真夏のリバーシーバスはCB70PENで

辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。 釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com

夏真っ盛りということで相変わらずリバーシーバスゲームへ行ってきました。今回は直近の複数回の釣行をまとめます。


この日は真昼間の短時間ゲーム。超絶シャローかつ太陽が真上ということで完全サイトゲームです。魚影を確認したらこちらは一切動かず魚の進行方向へいつものcbペンをキャストします。トゥイッチで誘ってくると引き波立てて怒涛のバイト。しかしミスバイトで終了します。


サイトゲームはこれの繰り返しです。止水エリアにて散策しているとまたしても魚影確認。こちらの気配を悟られないように慎重にアプローチします。立ち位置からして魚の前方から後方に抜けるラインでしかトレース出来ませんでしたが心配をよそにターンする時の水飛沫、捕食音共に豪快なバイトと強烈なラン。


寄せてくるとニゴイでした。サイトゲームの場合は魚種まで判別できる距離には近寄らないので寄せるまではわからないのです。ニゴイというと外道扱いされる場合が多いですが、口が下方向に付いているのでトップで釣るのは案外難しいです。難易度が上がりゲーム性が出て嬉しいターゲットだと思っています。

別日、今度は夕方に違う河川に入ってみると稚鮎が数多く跳ねるのが確認できました。条件が良いのでボイルが起こるかと期待しましたが水面は静かなままです。しかしシーバスが絶対に付いているだろうと想定しながら攻めることにします。


最近学んだ止水域、膝下の水深をしっかりとアプローチする為に立ち位置を水際から3mは離してスタートします。トレースするコースは出来るだけ岸と並行にキャストをします。その時、これ以上浅いところにはシーバスが入ってこれないだろうギリギリのラインを通します。シャローに追い詰めている個体を狙う意図です。


ランガンしながら打っていくといきなり水面が爆発します。少し遅れてロッドに重みが乗ってフッキングを入れます。水深が浅いのでエラ洗いが強烈ですがなんとか無事にランディング出来ました。CBペンを頭側から丸呑みでした。

やはりこのシャローの攻め方はCBペンが合っているようです。というのもトゥイッチさせてくると時折頭をピョコンと出しながら水面上に半身を出すアクションが得られるのですが、その様がベイトである稚鮎の行動と瓜二つだからです。


そしてまた別日、梅雨が明けてめっきり減水してしまったこちらの数河川、渇水しているわけではないので海水魚もある程度は遡上するとは思いますが、確実に魚にコンタクトするには干満の影響がギリギリない河川域を選択することと踏んでいつもより下流付近を選んでみました。


いつもの止水域は減水によって狙うエリアがなくなってしまったので瀬狙いにします。ちなみにこちらの瀬も普段は水深があるポイントですが、シャローになっている為トップで狙うことにします。狙いはもちろんシーバスでルアーは定番になったCB70ペンです。


ピンポイント狙いになるので短時間勝負の釣行です。一投目、本流の際をダウンで流してくるも反応無し。2投目、本流の筋にこちらもダウンでキャストすると、早めのトゥイッチにボコン!と周囲に響き渡る捕食音を立ててヒットします。重量感があるので大型です。1 回目の突っ込みには耐えて2回目の突っ込み。ジャーっとドラグがなったかと思ったらフッとテンション抜け。フックオフでした。


この日はこのバイトを皮切りに各瀬でバイトが得られますがミスバイトやちょんバレで頭を悩ます日でした。


ひょっとして下か?とレンジを下げる意味合いでpanishを入れると、小型のシーバスがヒット。この後もう一度cb70ペンに変えると今度は乗った!と思うとこちらも小型のシーバスでした。ちなみこのシーバスに混じってブラックバスも食ってきました。海水淡水色んな魚種が混じっていつも驚かされます。

そしてまたしても別日、本命の瀬に向けてズンズンと進んでいくと、いつもはあまり打つことのないワンドが目に入りました。南風が強く水面がざわついていますが、その状態でもわかるほど稚鮎が固まっているのが目視できます。


しばらく観察しているとバシャッと捕食音がしました。吸い込むような音ではなくてボラが体を打ちつけるような音だったので魚が違うか?と思いましたが間髪入れずにボイルの50センチ横にキャストします。


素早くドッグウォークさせるといきなり水面が爆発します。同時にロッドに衝撃が走ってファイト開始です。エラ洗いが激しく数回飛ばれますがなんとかバラさずに無事ランディング。60クラスのコンディションの良い個体でした。

今回はしっかりフッキングしていましたが、このようなハーモニカバイトの場合、フックが刺さらずにルアーが挟まっているだけのことがあるのでそれもバラしの要因になると再認識しました。


最近はCBペンのトップゲームがエキサイティングなのでトップから始めますが流れがキツいエリアだと誤爆、ミスバイト、フックオフが目立ちます。もしかしたら流れの中ではアンダーウォーター、止水域ではcb70ペンのトップゲームと言う釣り分けになるのかな?ということで今後は流れとレンジを意識しながら夏のリバーゲームを楽しみたいと思います。

RodSmith:ベイライナーmk 70
ReelShimano:19ストラディック2500shc
Linepe08
Leader3.5号
LureSmith:panish,CB70 PEN