■初釣り

今年の初釣りは、な、な、な〜んとモツゴ。
本当はマブナ釣りに行ったのだけれど、
その日はモツゴのあたりばかりで、マブナなし。
この日は取材で、釣り時間が30分ほどしかなかったので、
仕方ないと言えば仕方ないが・・・。

で、リベンジ。
3〜4日経ってから、同じ道具立てでマブナを狙った。
ガッハッハッハッハッハー、
この日はほんの2時間余りの釣りで、
な〜んとマブナを7匹、モツゴを1匹、ダボ3匹と言う結果。
なんとかリベンジを果たすことができた。

スミスのHPで、バスオヤジがマブナ釣り?
と驚かれる方もおられるだろうが、
全てはローマならぬ、バスに通じるのだ。

さて、マブナ釣りの何がバスフィッシングに役立つかというと、
マブナもバスも水中の生物であり、同じ魚であると言うことだ。
簡単に言えばだね、鳥類とほ乳類では生息域や生活習性、
生態など、さまざまが変化するが、
同類であればそれほどの大差は生じない・・・と言うことなのである。

つまり、冬のマブナを含めた小魚たちの動きが判れば、
バスの行動も予想しやすくなると言うことである。
案の定、水温が8℃を切ったあたりから、
マブナたちの動きもすこぶる悪くなった。

で、1月の寒波が襲来したときは、
遂に“物陰ベタ底”のストラクチャー&レンジを、
ビッチリ狙わないと食いついてこないのである。
ベタ底だとウキの動き、つまりアタリの回数が少なくなる。
しかし、タナをほんの少しでも上げてしまうと、
小型モツゴに急襲され、
ピクピクばかりでハリ掛かりしないイライラに苛まれる。

マブナがこれほど動かないんだから、
バスだって同様に低活性なんだろうなぁ。
でも、中層を元気に泳いでいるモツゴもいることはいる。

と言う次第で、マブナやモツゴのたちの動きを見て、
バスの動きを予想するのである。
こんな釣りをここ数年楽しんでいるのだが、
お陰できちんとバスが釣れる。
『魚の動きは魚を見て知れ』と言うことなのだろうね。

それと、マブナの好む場所とバスの好む場所は、
共通していることが多い。
もしかしたら、全ての魚に言えることかもしれないが、
流れの境目を好むのである。

そう言えば、大昔に渓流釣りをしているときも、
偶に行く、大海原での海釣りのときも、
流れの筋目や潮目を狙えと教えられたっけ!
これって、水の動きや状況の異なる場所、変化する場所、
違いを探してそこを狙うと言うことだよね。
マブナも同様で、ホソのような流れのない水路でも、
風によって起きる水流の動きやほんの僅かな流れに対しても、
水が変化する場所を探ると好結果を得られる。

例えば、水面にまで垂れ下がっている土手草の下とか、
子供が突き刺していった竹棒の裏とか、
使い捨てられた古い漁具の後ろとか、
パラパラッと生えている水草とか、
水の動きを変化させるものは、水中にある様々。
これらが水の動きを分割させたり、
押しとどめたり、
速めたりして異なった状況の水を生み出している。
魚はこういったものが好きなのである。
バスでも、マブナでも・・・。

来る春の釣りでは、こんなことにも注意してみると面白い。
自然のフィールドに出ているんだから、
いろんな不思議や面白いもんを発見しようぜっ。
いろんな知識を持つことが、
バスを守ることに繋がっていくんだ。