■ 早起きは三文の徳
夜明けに川に立って竿を出す。トラウトアングラーならば普通のことだが、早起きが苦手な私は敢えて早朝から釣り場に出ることはしてこなかった。GWまでは日中でも十分にチャンスがあるからだ。ただ周囲の好調に乗り遅れ、結果の出なかった前半線を振り返り、4月に入ってからは早朝から積極的に狙いのポイントで釣りをすることにした。
朝は釣り人のプレッシャーから解放された魚を相手にできるため、ヒットの可能性が高まることは容易に理解できる。ただ中途半端な早起きでは最初に竿を出せないだろう。早起きをしても最初にポイントに入れないのでは?自由に探れない釣りに耐えられるか?この不安から実績は低いがプレッシャーの少ない時間帯や竿抜けポイントでこれまで釣果を上げてきた。
しかしよく考えると九頭龍川の釣りは広大な本流域が中心で小渓流ではない。最初に入川できなくてもどこかに竿抜けはあるはずだ。1番に拘らず、2番手でもいいじゃないか。釣り場で順番待ちをすることで気温が上昇するいい時合に狙いの場所を攻められることもある。こう考えると気持ちに余裕が生まれ、たとえ先行者が居ても、「ポイントの選定に誤りはなかった。」と前向きに考えられるようになった。
その効果はすぐに釣果に表われ、好調に釣果を伸ばすことができた。結果が出れば苦手な早起きも苦にならなくなった。「早起きは三文の徳」 昔の人はよく言ったものだ。
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