謎解きや理解を深めることによって、
釣れるバスがレギュラーサイズのバスであるなら、
ディプシードゥーの深度や色を変えるぐらいの方法で攻略できるのだろうけれど、
謎解きの相手は悪いことに百戦錬磨の老練狡猾なバスである。
何度も戦いをすり抜けてきた手練れなのである。
そう、バスアングラーの間で囁かれる、
トーナメントの勝敗を握るキッカーフィッシュなんである。
彼らを攻略するためには、ディプシードゥーに足らなかった何かを理解して、
それらを補う何かを足すことが必要だった。

そんな積み重ねから誕生したのが、
ChingRong(青龍)とHongRong(紅龍)である。
水の神の遣いである龍と、
その従者である魚たちをイメージしてルアーを作り上げた。
いままでにないこのルアーが持つ幾つかの特徴は、
ビッグフィッシュを釣るためだけに作られたものである。
もし、貴方がレギュラーサイズのバスを釣りたいのだったら、
ディプシードゥーをお薦めするが、
40cm以上のバスでトーナメント会場を沸かしたいと考えるなら、
このChingRong(青龍)とHongRong(紅龍)を
タックルボックスに忍ばせておくべきだ。