鹿児島県北の港湾ゲーム

古谷 英一

鹿児島県在住。錦江湾を中心とした鹿児島県内のフィールドでショアからのソルトウォーターゲームを追求している

鹿児島県でメバルが釣れるエリアは、県の最北端である長島町。毎年、私が冬場に通うフィールドですが、今シーズンは水温が少し高い為か、メバルの調子は今一つ上がらず・・・・。釣れない事はないのですが、狙っているサイズはもちろん出ないし、子メバルでも苦労させられるコンディションになっています。
南国メバルとは言え、それなりに水温が下がる場所に生息しているので、かなり今シーズンは影響を受けています。頭を悩ましつつ、移動の多いメバリングシーズンですね。


そして今回も・・・・悩ましい釣りに。
場所によっては、ポツリ・・・・ポツリ・・・・と、ごく希にバイトがある場所だったり。逆にライズが頻発する場所は、アジ子だらけでメバルはストラクチャーに身を潜めている状況だったり。シーバスにプレッシャーを掛けられている場所も。
思うように釣りが出来ない場所が多々あります。これも水温が高いからか!?例年ならアジ子は減る時期なんですが、今年はあちらこちらに沸いてます。
メバルが釣りたい私は、とにかく試行錯誤。アジ子の入れ食いを阻止しつつ、何とかメバルを・・・・選んで釣るものの、子メバル中心。プラグにも出てはくれるのですが、とにかくノらないサイズが多すぎでした。
これはストレスの溜まる釣りですね(笑)。

いつもならメバルを追い回してひたすらキャストしまくるんですが、今回も雨・・・・。しかも強めの風が・・・・。心の折れる釣りに。
思った様に釣れないメバル・・・・。嫌がらせの様に縦横無尽に我が物顔で走り回るアジ・・・・。しかし、小さすぎますね。苦戦を強いられる覚悟で来てはいるものの、雨風で深夜2時で断念。
当日は前回には居たベイトの群れも見当たらず。しかし時折、シーバスがフラフラと浮上してくるのを目にしていたので、シーバス狙いへシフト。
タックルを持ち替えて、パニッシュ120F-SWをキャスト。薄暗い常夜灯ですが、明暗の境が出来ているので、その境をトレースできる様に流れを計算してアプローチ。
しかし、思った程の流れがないので、逆にアプローチが難しい状況に。潮の動きが悪いのも、メバルが釣れない原因かもしれませんね。


海峡になっているので、普段はかなりの流速を発生させるポイントなんですが、この日は釣りやす過ぎる流れでした。
最初はタダ巻きでも試したのですが、何も反応無し。たまに浮き上がってくる姿は見えるので、何かしらパターンがあるはずと試行錯誤。
そして辿り着いたのが、パニッシュ120F-SWを着水と同時にダイブさせてから、流れに乗せて影の中へ送り込んでいきます。この時、リトリーブするのではなくてダイブさせたパニッシュが浮き上がらない様に、軽いトゥイッチを加えつつ、弛んだラインを巻き取る感じで流し込みます。
こうする事で、パニッシュは水面近くで軽く小さくヒラを打つ動きをします。移動距離はほんの少しにして、流れに流されている弱りきったベイトそのものの動きに似せます。ラインテンションを張らず緩まずの程よい感じで、緩やかな流れに乗せてアクションさせます。
その3投目、明暗の境でフラフラとヒラを打ちつつ影の中へ入ったパニッシュの近くで、「ギラッッッ!!」と眩い反射光が!と同時にティップへと軽い衝撃がきました。


シビアな釣りですが、ここまでしないと反応してくれない魚たち。でも、そこが釣りの面白い所でもありますね。あれやこれやと試しつつ、限られた時間の中で正解を導き出し、魚を手にした時の喜びは何十年釣りをしていても格別なものですね。
今回のメバルの様に、挫折してしまう事も多々ありますが、何かしらのヒントから巻き返しが出来る釣行にする準備も必要ですね。
パニッシュ120F-SWでキャッチしたシーバスは、スポーニング前ではありませんが、少しスラッとした綺麗な80cmオーバーでした。強い風が吹く雨の中でしたが、往復5時間のドライブも報われた感じです。

メバリングの外道・・・・とは言えないサイズですので、きちんとしたタックルの準備は必要です。メバルやアジだけを狙っての釣行もいいのですが、ダメだった場合の切り替えが出来る準備も大切ですね。
よく「二兎追う者は一兎をも得ず」と言われますが、「備えあれば憂いなし」とも言われるので、タックル準備は多めがオススメですね。特に、なかなか行く事の出来ない遠征などでは、色んな状況に合わせられる最小限の準備はしておく事をオススメします。

 

メバルタックル
RodダークシャドゥEX DSEX-73、DSEX-C74
Lureソレス42Sメバペン・メバルガンシップスクリューテールグラブなど
シーバスタックル
Lureパニッシュ120F-SWハルカ125Fサラナ110F・95Fなど