次に水深1m程の開きが上流に向って深くなっていくトロ場。水中にテトラなどが沈んでおり、底質は小砂利か泥。小さなミオやかけあがりはあるものの全般的にフラットな地形。釣り上がるに従って序々に深さを増す水深に合わせ、ルアーもSRからMD90に変えていく。カラーはピンクスラッシュ。この濁りならばチャートを選ぶところだが、日が高くなったのでフラッシングの強いホログラムを試すことにした。やや上流にキャストし、流れに馴染ませながらゆっくりと送り込み、魚が居そうなレンジを探っていく。あまりアクションは加えず、チェリーブラッドが持つフラッシング力で誘っていく。糸ふけを取りながら自然に流したルアーが、下流に流されながらU字を描きはじめた瞬間、魚からのコンタクトがあった。「来た!」今回は小さいが明確な当たりとともに魚は喰ってきた。いやいや首を振りながら水面に浮上した白銀の魚体を確認し、ゆっくり動きをみながらラインを回収していく。もちろんベリーをフックは口の一番いいところに掛かっている。これなら外れることはない。じっくりと魚とのファイトを楽しみながらランディング。獲った!濁りの中、ピンクスラッシュで。
魚は55cm。小型だったがプロポーションのいい魚。水位が下がり、流れのある上流部に行きたくなるところを敢えて下流域の不人気ポイントで獲る。これがたまらなく気持ちいいのだ。
この朝500mほど上流のJR下流で、早朝71cmの大型が上がったようだ。その後も3匹ほどキャッチされており、フレッシュ狙いの下流部攻略は間違いではなかった。ただ大型は流れのあるいい場所に陣取り、B級ポイントは小型になってしまうのか?獲ったことは素直に喜べたが、少し複雑な気分になった。今年は60cm超えの魚に出会えないな。次回こそ大型を狙って獲りたいものだ。 |