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池谷 成就
ルアーでのキャスティング、レイクトローリングを中心としたビッグトラウト狙いのエキスパート。
「かわせみ倶楽部」主宰。
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2月16日に解禁した長野県南部。前回の佐久漁協より一つ北側の上小漁協管内。
上田市の千曲川を挟み大きく分けると、左岸側は依田川を中心とした支流群。右岸側を神川(かんがわ)支流群と広い範囲の釣り場となっている。
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今回は右岸側に出合う神川(かんがわ)支流を数本釣り歩いてみた。群馬県側の鳥居峠から渋沢川沿いに神川下流へと向いまずは上小漁協の日釣り券を購入。
ただ途中の渋沢川・神川・ともに昨年の台風による大雨は、この上田市と隣接する群馬県嬬恋村田代周辺をことごとく破壊した。湯の丸山と角間山を中心とした豪雨なのだろうか、家・橋梁・道路・小さな堤防・水門さえも破壊して水道水が断水してしまった地域もある。群馬県の吾妻川源流部、支流の湯尻川・大沢川は特に酷い。
長野県側は渋沢川の下流そして流入する神川も酷い荒れ方だ。遠目に荒れた河原は大石が綺麗に洗われ水路のように一本で流れ下っている。台風後すぐに白樺湖方面に大門川沿いを走ったときは、道か河原か見分けがつかないほどに、バレーボール大ソフトボール大のおびただしい石が道路をおおっていた。そんな渓流群に魚は残っているのだろうか。まずは釣ってみたかった。
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気温は氷点下6℃から10℃ほどまで一気に上がり、本州一寒い菅平のふもととは思えないくらい暖かい。若干の雪代が入る流れも8℃ほどの水温はこの時期としては異常に暖かい。上流には菅平ダムがあるので本格的な雪代はないはずなのだが、中流域の流れは河川工事の濁りが入り、それを避けまずは支流へと入渓。
ちょっとした渕にルアーをキャストするも反応がないので、岩盤・大石・テトラの隙間をジギングしてみた。ある意味渓流の裏ワザ的な釣り方だけど、この日は大当り。そうだよこの釣り方があったじゃないかと再認識し、沈むルアーなら何でも釣れるのではと感じるほど、ものの10分ほどで3回沈めて3尾の良型ヤマメに出遭えた。
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贅沢なもので、山女魚(やまめ)天国の後は岩魚の顔が観たくなった。さらに上流へと向うが、荒れた河原はなかなか入渓し辛く、大石さえもぐらぐらと遊ぶので渡渉も怖い。ここは長野県真田の地。六文銭のいわれのように三途の川の渡し賃になってしまってはしゃれにもならない。慎重に狙いすぎて時間は猛スピードで過ぎていく。車で距離を稼ぎ入渓を繰り返すが、荒れた河原に渓魚も棲みづらいのだろう。流されたのだろうか釣れない。
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支流のいかにもイワナが棲んでいただろう綺麗な水が流入し、大きくえぐれている大石の下に流れが当たる絶好のポイント。やや上流側に大石の影からルアーを投入。早い流れにルアーは押し流されラインはピンと張りすぐに逆引き体勢となった瞬間、ヒット。確信は無いが、その魚体からおそらく出水を乗り越え泳ぎ切ったのだろうか25cmほどの奇跡の魚体は美しく逞しい。岩魚の中の岩魚だと褒めてあげたいほどの嬉しい一尾となった。
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ロッド
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ベイトクラシックTBC-53L
ベイトクラシックTBC-65ML
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リール
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アルファスRエディション103L(イケタニペイント・AVAIL改)
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ライン
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フロロドレイク3lb(0.8号)・フロロドレイク4lb(1号)
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ルアー
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バック&フォース4g・
ジェイドMD-F・
D-コンタクト
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