チヌ・キビレの習性を
詳細に探求することから生まれた
フリーリグ・チニング専用設計
〈コーヴァイチュー2.8インチ〉
西日本を中心に全国の河川、港湾部の汽水域に生息し、ルアーフィッシングの対象魚として人気が高まっているチヌ。「がっがっ」「ぐっ」「ごごっ」というエキサイティングなアタリと引きの強さが魅力です。チヌはもともと関西での呼び名で、クロダイとキビレを狙うゲーム〈チニング〉の名称はここから来ています。身近な場所で楽しめるルアーゲームとして全国的な人気になるのではとスミスは見ているのですが、「アタリはあるけど簡単に釣れない」という声も聞きます。そんなチニングの釣果を上げるために開発したのがチニング専用ワーム〈コーヴァイチュー〉です。チヌの習性を踏まえて開発したこのルアーをご紹介します!
チヌのこんな習性が
〈コーヴァイチュー〉開発の起点

ルアーをボロボロにする強烈な歯がある

チヌの歯を見たことありますか?貝や甲殻類を噛み砕くための細かい歯がたくさん並んでいるんです。この歯にバイトされると多くのワームが一発でボロボロにされてしまいます。柔らかい素材のほうが食い込みがいいというのは確かですが、チヌは何度もバイトしてくる魚ですから、一撃でボロボロにされたら「何度もバイト」が続かなくなるのです。そこで〈コーヴァイチュー〉ではわりと硬めの素材を採用することにしました。
ルアーを丸呑みしてはくれない

チヌはルアーをまるごと吸い込むような捕食ではなく、小さな口で噛み付くバイトをします。なのでワームのテールにバイトする、ヒラヒラするパーツにバイトするなど、ワームの形状次第ではフッキングに至らない時が多かったりするのです。〈コーヴァイチュー〉はフックポイントを狙ってバイトしてくるようにアームパーツの位置を設定しています。ボディのリブ、細いテールで誘いつつ、水押しの強いアーム部分のバイトでフックアップさせるイメージです。
何度も追い食いをしてくる
警戒心が強い魚ですが、ターゲットに興味を持つと執着心が強いのもチヌの特徴です。だからワームに何度もバイトしてくることは珍しくはなく、最初のバイトでワームがずれてしまうとその後のチャンスを失うことになるのです。そこで〈コーヴァイチュー〉は硬めの素材とフックの収まりが良い2段くびれのフォルムで、フックのズレにくさにもこだわりました。

常に一定に動くものを好む
チヌは突発的な動きよりも一定の動きに興味を示します。そこで〈コーヴァイチュー〉のアームは水押しの強いコンパクトなカーリー形状にし、テールもよく動く形状で無駄にミスバイトが起きない長さとしています。ボディにまとうリングパーツは静止状態でも繊細なアクションを演出できるリブの数、厚み、間隔に設定しています。

痛快なバイトと強烈な引きが楽しめる!
フリーリグ・チニングのタックルは
こんなにシンプルでお手軽!
コーヴァイチュー
〈コーヴァイチュー〉はフリーリグのための専用設計です。状況に合わせてアームパーツをカットして使用することも想定しています。また、頭の部分をカットして短くして使用するなども可能です。その場合のフックは#2を。

タングステンシンカー
〈コーヴァイチュー〉では主に1/4oz(7g)と3/8oz(10.5g)を使用する場合が多いです。根がかりしやすい場所では棒型、砂地などでは丸型と、フィールドによって使い分けます。

オフセットフック
#1のアウトポイント(フック先が少し外側を向いたもの)がマッチします。コーヴァイフックがピッタリです。

ウキ止めゴム
シンカーを止めるためのものです。フリーリグと言いながらもほとんどシンカーを遊動させないのがこのリグの特徴です。フッキング後にフックからシンカーが離れることでバレにくくなるため固定させません。
ロッド&リール
7〜9ftのメバルロッド、バスロッド(ベイトフィネス)、エギングロッド、シーバスロッド等を使用することができます。ワームをズル引きするこの釣りはベイトタックルがお薦めです。スピニングの場合は2000〜3000番、ベイトリールはPE0.6号を巻いても糸噛みしないものをセレクトしましょう。
ラインセッティング
ラインは0.8号PE、リーダーはフロロ12lbが扱いやすいでしょう。フィールドによっては0.6〜1号PE、リーダー10〜14lbの間で最適なものに調整してください。
釣り方は簡単!ボトムを取ってズル引きするだけ
ポイントは河口付近、潮の干満の影響がある2m程度までの浅瀬です。
1mしか無いような浅瀬でも入ってくるのがチヌです。

アクションはとてもシンプルです。シンカーがボトムを叩く凸凹を感じながら一定の速度でタダ巻きするのがこの釣りの基本です。一般的なハイギアのリールの場合、リーリングの目安は1秒で1回転程度です。ボトムに岩などの障害物がある場合は一定のリズムで小刻みにシェイクしながらズル引きします。

次にストップ&ゴー。ロッドでズルズルとサビいて、リールを巻きながらロッドを元の位置に戻すという動きを繰り返す「ほうき引き」というアクションです。やはりここでも一定速度がポイントになります。クロダイたちは途中で不規則なアクションが入ると見切る傾向にあるようです。「常にボトムで一定のアクション」を意識してください。
チニングの装備と注意しておきたいこと
チニングは都市部の河川、港湾部で気軽に楽しめるゲームですが、
それゆえに心がけておくことがあります。
命に関わるものもありますのでチェックしておいてください。
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ライフジャケットを着用しよう
水辺の事故が跡を絶ちません。身を守るために必ず装着するようにしてください。
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ランディングネット&フィッシュグリップを持っていこう
素手でランディングしようとしてフックが刺さってしまうなどの事故は少なくありません。また、足場が高いところではランディングネットが必携です。無理に取り込もうとして転落したり、タックルを壊すなどの事故は避けましょう。
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ウェーディングするならエイに注意
汽水域にはアカエイが多く生息しています。アカエイは薄いウェーダーやウェーディングシューズを軽く貫いてしまう毒針を持っており、刺されると血圧低下や呼吸障害などを引き起こします。エイガードなど身を守る装備を用意しましょう。
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立入禁止エリア
港湾部、運河には釣り禁止、立入禁止の看板が掲げられた場所があります。看板がなくても釣り禁止とされている場所も少なくありません。このきっかけとなったのが平成14年(2002年)改正のSOLAS条約という、海難事故や港湾の安全対策のために制定された国際条約です。入りやすそうな場所でも釣りが可能かどうか確認するようにしましょう。
