猪原 亮

高知県在住。チーム・CATホッグチェイサーズ(海猫)、ショア馬鹿いけいけ2号団所属。

海でスズキ、イカ、青物、フカセ釣りを展開中。



《 現在遡上中! 》


何が遡上中?サツキ?え、いや、僕です・・・

前回のレポで5月の上旬には終わってしまった感の強かった下流域のサツキ、もといモドリですが、ど〜しても諦めきれない。何とか35アップの自分の中でのサツキサイズを釣っておきたい!という思いで、ホームグラウンド・リバーの中流域へ、“僕が”遡上してみました(いや、もう海行けよ・・・)。


春シーズン、スズキと一緒にサツキを本格的にターゲットにして、はや3年ほど経ちましたでしょうか。これまで下流域でサツキが終わればそのままスズキにシフトして楽しんでいたので、HGリバーの中流域へは全くと言っていいほど竿を出したことがありませんでした。

ただし、最近少し嗜むようになりましたアユの友釣りでたまに中流域へ行くので、ここはサツキとか溜まってそ〜だな、とか、道を走っていると早朝から河原に立ち込むサツキフリークの方たちがいるのを見て、あ、ここポイントなのね、と、数か所の目星はついていました。

中流域は家からの移動に時間がかかります。釣行時間はこれまでと変わらず、朝一の2〜3時間ほど。1ポイント30分以内で攻めて、2カ所回るのが精いっぱい。なんせ片道45分以上、往復で1時間半前後かかりますからね。実釣時間は30分〜1時間です。

ま、それでも家から近い場所にフィールドがあるということは、遠方から来られる方にとっては贅沢な話ですが・・・


こんなスケジュールで狙うポイントは、エサを喰う魚が突っかけてくるであろう、短時間で攻略可能な淵上に位置する瀬尻の落ち込み等でしょうか。

延々流していく平瀬などはよっぽどピンポイントの岩やかけ上がり、馬の瀬などの位置を知っていないと、短時間で攻めきることはできないので却下です。ほんとは平瀬でのんびりやりたいんですけどね。


6月に入って最初の日曜日、敢行です。中流でも下流側に位置するポイント2カ所を目指し、少しでも実釣時間が取れるようにします。

以前、人が入っていたのを確認したポイントで釣るのはあまり芸がないと思ったので、それ以外で自分が「釣れそうだな」と思う場所を選びます。まあ、もちろん誰が見てもよさそうなポイントなので、いつかは誰かが釣りをしているでしょう。あくまで心持ちです。

1カ所目。かなり傾斜のある広い瀬から水が流れ下る淵上にあたるポイント。使うルアーは、下流域で使っていた6.5pや7pよりも一回り大きなパニッシュ85F。中流域でメインベトになるであろうアユやオイカワは少し大きめなのでそのサイズを使います。

また過去に別の河川の中流域でバス狙いの中、9pのアメリカンジャークベイトでバッシバシとジャークした時に40弱のサツキを釣ったことがあるので、そのあたりの願掛けもあります(笑)。

中流のアユはこの時期はほとんど18p以上になっていると思われるかもしれませんが、10p前後のアユも結構いるもんです。そんなアユがふらっと瀬から流れ落ちてくるイメージで流し込み、その後はジャーク気味のパニックアクションで誘います。


そういえばこれまで僕がトゥイッチと思って行っていたアクションは、どーもただの縦ジャークだったようです(笑)。

いろいろ疑問があったので、ネットで見れるだけのサツキ釣りの動画を見たところ、トゥイッチってほんとチョンチョン・アクションなんですね?しかも常にアクションし続けるのではなく、時たまチョンチョン。

トゥイッチって、糸をパンパンパンッと弾く感じかなと思ってやっていたのですが、違ったみたいです(笑)。初歩的なことでホントすみません。これまで「トゥイッチ」と書いていた部分はすべて、「縦ジャーク」に置換して読んでください。


話を戻します。こんなポイントは一発勝負。1投目から反応がある可能性が高い、と勝手に思っています。緊張の一投目。まずは瀬の落ち込みの中間あたりにキャスト。流し込んで、縦ジャークに切り替えます。反応なし。

2投目、1投目より奥へキャストし、今度はドリフト気味に流します。反応無いので、もう1投同じ場所にキャストして、今度は流し込みからの縦ジャーク。また反応なし。


せっかく来たが、魚はいないのか?今度は一番手前の流れへショートキャスト。10mも投げていません。流し込みながらのジャーク。タン、タン、「ガツン!」。うっ!!当たったけどノらず!追い食いするか?!タン、タタン、タン、タタン!とややパニック度を上げたジャークをすると、「ガガッ!」とバイト!!今度はガッチリだ。

魚がいたのは、こんな手前の流れだったか、と思いながらファイト。激しいローリング!アマゴに間違いない。素晴らしいスピードで、メインラインが川面を切り裂きながら走ります。そしてギラギラと銀白の魚体が現れます。キャッチしたのは30pくらいの小型ですが、綺麗なモドリ。久々の魚。ほんと綺麗ですね。しばし、見とれます。


さあ、もう一匹くらい釣れてくれるかもしれない。最初にあったアタリは別の奴かもしれない、と、もう少しキャストしてみることに。

先ほどのキャストとほぼ同じところにキャスト。

流し込みからの一発目のジャーク、タン!「ガンッ!」またバイト!ほんでまたノらず!!ぐぁ〜またやっちまった〜、やっぱ居やがった〜。「も・・もうだめかもな」と、3度目の正直を信じてもう1キャスト。流し込んで、ジャーク、ジャーク、ジャーク・・・もう食わんか・・・ポーズからのジャーク、ジャーク、「ガンッッ!!」と強いアタリ!キッタ―!!

今度こそしっかり掛かった様子。しかもかなりローリングに重量感もがあり、瀬を上ります!次にこっちに向かってきたと思ったら、横をすり抜けざまにジャーンプ!た、たまらん!!しかも良い型です!やっとこさネットインしたのは、今季一番のサイズ。ギリギリですが、35p超えたようです。こいつはなかなかの貫録。


自分の中で決めたサツキサイズ。ただ若干、背中から頭にかけての色が褐色気味。本流アマゴ型かもしれない。ただ朱点も少ないしパーマークも見えないんですが、胸鰭が黄色っぽいんですよね。しかも顔辺りも妙に錆びっぽい。どっちなんでしょうね?見る人が見れば一発で分かるのでしょうが・・・やっぱりサツキは、もっと背中が青緑色で、どの鰭も純白な気がするんですよね(背びれの黒点は除きます)。

ま、判断が難しいですが、35p超えたんで一応サツキ型ということにしとこうかな(爆)!自分に甘々です。

わずか20分少々で2尾キャッチできたので、気を良くして2カ所目へ移動しましたが、そこではノーバイト。そんなに簡単には釣れません。しかし、この日は大満足だったので終了としました。


もう少し釣りを展開してみたいと思い、翌週も限定3時間の朝練で中流域に弾丸釣行です。 今回は先週と違って、ターゲットにしているエリアの最上流部のポイントへ。ポイントは前回とよく似たような、かなり急な瀬からの落ち込みとその下流に広がる大淵です。

ここは攻められるポイントが広そうなので、この日の朝はこの1カ所に絞って1時間強の時間を使って攻め倒します。セレクトしたルアーは、前回と同じパニッシュ85F。瀬落ちから攻めます。


手前の流れから奥の流れにかけて、丁寧に筋を攻めていきますが反応ありません。このポイントは瀬落ちの流れが少し下流でカーブし、岩盤の岸にぶち当たって大渕に流れ込みます。今度はその流れの当たる場所にキャスト。

ジャークを始めるとすぐにバイト!!きたーー!選んだポイントで魚が反応してくれると素直にうれしいものです。こいつも特有の首振り、ローリングをしているので、アマゴでしょう!この日はネットを忘れてしまったので、岸辺まで慎重に誘導します。


こいつは正真正銘の本流アマゴだと思います。パーマークがうっすらと、しかしはっきり見えます。ただ幅が半端ない!見事な体型の個体です。長さも31、2pありそうです。尺越え幅広本流アマゴ。素晴らしい魚体でした。

その後、下手の淵をDDパニッシュ80Fやチェリブラ75で攻め抜くも反応なし。いや、しかしあの幅広アマゴでこの日は十分でした。


下流域に比べて地形変化が多い中流域。まだまだ攻め方はいろいろあるのでしょうね。そのあたりを少しでも自分なりに勉強してみるために、6月中はもうちょっと中流域にお世話になるかもしれません。


● 使用タックル

ロッド 8fライトアクショントラウトロッド
リール 2500番台
ライン PE06+フロロリーダー3号
ルアー パニッシュ85F
DDパニッシュ80F
チェリーブラッドMD75



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