12月から調子のいい鹿児島県西海岸のサーフシーバスですが、年末から年始と相変わらず好調です。
北西風の強く吹くこの季節、冬型の気圧配置になるとシケが続く東シナ海側の沿岸ですが、全体的にシーバスは好調と言えます。
そんな中、今回は河川の絡むサーフを攻めます。波による離岸流を探す手間も省けますし、ベイトも集まりやすい環境が整っています。
そんな河川絡みのサーフですが、北西風の強く吹くこの季節、独特の減少が起こります。それが、一日の強い北西風が吹いたり海がシケる事で、大きく地形が変わってしまう事です。
この地形変化が、いい方向へ向かう事もあれば、悪い方向に向かう事も。特に河川の流れ出すサーフは、河川からの水の流れと、打ち寄せる波などで砂の堆積状況は目まぐるしく変わります。
今回のポイントは、例年であれば、河川の地形から比較的ストレートに流れ出している場合が多いのですが、河口口に砂が堆積して大きく蛇行して、尚且つ細い流れ出しになっていました。
しかし、そんな流れでも沖に向かっての強めの流れが出来れば、シーバスが集まる要素は増えてきます。太い流れにはならないので、極端な深いカレントは出来にくいのですが、浅いなりに流れがいい感じに効いてくれます。
本来であれば、しっかりとした流れがサーフへと出来るポイントですが、当日は流れは狭まり、大きく蛇行している事で、流れは比較的緩やか。それでも、サーフに出てくれば波の力も相まって、離岸流がしっかりと出来てました。
この流れをきっちりと探るべくキャストを行います。水深は、砂が堆積しているので非常に浅く、使用するルアーもハルカ125Fが主軸に。
このハルカ125Fを、海へ流れ出る河川の流れに乗せつつドリフトさせていきます。サーフ際から、徐々に沖へ向かって、角度やドリフトのコースをこまめに変えながら密に探っていきます。
浅いサーフ、流れに乗せつつドリフト。ほとんどリトリーブしなくていい程度の、流れの抵抗はあります。バイトのタイミングとしては、離岸していく流れに入る時と、その流れから出る時が、最も有望なタイミングです。
そして、流れから出たタイミングで不明瞭なバイト。フッキングと同時に唸るドラグに、エイである事が確定。しかも、10kg近いサイズが連発する始末・・・・。サーフではお約束の外道ですが、連発すると体力も奪われるしポイントも荒れてしまいます。出来れば避けたい相手ですが、ドシャローエリアに溜まって居られると避けられないのが現実。
そんなエイを避け、少し沖目の流れをメインに狙うと、弱い流れにドリフトさせたハルカに、小さいながらも強い生命感を感じるバイトが。これがマルスズキ連発の始まりとなります。
まずは78cmをキャッチ、次は波打ち際でフックアウトしたものの70cmオーバーであったのは確実・・・・。
そして、追加した丸々と肥えた83cmは素晴らしいファイトでした。
それに加えて、ヒラフッコを数匹キャッチ。マルスズキに関しては、完全なプリスポーン状態で、これが産卵に向かう最後のタイミングに近かったかもしれません。
この日を境に連日、北西風が強くシケが続きました。潮もタイミングが悪く、一週間ほどあけての釣行。しかし同ポイントのサーフは、大きく地形を変えていました。
河口の流れ出しは塞がり、細い流れ出しが100mほど南に。更に本来の川幅は50mほどあるのですが、その流れ出しの筋は3mほどに。砂が堆積して川の水の逃げ場はなくなり、当然ですがそれだけ砂が堆積すればサーフの地形も極浅へと。
ここまで酷くなると、シーバスは寄り付きませんね。それどころか、河川内の干満の影響が極端に少なくなり、流れも弱くなりベイトも激減。
サーフの釣りは、本当に難しいですね。一度のシケで地形は変わり、その地形次第で魚の寄り方も0になる事も。
そして、埋まってしまった河川河口のサーフですが、恐らく雨による増水が起きない限りは改善されないでしょうね。
Rod | 9ft7inシーバスロッド |
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Reel | ベイトリール |
Line | PEライン1.5号 |
Leader | フロロカーボン |
Lure | ハルカ125F |