■ 川の変化
2016年解禁。昨年同様前日に現地入りし、川を見ることから始めた。まずは大好きなポイントの一つである福松大橋。開きの川幅が広がった。水中の岩や沈みテトラ周辺も小石で埋まり、全体にメリハリが無くなったようだ。左岸のテトラの周辺の水深に変化は見られなかったが、岸際の沈むテトラ群もやはり小石で埋まったようで、魚が足を止めるのは微妙な状況だ。ただし左岸のテトラの前は水がしっかり通り、水量も昨年よりも増加しているため、増水時に左岸寄りを遡上した魚が足を止めることは充分期待できる。くまなく探ることができないこの釣りにおいて、魚が着きそうなポイントをどれだけ持っているかは釣果を左右する大事なポイントだ。水位が下がった状態でチェックすることを習慣づけたい。
今季もっとも変化したのは8号線下流だった。北陸新幹線の橋脚工事で、合流点は工事エリアとなり釣りができそうにない。しかしその下流は流れの芯がしっかりある素晴らしいポイントに生まれ変わっていた。メリハリのなかったかつての流れは左右に還流帯が備わり、岸際の地形変化と下流の分岐点につながる緩やかなかけあがりは、きっと遡上中の魚が足を止めるに違いない。
解禁となるエリアを一通りチェックして変化をしたうえで、明日はいつものように下流域を中心に攻めることにした。解禁日直前に一旦増水し、高水から下げ水となる最高の状態で迎える今年の解禁。いい出会いがあることを願いながら寝袋に包まった。
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