6月後半のある休日、この日も私は中禅寺湖に来ておりました。 朝一の凡そ3時間、いつもの釣りを展開するも魚からの反応は一切なし。日頃の寝不足も手伝って、朝8時には湖畔でひとり爆睡しておりました。
2時間ほど寝ていたのでしょうか、急に降り出した雨音にふと目覚めると、同行者であるSMITHスタッフさんがなにやら怪しげな行動をしております。『蝉でブラウン釣れちゃった!』 まあ、時期的にそんな事もあるのだろうと 座ったまま寝起きの頭でその姿をボーっと眺めます。ラインが水面を叩かない様にするための配慮でしょうか、ロッドティップを高く掲げて小刻みに連続シェイクを繰り返しています。そしてそれと同時にリーリングも行っており、どうやら水面で羽をバタつかせて移動する溺れた蝉を演出しているようです。 そしてこれを眺めること数分? 突如 水面が割れて、難なく2匹目のブラウンを掛けています (えっ、ウソでしょ!) この様子を見て私の眠気も完全に吹き飛びました。
モノホンの蝉にはなんら反応を示さないのに、スタッフさんの操る蝉にはガボガボと反応するその状況に、急遽 蝉セミナーを開催してもらいました。 蝉ルアー『美蝉(ビセン)』をひとつ分けて頂き、半信半疑に教わったアクションを続けます。。。 すると下からすーっと黄色い影が急速浮上、そのまま美蝉をパクリ! 残念ながらこれはミスバイトに終わりましたが、そのアクションの実力はその後直ぐに証明される事になりました。
ただひたすらに魚が来るのを待つだけ!という受け身のイメージの強かった蝉パターンでの釣りでしたが、この日の釣りを境にこの考えがガラッと一変しました。 『美蝉(ビセン)』を使った蝉パターンでの釣り! 病み付きになりそうです。
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