リバーランズ角川(9月28日)

成吉 弘幸

 奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、キャンプ場に併設された管理釣り場のリバーランズ角川に行ってきました。9月も下旬に差し掛かったとはいえ、まだまだ暑い日が続いています。そのため秋の再オープンの管理釣り場は、水温が下がり切れずオープンが予定より遅れています。リバーランズ角川も1週間遅れての9月27日に再オープンと知り、そのオープン二日目に釣行させてもらいました。放流魚はニジマスだけですが、レギュラーサイズが30cm超でコンディションの良い魚が多いため、タックルもワンランク上のラインを準備しました。

 遊漁券を購入後は午前9時の営業開始とともに入場します。狙っていた岬のポイントは先行者に譲り、その近くを最初の釣り座と定めます。

 まずは状況を確認したところ、水質は比較的クリアーで、水中の様子も見えます。ただその付近には魚影が確認できません。最初は活性の高い魚が残っていればと考え、アピールカラーのスプーンで探ってみますが、まったく反応がありません。ナチュラル系のスプーンも試してみたのですが結果に変化はなく、この場所で粘るよりも移動する選択をしました。


 移動したのはインレット付近です。こちらはシャローにはなるのですが、流れの筋には魚影が確認できます。そこでアンバー1.1gスプーンのカラシカラーをチョイス。流れを跨ぐようにダウンクロスにキャストし、ロッドを立てて表層をリトリーブしたところ、狙い通りこの日の一匹目がヒット。

 その後もアンバー1.1gスプーンのカラシカラーで2匹をヒットさせることができたのですが、そのあとが続きません。アンバー1.1gスプーンをカラーローテーションしたり、クランクなども試したのですが反応なく、流れについていた魚も散ってしまったように感じられたので、再び場所を移動します。


 次に目指したのはアウトレット付近。その付近はフライマンが一人入られていたので、対岸側からのアプローチになります。確かに中層付近に薄っすらと魚影が確認できます。そこでチョイスしたのはカルモMR-Fです。キャストしたらリールの早巻きで一気に潜らせ、そこからはスローリトリーブで探っていきます。カラーはエナジレッドです。すると数投目でヒット。

 同様に一匹ヒットさせると反応がなくなったので、同じカルモMR-Fのハニーイエローにローテーション。こちらでも同様に探って数匹をヒットさせることができたのですが、その後はカルモMR-Fをカラーチェンジしても反応してくれません。よく観察しているとルアーを避けるような動きに見えます。

 そこで続いて試したのはスティルエリア48Fでのマジックジャークです。レギュラーサイズが30cmクラスであるため、ルアーも少しでも大きなもののほうが釣果につながると考えての選択です。魚たちは表層より下のレンジに見えるため、スティルエリア48Fも潜水深度を変えながら、マジックジャークで探っていきます。なかなか一匹一匹の反応までは視認できないので、こちらの感覚だけで探ってみます。すると瞬間的に爆釣モードに入ったのか、カラーローテーションすることなく、釣れ続いていたのですが、すぐに反応がなくなり、カラーローテーションしても一匹は釣れたのですが、それを最後にまったく釣れなくなってしまいました。

 まだまだ魚影は確認できるので、色々なルアーを使い、色々な探り方を試したのですが、次のパターンが見つからず昼休憩としました。


 休憩後はアウトレット部分を諦め、魚影を求めて移動します。するとポンド中央部分の表層近くに固まった魚影を発見しました。

 トップウォータープラグの出番と思い、パペットサーフェスやパペットモアを試します。ところがこの日はトップウォータープラグへの反応が激シブで、まったく興味を示す様子が見かけられません。そこで続いてスプーンの表層引きを試します。選んだのはアンバー0.8gスプーンです。これをキャストしたら着水と同時にベールを返し、ロッドを立ててリトリーブしてみます。使うカラーはナチュラル系です。するとこれがこの時のヒットパターンで、続々とヒットが続きます。

 20分ほどはアンバー0.8gの表層引きで釣れていたのですが、急にヒットがなくなり、魚影も見えなくなってしまいました。


 その付近はポンドの中でも水深がもっともあるので、ニジマスたちは沈んだと予想し、スプーンを沈めたりクランクを試したのですが、魚信を得ることができず、再び場所を変えることにしました。
ここからはなかなか魚影を見つけることができず、過去に実績のあった場所で色々と試したのですがノーヒット。午後2時過ぎまで粘ったのですが状況を打開できそうになく、この日は終了としました。


 まだまだ水温も高く、ヒットパターンが長く続かずに大苦戦でした。ただリバーランズ角川はオールリリースのため、シーズンの深まりとともに魚のストック量も増えていきます。その頃に再釣行してみるつもりです。

 

スプーン用

RodFLBC‐S58UL
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

クランク用

RodFNL‐T511ML-F
ReelS社1000番
Lineナイロン3lb(直結)

操作系プラグ

RodIBXX-56MT
ReelS社2000番(HG)
Lineエステル0.4号(直結)
Lure スティルエリア48HF
カルモMR-F
アンバー1.1g
アンバー0.8g 各種カラー