成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 湯船森林公園なごみの湖本湖釣行(平成29年9月23日) 》


 ここ数ヶ月は、公私ともの忙しさと高水温とで、渓流を含めて釣行に出かける機会がありませんでした。それも9月に入って公私共に落ち着いてきたので、リハビリのつもりでエリアフィッシングを楽しもうと湯船森林公園なごみの湖本湖へ行ってきました。

 事前情報では1週間前に40cm前後のニジマスが放流されたらしく、スプーンでの釣りがメインでは予想して準備をしての釣行でした。

 自分のイメージでは、オーソドックスなタイプであるmkスプーンTRAPで手元周りを攻略し、それに飽きられたところで動きの異なるスプーンであるZILにチェンジ。それらで届く範囲の攻略が終わったら、PUREの3.5gやドロップダイアの4gを使い、他の人が攻略していない遠い範囲を探る、といった計画のはずだったのですが・・・・・・。


 さて午前6時半に遊魚券を購入し、本湖へ向かいます。この日は週末ながら入場者もそれほどでもなく、3本の桟橋と固定桟橋のいずれでも楽しめる状況。最初は以前の釣行で楽しめた左岸側にある固定桟橋で実釣開始。最初は予定通りmkスプーンTRAP2.2gで探っていきます。カラーは朝一ということや雨による濁りが残っていることを考慮し、赤金や蛍光カラーから始めます。

 ところが表層から探り始め、カウントダウンしながらボトムまで探ってみても無反応。さらに濁りの中でアピールするために、リトリーブ直前にロッドティップを数回震わせてからリトリーブを開始してもやっぱり駄目。スピードをファストリトリーブからスローリトリーブまで様々に変化させてみても、ストップ・アンド・ゴーを試しても結果は同じでした。当然スプーンのカラーもアピール系からナチュラル系までローテーションしています。


 結局、2.2gスプーンで全くの魚信が得られず、スプーンをmkスプーンTRAP1.4gにサイズダウンして同様に探ってみますが、やはり結果は同じ。zilの1.4gも試してみますが、こちらでも不発です。その時点で既に午前10時を過ぎ、ただでさえ釣り場の状況が厳しくなる時間帯に突入するのに、得られたのはアタリが一度あったきり。何をすれば釣れるのか分からず、頭はパニック。焦りばかりが募っていきます。

 一か八かミノーを試してみたり、ボトムトレーサーでボトム付近も探ってみますが、魚からの反応は全くありませんでした。


 そこで桟橋から休憩スペースに移り一服しながら他のアングラーの様子を確認していると、フライの方はポツポツ釣れているようだが、ルアーではそんなに釣れている様子でもない。また散発的に起きるライズを見ていると、魚は表層ではなく中層付近からのライズであることが分かってきました。

 気を取り直し桟橋に戻ってからは、まだ試してなかったクランクを試すことに。最初に選んだのはカミオンDR Kチューンのクリアーカラー。これをフルキャスト後。着水の波紋が静まるのを待って、一気にリールを3回転ほど巻いて潜らせます。その後はどちらかというとデッドスローでアクションはつけずにリトリーブさせます。コースを変えながら探っていくと明確なアタリがあり、やっとこの日の1匹目がヒット。大事にネットインしたのは40cmほどのニジマスでした。


 ただクランクはアピールが強すぎるのか、数匹ヒットしてもカラーローテーションしただけではヒットが続きません。そこでスプーンや他のクランクで魚の目先を変えながら、再びカミオンDR Kチューンに戻すと再び魚からの反応が復活します。ただし、この日は食いが浅いのか、ヒットしても取り込むまでにフックオフしてしまうケースが多く、やはり苦戦は続きます。


 昼食の後もフックオフに悩まされながらもカミオンDR Kチューンをメインに同様の方法で探ってみます。すると午前中よりもニジマスの反応が良くなってきたのか、同じクランクであるカルラ・シンキングやmkスプーンTRAP1.8gにも40cm前後のニジマスがヒットするようになってきました。

 ただ、カミオンDR Kチューンへの反応が良いことは変わらず、使い続けるとすぐに反応が悪くなり、他のルアーで目先を変えてやらなければ釣果が伸びないという状況に変化がありませんでした。



 そんな状況も午後2時半を回りさらに魚の反応が良くなり、カミオンDR Kチューンに4連続ヒットしたものの、すべてネットインする前にフックオフしてしまいガックリ。さすがに集中力も途切れてしまい午後3時頃に終了としました。


 後から考えてみたら、この日はそれほどの混雑ではなくかったので、場所を移動しながらカミオンDR Kチューンを使い続ければ、もっと釣果をあげることができたのでしょう。この日は頭に血が上りすぎてしまい、そんなことにも気がつかない自分に反省です。


● 使用タックル

ロッド FLNE‐60GTS
リール S社1000番
ライン ナイロン2.5ポンド
ヒットルアー カミオンDR Kチューン 各種カラー
mkスプーンTRAP1.8g
カルラ シンキング



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