吉川 康之

埼玉県川越市在住の平凡なサラリーマン。

エリアおよび湖のスプーニングによるトラウトフィッシングをこよなく愛する。



《 盛期の中禅寺湖 2013
 〜 2013年 5月末〜6月初旬(2回の釣行)  栃木県日光市 中禅寺湖 〜  》



 大変楽しみにしていたヒメマス祭りを堪能出来ないまま、あっという間に5月も終盤を迎えてしまいました。ほんとがっかりです。けれどいつまで気落ちしていても仕方ありません。ヒメマスの次には大型魚を対象としたシャローゲームが待っています!

 岸寄りするワカサギの群れの後を追い、レインボーやブラウンさらにはレイクトラウトなどの大型魚が大胆にも接岸、釣り人の存在などお構いなしに、ワカサギの群れ目掛けて勢いよく突進して、ガボガボと餌を漁る姿が見られる数少ないチャンスであります! そんなわけで、シーズン中で最も熱い釣りのひとつを堪能するべく今回も中禅寺湖に出掛けてきました。


水温はおよそ9℃。トラウトたちの岸寄りがいよいよ本格化します。

人があまり入っていないポイントでは
沢山のワカサギの姿を見る事が出来ました。


 昨年もそうでしたが、今年もこのシャローエリアでの釣りで私が専ら使用していたルアーは トラウティンサージャーとチェリーブラッドLL70S の2種類でした。どちらもワカサギライクな細身のシルエットをしており、今の時期のフィッシュイーターと化したトラウト相手の釣りに於いて実績は十分、私の中では決して外す事の出来ないルアーとなっています。

 この2種類のルアー、使い方は色々とありますが、近年 私が好んでやるのは表層域でのただ巻きが中心です。探るレンジを調整したり、或いは 魚へのアピールを演出するなどの目的で 途中何度かフォールを挟む事もありますが、単なるただ巻きでも十分喰って来てくれます。 下写真のレイクトラウトもチェリーブラッドLL70S(TSカラー)の表層ただ巻きによる釣果でした。

 ルアー着水後はラインが一直線となるようにメンディング作業を実施。そして5カウントほど数えてラインを水に馴染ませてからリーリングをスタートしました。トラウティンサージャーより幾分大きな引き抵抗を感じながら、極力一定の巻きスピードとなるよう注意を払いました(この一定がキモだと思っています)。途中でロッドアクションなどを加えることは一切なし、文字通りのただ巻きでした。

 『ガツンッ!!!』 ルアーまで残り数メートルの位置でハンドルを回す左手が突如何者かに止められました。目の前に沈む大岩に引っ掛けたかと勘違いするほどの大きなバイトに眠気が一瞬で吹き飛んだ事を今でも良く覚えています。おそらく餌をしっかり食べている個体なのでしょう、頭から背中にかけての筋肉の盛り上がり方が半端なかったです! そのあまりの引きの強さに、もう二回りほど大きな個体を想像していたのですが、さすがこの時期の魚らしいとても迫力のある素晴らしいファイトの持ち主でした。


シャローエリアで釣れたレイクトラウト
(釣り上げた直後、数匹のワカサギを吐き出しました)

チェリーブラッドLL70S(#03 TSカラー)

 そして続くこちらのレインボーとブラウンは、トラウティンサージャー 6cm の同じくただ巻きによる釣果でした。巻けば直ぐに浮き上がる特徴を持つ チェリーブラッドLL70S に対して、トラウティンサージャーではこの部分が幾らか抑えられている気がします。どちらもリップレスルアーであるが故 浮き上がりは宿命ですが、LL70S より少しでも深い層をトレースしたかったがため、この時はトラウティンサージャー 6cm を選択しました。

 『ガツンッ!』 相も変わらずいつもの表現となってしまいますが、PEライン越しに伝わってくるこの衝撃はほんと癖になります。この広い湖面の中、人間と魚 お互い知らない者同士が一本の細いラインで繋がるこの瞬間、この奇跡を想うと、感動は何倍にも膨れ上がりました。 そして 『 ありがとう 』 こんな素晴らしい魚を育む中禅寺湖に対してついこんな言葉を掛けてしまいます。


中禅寺湖のレインボートラウト
(トラウティンサージャー6cmのただ巻きによる釣果)

レギュラーサイズ?のブラウントラウト
(今年はこのサイズが比較的よく釣れました)

 上述した ただ巻きでの釣り、そのルアーの持っている素の動きだけを頼りに ただひたすらに一定のスピードで巻くだけという釣り方ですが、やり慣れない人にとってはかなりの苦行になるかも知れません。どちらのルアーもリップやカップといった水の抵抗を受ける部分がほとんどありませんので、その引き抵抗の頼りなさといったら驚くほどです。

 この特徴のため、魚が釣れる前に気持ちが折れてしまい、他の(引き抵抗の大きな)ルアーへチェンジしてしまった、なんて話は良く聞きます。というか昔の私自身がまさにこれでした。途中で気持ちが折れそうになってもどうか投げ続けて見て下さい。きっとその先には記憶に残る素晴らしい一匹との出会いが待っている筈です!

【中禅寺湖のレイクトラウト 2013(You Tube動画)】



● 使用タックル

ロッド TLB-83DT ラグレスボロン (SMITH)
リール 10 CERTATE 2500 (DAIWA)
ライン FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO−VIS GREEN (BERKLEY)
リーダー TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 8lb (MORRIS)
スナップ クイック ロック スナップ #2 (SMITH)
ルアー チェリーブラッド LL70S (SMITH)  ※ シングル・バーブレスフックに換装 テイル1本のみ
トラウティンサージャー 6cm (SMITH)
フック シュアーフック
   チェリーブラッド LL70S  用  Wトラウトタテアイ6B (SMITH)
   トラウティンサージャー 6cm 用  Wトラウトタテアイ5B (SMITH)
   ※ バーブは潰してあります



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