なごみの湖ライト第1エリア釣行(7月17日)

成吉 弘幸

奈良県在住。登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では近畿地方の渓流や管理釣り場を中心にトラウトを追いかけている。

 今回は京都府和束町にあります、なごみの湖へ行ってきました。この管理釣り場はダム湖を利用した「本湖」と和束川を利用した「ライトエリア」で構成されていますが、今回釣行したのは「ライトエリア」です。さらにライトエリアも左岸のみで釣りの可能な第1エリアと、両岸から釣りのできる第2エリアがあります。この日は午後から予定があったため、5時間券で第1エリアを楽しむ事にしました。

 6時30分に遊魚券購入後、早速第1エリアへ向かいます。まず状況を確認してみると、前日までの降雨のため若干ですが濁りが入り、本来は水深のある場所ない場所が確認できるのですが、この日は表層の状態しか確認できません。ただ流れのあるエリアなので、基本的に魚は上流を向いて泳いでいます。そこで、今までの釣行の経験から、最も水深があったはずのやや上流側を、この日の釣り座と定めます。

 タックルの準備をして6時45分頃からスタートします。季節がら表層での勝負になるのは見えていたので、最初に選んだのはアンバー0.8gスプーンです。カラーは濁りと朝マズメということからフルピンクを選択します。これをまっすぐキャストしたら、ロッドを立て気味にリトリーブを開始します。すると緩やかですが流れがあるのでナチュラルドリフトとなり、かなり浅めですがスプーンはU字を描いて泳いでくれます。すると一投目からレギュラーサイズのニジマスがヒット。そのまま同様に探ってみると、すぐに二匹目がヒットします。

さらに一匹を追加した後、反応が悪くなってきたので、カラーチェンジしていきます。シルバー系から明滅カラーにローテーションしていきながら釣果を伸ばしていたときです。メイメツグローにチェンジした一投目に、このエリアではあまり感じることのない強烈なアタリと共に大きな魚影が水面で暴れています。ここからは寄せては走られを繰り返しながら、やっとの思いでネットインしたのは、50cm弱のニジマスでした。最近このエリアでは20~30cmクラスしか放流されていないと思い込んでいたので、良型がキャッチできた事にビックリです。

 予想外の大物を釣り上げ、続けてアンバー0.8gスプーンで釣果を伸ばそうとしていたのですが、ここからしばらくは全く反応がなくなってしまいました。ナチュラルカラーや最初に反応が良かったアピールカラーを再び試してみたのですが、状況に変化はありません。リトリーブスピードを変えてみたり、誘いを入れてみたり、ロッドを立ててスプーンの泳ぎを変えてみても、何をやっても反応がありません。そこで前回の千早川LF釣り場で活躍してくれた、クランクベイトのカルモMR-Fにルアーチェンジします。これをキャストしたら波紋が静まるのを待って、極力潜らないようにデッドスローでリトリーブしてみます。すると再び釣果が復活します。

まずはオリーブオイルカラーで2匹ほどヒットさせた後、グローカラー繋がりでチクコウグリーンカラーにチェンジした数投目でした。リールを巻く手がグッと重くなったと思ったら、ヒットしたニジマスが一気に走り出します。再び良型のヒットです。ジャンプして逃れようとするのを、ロッドを下げていなしながらネットインしたのは、先ほどと同じく50cm弱のニジマスでした。

 2匹目の大型をヒットさせ、その後もカルモMR-Fで順調に・・・・・といきたかったのですが、先ほどと同じく、反応がなくなってしまいました。こうなったら焦っても仕方ないので、ミノーやその他のプラグを試しながら、次なるヒットパターンを探します。しかし時よりヒットするものの、なかなかネットインできません。


 そんな苦労しているところに、待望の放流が行なわれました。放流魚を狙って、ZIL1.4gのオレキンカラーを投入。キャストしたら表層付近を早めのリトリーブすることで、レギュラーサイズのニジマスが連続ヒット。少し反応が薄くなったところで、蛍光アカキンにチェンジして数匹ヒット。

しばらくはZILアピールカラーで釣果を伸ばせると思ったのですが、放流から10分ほどで反応がなくなってしまいました。そこでスプーンをアンバー1.1gのエナジーペレットにチェンジして、何とか1匹はキャッチできたのですが、放流魚の反応とは思えません。

そこでさらにスプーンを小型のZIL0.6gのナチュラル系カラーにチェンジしたところ、やっと放流魚らしいひったくるようなアタリを味わいながら、ニジマスのヒットが続きます。

 10分ほどはZIL0.6gの表層引きで釣れ続けたのですが、ピタッと反応がなくなってしまいました。時間があればZIL0.6gで色々試して粘るところなのですが、その時点で終了予定まで40分ほどになっていました。そこで放流前に数色を試しただけのカルモMR-Fに再びチェンジします。探り方は先ほどと同様に表層を引いてみると、これが最後のヒットパターンでした。カラーはアピールカラーからナチュラルカラーまで、とにかく一色のカルモMR-Fで1~3匹はヒットします。そして約40分間カルモのカラーローテーションで釣れ続け、正午ごろに終了としました。

 この日は晴れたり雨が降ったりと、変化の激しい半日でしたが、その時々のヒットパターンを見つけたことで、梅雨明けの厳しい状況でも十分楽しむ事ができ、大満足の釣行となりました。


スプーン用

RodFLBC-S58UL
ReelリールS社1000番
Lineエステル0.3号(直結)

クランク用

RodFLNE-60GTS
ReelリールS社1000番
Lineナイロン2lb(直結)
Lureアンバー0.8g 各種カラー
アンバー1.1g エナジーペレット
ZIL0.6g 各種カラー
ZIL1.4g 各種カラー
カルモMR-F 各種カラー