フィッシングパーク高島の泉釣行(2月8日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、フィッシングパーク高島の泉へ行ってきました。数日前から今シーズン最強の寒波到来で、釣りに行けるか心配しました。前日の釣り場のホームページによると場内の積雪はない模様。ただ前夜から降雪の予報が出ており、おまけに強風が吹くとのこと。そのため早めに自宅を出発したところ、何とか現地までは到着できたものの、すでに駐車場は10cmを超える積雪があります。

 帰りの天候にも不安があったため、6時間券を購入して入場。まずは3つあるポンドのうち第3ポンドに向かいます。降雪に加え西風が強いため、第3ポンドも西側で実釣をスタートします。まずは状況を確認してみると、いつも通り水質はクリアーながら、雪空の影響で水中の様子は、岸際部分しか確認できません。ただ表層に魚の気配はかなりあります。この釣り場は湧水の管理釣り場であり、釣り場のホームページでも表層でよく釣れているとのこと。そのため最初はアンバー1.1gスプーンのホワイトゴールドをチョイス。表層から探っていきます。

 アンバー1.1gをキャストしたら、カウントダウンせずにリトリーブを開始します。すると2投目にファーストヒット。レギュラーサイズのニジマスでした。その後もカラーローテーションせずに2匹目がヒット。この後も表層で楽しめると思ったのですが、ここからが苦戦の始まりでした。

 しばらくはアンバー1.1gスプーンをカラーローテーションしながら探ってみたのですが、時よりアタリはあるものの、フッキングしてくれません。表層だけでなく、中層やボトム付近も探ってみたのですが、特に目立った反応を得ることができず、時間だけが過ぎていきます。ただ相変わらず表層に魚の気配があることは間違いありません。そのためスプーンをさらに軽量なアンバー0.8gにルアーチェンジして、表層中心に探ってみたのですが、まったく反応を得ることができません。


 そこでルアーをパペットサーフェスにルアーチェンジして探っていきます。とりあえず色々なパターンで誘いを入れてみるのですが、思ったよりルアーへの反応が良くありません。時々水面を割ってのアタックはあるのですが、なかなかフッキングしてくれません。まったく無反応ではないため、色々な誘いを試しながら粘ります。その間に2回はヒットしたのですが、いずれもネットインできずオートリリース。その後はパペットモアや新しいカディスも投入して、トップでの攻略を行ったのですが、一時間以上粘って、結局一匹もネットインできないままでした。


 その後も魚たちは上ずっている印象があったため、マジックジャークを試してみます。最初にチョイスしたのはスティルエリアT2でしたが、色んなパターンのマジックジャークで探ったり、カラーローテーションしてもアタリ一つ得ることができません。そこでスティルエリア48HFにルアーチェンジ。最初はハイギアリールのメリットを生かして、一気に潜らせながらポーズの時間を変化させて探ってみたのですが、この方法では無反応でした。そこで潜らす時にややゆっくりとリールを巻いて潜らして、マジックジャークを試みたところ、やっとレギュラーサイズのニジマスがヒットし、ネットインできました。久々のヒットに、これでパターンをつかんだと思ったのですが、この日はうまくいきません。この後はスティルエリア48HFをカラーローテーションしながら、時間を掛けて探ってみたのですが、二匹目がヒットすることはありませんでした。

 その後はこの日まだ使っていなかった、シボクラやカルモをカラーローテーションして探ってみたのですが、カルモMR-Fのエナジーレッドでヒットが一匹あっただけで、それ以外は何も起きず、相変わらず時間だけが過ぎていきました。

 結局開始から3時間半かけて、レギュラーサイズ4匹という釣果しかあげることができず、気分は最悪です。さらに降り続く雪と強風に、こちらのテンションもダダ下がり。6時間券での釣行のため、残りは2時間半しか残っていません。それでも場所を移動した方が良かったのでしょうが、何しろ積雪強風のため、タックルを持って移動するのも億劫です。悩んだ挙句にダンゴウオにルアーチェンジし、それでもだめだったら移動しようと決心しました。


 この時点でも表層に魚の気配があるため、ダンゴウオSR-Lowをチョイス。最初はそのまま潜らせてからスローリトリーブしたみたところ、すぐにレギュラーサーズがヒット。ただこれではダンゴウオSR-Lowが表層の魚よりも下のレンジをリトリーブしている印象です。そのためロッドを立てて、ダンゴウオSR-Lowがあまり潜らないように調整しながら、スローリトリーブで探りを入れてみたところ、その一投目で狙い通りヒット。ここからはそれまでの苦戦がウソのように、ダンゴウオSR-Lowでニジマスやサクラマスのヒットが続きます。カラーローテーションしながら、かなりの時間ヒットが続き、寒さに耐えて釣りを続けた甲斐がありました。

 それでも1時間半近く経過したところで、さすがにダンゴウオSR-Lowの効果も薄れてきた印象です。するとそれまで降り続いていた雪が止み、お日様が顔を出し水面を照らし始めました。途端に魚が若干沈んだようです。そこでダンゴウオDR-Lowにルアーチェンジして、下のレンジを探ってみたところ、狙い通りこちらでもヒットさせることができました。

 その後また雪が降り出してからは、ダンゴウオへのヒットもなくなってしまいました。残り時間もそれほど残っていません。そこで最後は、トップウォータープラグでのヒットを狙うことにしました。ただ色々試してはみた結果、カディスでのヒットはあったものの、ネットイン直前に痛恨のバラシ。このまま終了となりました。


 この日はとにかく大苦戦でした。それでもダンゴウオに救われた印象です。これからもダンゴウオの活躍は、大きく期待して間違いなさそうです。

スプーン・ダンゴウオ
RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.4号(直結)
クランク用
RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
操作系ルアー用
RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure カルモMR-F エナジーレッド
ダンゴウオ DR-Low 各種カラー
ダンゴウオ SR-Low 各種カラー
スティルエリア48HF
アンバー1.1g