■ 勝負の2日目
翌朝5時起床。駐車場には車中泊組みの車は既に無い。恐らく4時頃出発したと思われる。私も慌しく食事をとり、釣り場に急ぐ。この川は堤防からポイントが一望でき、無駄足を踏むことは少ない。これはと思われる流れには釣り人は入っているが、1つ瀬に数名の釣り師でシェアするまでではない。このエリアの遡上のピークが何時なのか掴んではいないが、この川では自分の釣りを組み立てることができる。昨日の様子から、気になる流れを瀬通しでチェックして行こう。
そこで河口から10kmほどにある橋の下流から入り、浅い分流を横切り、落ちこみからの瀬を攻めていくことにした。やはり水位は下がっていた。水が干上がった形跡があちこちで見られた。チャンスなのか?
先行者は1人。既に明け方ひと流ししたあと、瀬の落ち込み周辺を再度撃ち直しているようだ。しばらくすると移動して行った。日の光が充分ではないので地形の変化ははっきりとはつかめない。先行者の攻めた開きからトロ瀬、次の分流にかけての流れを釣り下っていく。右岸側に小さな分流があるが、メインの流れは真っ直ぐ次の瀬に向っていった。左岸側には柳が茂り、手前が掘れて深みができていた。次にこの深みにチェリーブラッドMD90を上流から送り込み、怪しいところでターンさせ喰わせの間を与える。この作業を繰り返しながら探り切り、次に右岸に渡りアプローチを変えて再度この瀬の深みを攻め直す。 |