櫻井 あゆみ

トラウトフィッシングを始め、アウトドア全般を嗜好。


《 極寒渓流修行3日間 vol1 》


こんにちはアウトドア人間の櫻井です。
今回は長野県に行ってきました。メインの目的は雪遊びです。菅平高原にある根子岳に登って、ほぼ貸し切りのゲレンデをソリで滑り降りると言う遊びをするために。


当初は雪遊びだけの予定でした。でも思い出しました、長野は他の県より一足早く渓流が解禁していると!そうか、釣りも出来るんだ!と一緒に行く友達を説得し、早朝だけ釣りをしてもよい許可をもらいます。

夜中に高速を走り、上田市に到着。近くのコンビニで入漁券を購入し、最初のポイントの傍陽(そえひ)川に向かいます。車を降りると一気にシャキっとする寒さ。それもそのはず、この日の外気温は−7℃。さっそくウェーダーを履きタックルをセットすると、すでに手がジンジンとしびれます。久々の“シバレル”寒さに信州に来たなぁ〜と実感。


まだ雪が残る渓流に足を踏み入れると、水しぶきを浴びた草がまるで芸術作品のように凍っています。綺麗だなぁ〜なんて言っている間にもどんどん、体温が奪われます。それも当然、時間は日も差し込まない午前7時。こんな水が冷たい時は魚も活発には動かないので流れが緩やかなタマリを狙うしかない!と、狙ってみたものの、反応がありません。

釣れないなぁと橋の上からのぞき込んだ時の太陽の暖かい優しさが背中にしみます。




そんな寂しそうな姿が目に入ったのか、検札の人が声をかけてくれます。「ここより、神川の方が放流したから釣れるよ〜」と。友達の顔を見ると『はいはい』とあきれ顔、OKの印です。早速、国道406号沿いの神川の様子を見てみと、休日で快晴のためか人が多く、道路から入りやすく狙っていたポイントには人が入っています。仕方なく菅平ダムより上流を狙うことに。


釣り終了時間は刻一刻と迫ってきています。ズボズボと柔らなくなった雪に足をとられながら、急ぎ足で川に向かうと、深いタマリを発見。上流に居場所を作り、慎重にD-コンタクトをダウンストリームキャスト。トゥイッチも何も入れずに、ただただ、ゆっくりと巻き上げます。活性の低いこの時期の魚を誘い出すには、ゆっくりと動かしても姿勢をキープ&その場でとどまりながらウォブリングするD-コンタクトはもってこいのルアーなのです。


一投目二投目は反応なし。活性がだいぶ低いとみて、今度は上流からルアーを魚が居着いていそうな石の横へ流し込んでいきます。流し込んだら、そこでD-コンタクトをストップさせ泳がせていると、ガンッ!!と強いあたりが!ブルブルと手先に伝わる振動。それだけで分かる大物感。バレないで〜と願いながらランディングしてみると、やはり大物!しかもヒレピンで鼻が曲がり始めています。パーマークも本当に綺麗に出ていていました。

シーズン始めにこんな綺麗なイワナが釣れるなんて、寒さで真っ赤にむくんだ手の痛みも忘れるほどの嬉しさです。大手を振って友達の所に戻り、この日の釣りは終了!




その後の青空の下での雪遊びは、これまた格別で。太陽の光がいっぱいで、これっぽっちも寒くありません。そりゃ、朝の氷点下の中釣りをすれば、誰だってそうなるのですが。

釣りに雪遊びにと十分楽しんだ後は山を下って温泉へ。体が温まったらその日はバタンキューでした。2日目3日目へ続く。


■釣り場

長野県上田市傍陽川&神川 日釣券(上小漁協):1,300円


■使用タックル

ロッド IBXX-56MT
リール DAIWA クレスト2000
ライン YAMATOYO ファメルトラウト3lb
ルアー D-コンタクトバック&フォース4g



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