成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 なごみの湖 湯船森林公園フィッシングエリア ライトエリア釣行
(平成29年12月27日) 》


 年末近くになって代休が取れたので、平日に「なごみの湖湯船森林公園フィッシングエリア ライトエリア」へ半日の予定で出掛けてきました。なごみの湖は、水深があって比較的大型魚が放流されている「本湖」と、水深が浅く20〜25cmのレギュラーサイズが放流されている「ライトエリア」に分かれます。そしてライトエリアは第1と第2の二つに分かれているのですが、10月の豪雨により、第2エリアは土砂で埋まりクローズ、第1エリアも釣りづらくなっていたようです。12月になって、第1エリアだけですが修復工事が終わったとの新着情報に接し、早速釣行を決めたわけです。

 当日のエリア付近の天記予報は雪。まさかと思いながら車を走らせていると、現地に近づくに連れて予報どおり雪が降り始め、路面にも積雪がみられ、現地に到着すると外は銀世界。おまけに強風も吹いていて、とてものんびり釣りを楽しむという雰囲気ではありません。厳しい釣果も覚悟しながら受付で状況を確認すると、釣りの可能な第1ライトエリアの水深は浅いところで1m、深いところで2m弱とのこと。

 そのような状況の中、最初に準備したのはZIL1.8gスプーンのアピールカラー。本来は水深を考えると1.4g程度のスプーンがベストのように思われたのですが、それだと強風の中でキャストコントロールが難しいため、若干重さのあるZIL1.8gをチョイスしたわけです。


 強風を避けるため、サイドスローでキャスト。表層に目視で確認できる魚影は見当たらないため、着水後に急いで糸ふけを取ったら、少しだけ沈める感覚でリトリーブを開始すると、1投目から20cm超のレギュラーサイズのニジマスがヒット。2投目も3投目も同サイズのニジマスがヒット。4投目は堆積した枯れ葉を引っ掛けたが、5投目もヒット。これより先の釣果の詳細までは覚えていませんが、とにかく釣れ続けます。当初は急激な冷え込みによる低活性を覚悟していたのですが、実際の反応は全くの逆でした。おまけにノーマルタイヤではたどり着けない積雪もあって、釣り場は貸しきり状態。水深があって魚が溜まっていそうな場所を広角に探れ、狙い通りの付近で高い確率でヒットします。選択したZIL1.8gのローリングアクションもこの日の魚には効果的で、リトリーブスピードも特に意識する必要もありません。バラシもほとんどなく釣れ続けます。そしてキャストして魚も枯葉もフッキングしなかったら、すぐにカラーローテーションするという方法で、順調に釣果を伸ばすことができました。ただ、ZIL1.8gでは水深に対して若干重過ぎるのか、魚ではなく枯葉を引っ掛けてくる事も多いのがつらいところです。




 午前9時を回った頃になって、早朝よりも風が若干弱まったようなので、スプーンをZIL1.4gにチェンジ。ZIL1.8gスプーンの時と同様に探っていきますが魚の反応に変わりはなく、20〜25センチのニジマスがヒットし続けます。おまけに枯葉を引っ掛ける確立も減ったので、ZIL1.4gのほうがZIL1.8g以上の釣果を上げることができました。テクニックに神経を使わなくても釣れ続けてくれるのも、ZILスプーンのおかげでしょう。



 釣行開始からZILで釣れ続いているのですが、さすがに少し飽きてきます。(こんなことは、めったにありませんけどね)そこでボトムノックスイマーUを試してみます。最初はキャストして底まで沈めたら、ロッドティップを軽く煽ってルアーを若干浮かしたら、そのままリトリーブしてスイミングで探ってみます。

 このルアーはスイミングでバイブレーションアクションし、これがトラウトに効果的のようで、すぐにレギュラーサイズのニジマスがヒット。ところがウエイトが3.2gあるため、このエリアの水深では枯葉を引っ掛けやすい。そこで、ボトルノックスイマーUを底まで沈めたあと、ボトムバンプを試みます。少し長めにストップさせてみると、PEラインを通して、魚信が伝わってきます。すぐにアワセを入れるとレギュラーサイズがヒット。この方法が効果的で、カラーローテーションで釣果を伸ばします。


続いて、やはりボトムを意識している魚を攻略しようと、ボトムトレーサーにチェンジ。こちらもボトムバンプで探ってみると、押さえつけるようなアタリとともにヒット。ボトムトレーサーにも、ニジマスは好反応でした。


 ボトムノックスイマーUとボトムトレーサーで、1時間ほどボトムの魚を効果的に攻略できたのですが、さすがにスプーンに比べると手返しが悪いため、釣果のペースが落ち気味です。そこで残りの時間は再び1.4gに戻します。mkスプーンTRAP1.4gとZIL1.4gのカラーローテーションで探っていくと、再びハイペースで釣果を伸ばすことができ、途切れることなく釣れ続けます。終了時間が迫ってきた頃、最後と思いZIL1.4gスプーン一つで連続何匹釣れるか試してみます。最終的には連続11匹が釣れたところで釣果が途絶え、これをもって終了としました。



 この日は風と雪に悩まされながらも、ZILスプーンのおかげもあり、年内最後に満足のいく釣果を上げることができ、心地よい疲れとともに釣り場をあとにしました。


● 使用タックル

ロッド FLNE‐60GTS(スプーン)
FLD−68(ボトムトレーサー・ボトムノックスイマーU)
リール S社1000番(スプーン)
S社1000番(ボトムトレーサー・ボトムノックスイマーU)
ライン ナイロン2ポンド(スプーン)
PE0.6号+フロロ0.6号(ボトム用)
ヒットルアー ZIL1.8g 各種カラー
ZIL1.4g 各種カラー
mkスプーンTRAP1.4g 各種カラー
ボトムノックスイマーU 各種カラー
ボトムトレーサー 各種カラー



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