今回は今シーズンの伊勢志摩メバリングをお届けします。ここ数年、冬の釣りものといえばトンジギで盛り上がる三重県ですが、黒潮が接岸することで海水温が上昇してマグロ類が釣れるようになりました。その反面、冬季の水温低下が乏しくなり海藻がほとんど生えない地域が続出しました。ちなみに海藻の種類はアカモクやワカメです。メバリングをする上で重要なことはメバルが身を潜めるポイント、つまり海藻の有無です。よってまずは海藻の育成状況の把握からスタートしました。数カ所ポイントを回り、確認するとやはりどこも海藻の伸びはイマイチです。よって水温が1番低いポイントを選びエントリーしました。
ポイントは磯周辺で、全体的に浅いのですが、点在する磯にはしっかりスリットが入っているようなところです。偏光レンズを使用するとアカモクが伸びていることが確認できました。
この日はマズメからエントリーしたので、スリットに潜むメバルの活性が上がり、表層で食うイメージを持ちながら狙います。まずはソレスを使って磯際をトレースしてみます。するといきなり弾くバイトが得られました。しかしこれは乗らず。
この1バイトですぐにルアーがハマっていないと判断し、選んだのはシラスミノー。さっきのトレースで巻きへの反応が良かったのでただ巻きで強いルアーを選びました。
同じコースへ入れてできるだけゆっくりと引いてくると弾くようなバイトと同時にゆっくりとティップが入ります。乗せるようにフッキングを入れてファイト開始です。久しぶりの大型のメバルでした。
パターンがわかったのでどんどんと探っていきます。次は潮が当たる角のポイントです。少し沖へ入れて手前の角でバイトをもらう感じでリトリーブを開始すると、ポイントへ入れる前にはすでにバイトが発生しました。弾かれたか?と思いましたがコレもうまく乗せることができました。同サイズのメバルキャッチです。
次は手前を探ろうとショートキャストで探るとやはりバイトが得られます。しかしこちらは弾かれてうまく乗せられませんでした。
魚の数はそこまで多くないですがパターンがハマっているのか素直にバイトまで持っていけます。というわけで隣の磯にランガンします。
ここは離れた瀬があって向こう側で食わせるテクニカルなポイントです。瀬の向こう側までロングキャストをして手前へルアーを入れてきます。もう瀬に乗ってしまうので回収に入ろうとした瞬間にバイトが得られます。ルアーの姿勢が乱れたのでミスバイトでしたが活性高くて直ぐに食い直しでヒットとなりました。
また別日、この日は海藻あり+回遊型を待ち受ける様なところを選びました。高活性な個体の回遊に期待してエントリーします。
ルアーはシラスミノーをチョイスします。巻きでの釣りに絶対的な自信があることと、テンポよく広範囲を探れる特性があるからです。
というわけでまずはシモリ際を通すといきなりコンコン!とバイトが得られます。同時にトルクフルな引きで上がってきたのは20オーバーのメバルです。これは回遊ありと確信を得てどんどんと立ち位置を変えながら探っていきます。
キャストコースを変えながらトレースしてくるとコンスタントにバイトが得られます。小型が多いので大型を求めて探していくとワンドの内側を打った時に今までとは明らかに違う強いバイトが出ます。ミスバイトに終わったかと思いましたが素直に食い直しバイトでティップが叩かれます。久しぶりにドラグを出しながら上がってきたのは27センチクラスの大型メバルでした。
シラスミノーパターンとポイントがマッチしたのかこのポイントでバンバンアタリが出ます。結果このポイントだけで7本ほどキャッチすることができました。
マズメからナイトゲームに時間帯が移っていきます。ポイント的には小移動を繰り返しながらフレッシュな場所を探して行きます。
マズメは終わったもののまだ高活性な個体が上を意識している可能性があったのでルアーはガンシップ45fをチョイスしました。ガンシップといえばリトリーブからのステイで食わせるのが基本ですが今回は巻きで使用します。潜るか潜らないかのスピードをキープしてシャローランナーのクランクベイトの様にアクションさせます。足元のポケットまでルアーが入ったタイミングでド派手な音を立てて魚がルアーに飛び掛かりました。この時は本当にヒラスズキかと思うほどでした。なんとか突っ込みに耐えてキャッチするとここ数年ではお目に掛かれなかった最高のコンディションの個体に巡り合うことが出来ました。サイズは尺には届かないといった、泣き尺メバルでした。
完全にナイトゲームに突入してからはスリット狙いに切り替えます。場所を移動して入ったのは手前のスリットと沖に向かって急なブレイクラインがあるポイントです。
まずは手前のスリットをガンシップとシラスミノーで探りますが無反応です。そこで沖のブレイクをソレス42sで探ります。ソレスはリップが無いので空気抵抗が少なく飛距離が出ます。その利点を活かしてフルキャストをします。カウントダウン後にリトリーブとステイを繰り返しながら誘っていくと、ステイ中のソレスにガツガツっとバイトが出ます。乗せるようにゆっくりと合わせると大型の引きが味わえました。一瞬スズキかと思いましたが無事キャッチ出来ました。
画像ではわかりにくいですがブルーバック(クロメバル)の26クラスでした。よく引くはずです。
この後はシャローのゴロタ帯をサーチしてきました。こう言った場所は遠投ができて広く探れるソレスの出番です。というわけでテンポ良く探っていくとそれはそれはよく当たります。
どうやらこの浅瀬には小型が多数入っているみたいでした。中には20センチ級も混じりこれはこれで楽しめました。
しっかりとまとまった釣行記録としては以上となりますが、短時間での調査は多数行っており、特に仕事後、つまり日没後の完全なナイトの釣りではソレス42sが活躍する場面が多かったです。特に面白かったのが間を作るとアタリが出ることでした。こちらの操作感としてはステイさせていてもレスポンスが良いので潮を受けて左右に動いているのでしょう。こちらがバイトの間を演出して得られるアタリは釣った感満載で楽しむことができました。
さて、総括となりますがこちらは伊勢志摩のメバリング、今年はそれなりに楽しむことが出来ました。おそらく昨今の黒潮分流の接岸が少し遠のき水温が安定したことが大きく影響していると感じます。釣れることを当たり前と思わず、今ある環境を大切にしながら、来年のメバリングに期待したいと思います。
Rod | Smith:dark shadow ex 710 |
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Reel | Daiwa:13セルテート2004ch |
Line | Rapala:Rapinova-x multi-game 03 |
Lure | Smith:ガンシップ45F ソレス42s シラスミノー |