池谷 成就

ルアーでのキャスティング、レイクトローリングを中心としたビッグトラウト狙いのエキスパート。 「かわせみ倶楽部」主宰。


《 長野の渓流解禁は軽井沢から 》


 長野県中南部解禁から3日目、群馬県に隣接する軽井沢湯川に釣行してみた。群馬県の北軽井沢経由での入渓となったが早朝の気温は氷点下10℃。星野リゾート軽井沢ハルニレテラス内を流れる湯川をちょっこと覗き、すぐ前のカウボーイハウスで一日限定10食のランチをゆっくりと摂る。
 この日の気温はまるで一日を短縮しコマ送りしたようにぐんぐんと上がり、入渓ポイントを車で捜しながら20分ほど走ると気温は一気にプラ転し7℃、水温5.4℃。急激な気温の上昇に若干の雪代(ゆきしろ)が入ったのか水温は低め。




 それでも2019年の初の渓流釣り、そして今年はスミス社より新しいベイトロッドのテストという宿題がでているので、自身の渓流解禁は例年の群馬県渓流解禁より半月早くはじまった。
 当然のことながら解禁当初は釣りの出来る嬉しさ半分、ロッドのテストの時はいつもそうだが、フッキングさせて、釣り上げて、写真を撮って、文章にする。魚を釣り上げてリリースまでがとても長い。いろいろな部位の改良点も探り、プロトモデルではあるものの、何よりも魚を釣ることでそのロッドに魂を吹き込みたい。


 そんな塩梅(あんばい)で、期待に膨らませての渓流第一投は、根掛りを恐れてのアンダーハンドでおっかなびっくりルアーを振り込む。今回はスピニングタックルでやる気まんまんの妻に先攻させている。若干風邪気味ながら自分から今日は渓流釣りと決めたにもかかわらず、アタリさえ無い状況にキャストは丁寧にポイントにルアーを落としていくのだが、ロッドワークが早く厳しい。「追ってきた」とか「バラした」とかさえも無い2時間が過ぎてしまい、ちょっとだけいらだっているのが伝わってくる。釣れても釣れなくても嫌な空気が漂いはじめる。




 例年ならばこの時期午後3時という時間は急激に冷え込む時間。この日は気温のピークがこの時間帯にきた。後追いでの釣りは慣れているが、全く反応の無い状況を打破すべく、ダウンストリームキャストからの逆引きからピンポイントを狙いショートレンジでのジギングで縦の釣りに切り替えた。ルアーを水面から引き上げるその瞬間にヒット。まあまあ良いサイズ、とてもヒレピンの綺麗な体形、さらにそこそこ太くずっしりと重い感触が伝わってきた。カメラを持っている妻を呼び撮影。ここで妻も2度アタリがあったがバラしてしまう。



 ポイントを移動。橋の上から妻の釣りを観察。やはり全てが早いのでルアーをゆっくり動かして、流芯横のたるみを狙うように指示。すると、余計なことを言ってしまったようだ。
 帰りは必然的に妻の大好物、新築移転なった「わかどり」のむしり(もも焼き)に、からあげ椀となったのだった。


● データ

佐久漁協 日釣り券 1,300円


● 使用タックル

(妻)
ロッド インターボロンIBXX-66MT
リール ステラ2500
ライン ファメルトラウト4lb
(私)
ロッド トラウティンスピン ベイトクラシック プロトモデル
TBC-53LとTBC-65MLを試用。
リール アルファス 103L TYPE-F (AVAIL改)
ライン フロロブラスト3lb

ルアー バック&フォース4gD-コンタクト50ジェイドMDSP
その他 ネオプレーングローブ2F・スミスリバーシブルF86・スミスエマージェンシーホイッスル・ビシーズスプールポーチ



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