ガリバーフィッシングガーデン釣行(4月29日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県高島市にあります、ガリバーフィッシングガーデンに行ってきました。この釣り場はミックスポンドと呼ばれる第1ポンドと、大物エリアの第2ポンドにて構成されています。この日は最初に第1エリアで楽しんだ後、大物を狙って第2エリアを攻略するつもりでした。ただ大荒れの天気予報が出ているので心配です。

 当日はゴールデンウィーク初日ということもあり、交通渋滞も予報されたため、早めに家を出たところ、営業開始の8時よりも相当早く現地到着。タックルの準備をして入場を持っていたところ、7時30分過ぎに入場できました。とりあえず、久しぶりの釣り場であり、まずは以前実績のあった東側中央部を釣り座と定め実釣開始します。

 第1ポンドは水深が2mほどで沈み石も配置され、水質は笹濁り状態。この日はライズもほとんどなく、どのレンジにどのような魚がいるのかを想像するしかありません。放流魚はニジマス・イワナに加え、ブラウンも放流されているようです。最初はエッセンシャル1.6gスプーンのオレキンで表層、中層、ボトムと探っていきますが、まったくアタリがありません。ナチュラル系カラーを試したときにバラシがあっただけで、スプーンをZIL1.4g、アンバー1.1gも試してみましたが反応が得られません。時間だけが過ぎることに焦りが募ります。どうしてもスプーンでの釣果が欲しかったので、シルエットの最も小さいスプーンであるZIL0.6gを投入します。最初はアピール系カラーから試して反応がないため、ナチュラル系カラーに変えて探ってみたところ、中層付近をリトリーブした時に最初の1匹目がヒット。ランディングしてみたところ、40cm弱のニジマスでした。

 その後もしばらくZIL0.6gスプーンでカラーチェンジしながら探ってみたのですが、2匹目がなかなかヒットしてくれません。腕の未熟さを嘆きながら、いったんスプーンでの釣果を諦めます。思ったより水温も高そうであり、以前にもこのような状況で活躍してくれたカルモMR-Fにチェンジします。カルモMR-Fは、神経質になったトラウトに効果的で、タフコン専用とも呼ばれるクランクベイトです。これをキャストしたら一気に潜らせて、後はただ巻きで様子をみます。ただこの日は簡単には結果が出ません。幸い私以外のアングラーは、離れた場所にフライマンがお一人いるだけであり、邪魔にならない程度に移動しながら探ってみます。するとカルモMR-Fデッドリーピンクに小型のニジマスがヒット。そして続けて同サイズのニジマスがヒットしました。この日の魚たちには、カルモMR-Fが気に入ってもらえたようです。ただ順調に釣果を伸ばせたわけではありません。カルモMR-Fをカラーチェンジしても、1色で粘って1~2匹ヒットするだけで、そのスパンはかなり長く、しんどい釣りが続きます。

 10時前後から天気予報通り雨が降り始め、次第にその量も増え土砂降り状態です。それにともない、カルモMR-Fへの反応も悪くなって、最後にはカラーローテーションしても、誘いを入れてもまったく反応しなくなってしまいました。

 カルモMR-Fはいったん諦め、シボクラMR-FやDR-Fも試しますが、いつもならその集魚力で何とかヒットに持ち込めるものの、この日は全くうまくいきません。再び釣れない時間が続きます。考えてみると、そのシルエットの大きさが災いしているのかもしれません。スプーンの時もシルエットの小さなZIL0.6gで釣れたように、クランクも小型のものが良いのではと考え、プリリーⅡのレッドブラウンを試します。プリリーⅡはシンキングクランクなためカウントダウンしながら探ってみたところ、カウント7で小型のニジマスがヒットしました。

 この後昼休憩を挟んで午後は北側に移動して、午前最後に釣れたプリリーⅡのナチュラル系カラーからスタートしたところ、いきなりリールを巻く手が止まり、ラインを通して今までとは明らかに違う魚信が伝わってきます。バレないことを祈りながらそのファイトを楽しませてくれたのは、50cmオーバーのニジマスでした。何とか良型をキャッチでき、一安心といったところです。

 しばらくプリリーで粘ったのですが、反応がありません。そこで基本に戻ってスプーンで細かくレンジを刻んでみたのですが、状況に変化はおきません。そのうえさらに風雨が強まり、こちらの集中力も途切れ気味です。この時点で釣りをやっているのは私一人だったので、場所を移動しながらミノーでイワナ・ブラウントラウトを探ってみたのですが、一度だけヒットはしたものの、魚種が確認できないままオートリリース。がっかりでした。

 何も変化がないまま、予定していた終了予定時刻が近づいてきました。このまま終わる訳にもいかず、この日一番釣果を上げてくれたカルモMR-Fを信じて投げ続けます。そして最後に40cmクラスのニジマスをヒットさせ、終了としました。

 この日は悪天候にもたたられ、腕の未熟さもあって納得のいく釣果を上げることはできませんでした。第2ポンドも楽しめておらず、季節を変えてリベンジしたいと考えています。

スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
Lure ZIL0.6g ブラウンコパー
カルモMR-F 各種カラー
プリリー(Ⅱ) 各種カラー