アクアヘブン釣行(12月17日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は滋賀県大津市にあります、アクアヘブンに行ってきました。この管理釣り場は、京都東インターから20分、湖西道路真野インターチェンジすぐという好立地であり、奈良県の自宅からでも2時間以内に到着できます。ビッグトラウトゾーン(長池)とバラエティゾーン(丸池)の2つのポンドで構成される釣り場です。決して大規模ではありませんが、バーベキューコーナーもあり、釣り具のレンタルもあるなど、初心者やグループでも気軽にトラウトフィッシングが楽しめます。


 営業前に到着し、タックルの準備をしたうえで営業開始の午前7時を待ちます。この日は前日より降り出した雨が残っており、いったん上がるものの、その後も時々雨との予報となっています。


 最初はミノーで尺上イワナを狙おうと、長池にむかいます。とりあえず中央の水車周りを狙える場所を釣り座と定めますが、この日は平日でほかのアングラーの姿もないため、移動しながら狙ってみました。イワナは対岸の石垣の際や、水車周りに着いていると考え、フローティングからディープダイバー、そしてシンキングタイプと、ミノーをチェンジしながら探ってみますが、反応が得られません。アクションもただ巻きから始めて、トゥイッチングやジャーキング、ストップ・アンド・ゴーなど色々試してみたのですが、アタリ一つ得られず、1時間が経過しました。この日はイワナには縁がなさそうで、ニジマスにターゲットをチェンジします。

 最初は1.4gスプーンから始めて、反応がないので1.1gスプーンにチェンジ。それでも反応が得られず、アンバー0.8gスプーンにチェンジします。カラーはマッディーな水質の中でも視認性を考慮して、メイメツイエローを選択。これをカウント4ほど沈めてスローリトリーブしてみると、数投目でひったくるようなアタリとともに、この日の1匹目がヒット。そのサイズ以上のファイトを楽しませてくれ、ネットしたのは40cmクラスのニジマスでした。魚体のコンディションもよくヒレピンの一匹でした。

その後もアンバー0.8gメイメツイエローで同サイズのニジマスを1匹追加したのち、天候を考慮し光系のカラーも試してみたのですが、こちらは無反応。アンバー0.8gスプーンのまま、カラーをダズルチャートにしたところ、すぐに40cmクラスのニジマスがヒットしたのですが、その後が続きません。

スプーンに反応がなくなったので、各種クランクを試すのですが、この日の長池では、プラグ系は不発でした。実はこの後もイワナの攻略があきらめきれず、しつこくミノーで狙ってみたのですが、やはりその顔を見ることはできず、時間だけが経過していきます。


 あまりの反応のなさに自分の未熟さを悔やみながら、11時前に丸池に移動します。こちらに放流されているのはニジマスだけで、サイズこそ長池には劣るものの数は釣れるはずです。水質は決してマッディーではないのですが、透明度が高いわけでもなく、目視で魚影は確認できません。

改めてスプーンでの攻略からスタートしようと選んだのは、アンバースプーン1.1gでした。カラーはサクラグローです。できれば寒いこの時期は、スプーンをいったんボトムまで沈めたいのですが、ポンド中央部の噴水からの流れがあって、ボトムがとりにくいのが難点です。さらにルアーをボトムまで沈めると、根掛かりのリスクがあります。このポンドは防水シートがポンド全体を敷き詰めてあるのですが、その継ぎ目にフックが根掛かりするようなのです。そのため、表層からカウントダウンしながら探っていきます。アンバー1.1gをカウント6ぐらい沈めたところで、アタリが出始めました。そこでそのレンジを中心に探ってみます。それも軽くシェイキングさせて誘いを入れてみたところ、明確なアタリを伴いヒット。こちらも元気なファイトを楽しませてくれてネットインしたのは、30cmクラスのニジマスでした。

この後も同じくサクラグローで数匹をヒットさせてから、光系のカラーも試したのですが、残念ながら反応がなく、次に反応があったのはパステルブルーでした。それまでと同じレンジまで沈めて2匹をヒットさせた後、昼休憩をとることにしました。

 昼食後もアンバー1.1gスプーンからスタートしたのですが反応が悪いので、スプーンをアンバー0.6gクワセブラウンにチェンジ。なんとか1匹はキャッチできたのですが、昼前とは何かが違います。

魚が浮き加減と感じたので、ルアーをタフコン専用のクランクであるカルモMR-Fにチェンジします。使い方はノーマルで、着水後に早巻きで沈めたら、あとはスローリトリーブでさせるだけです。これが正解で、しばらくの間はカルモMR-Fのカラーローテーションに、次々と25~30cmクラスのニジマスがヒットしてくれました。

ところが1時間を経過したところで、急に反応がなくなってしまいました。魚が沈んだのかと思い、シボクラMR―FやDR-Fを試してみたのですが、アタリ一つ得られません。


 いろいろ考えてみたところ、低いレンジに魚が移動したのは間違いなさそう。ただし大きめのクランクに反応しないとすれば、クランクをサイズダウンすればと考え、次に投入したのがシンキングクランクであるプリリーでした。これをカウント10ほど沈めて、リトリーブを開始します。ただし時々リールを巻くのを止め、極力低いレンジを探ってみたところ、途切れていたヒットが復活して一安心です。

ところがこの方法は手返しが悪いので、ほかの手返よく深いレンジを探れるルアーを試してみたのですが、うまくいきません。そしてプリリーに戻して深いレンジを探ってみると、レギュラーサイズのニジマスがヒットするという状況で、何とか最後までプリリーで釣果を確保でき、午後3時半頃に終了としました。

 この日は雨が降ったり晴れたりと目まぐるしく変わる天候で、魚の状況がコロコロ変化するため、一つのヒットパターンが通用する時間は決して長くはありませんでした。それでもその時々の状況に合わせたルアーを使いこなすことで、まんべんなく釣果を残すことができたと満足しています。


長池

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)

丸池スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

丸池クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelS社1000番
Lineナイロン2.5lb(直結)
Lureアンバー1.1g 各種カラー
アンバー0.8g 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー
プリリー 各種カラー