三重県の春アジング

辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。 釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com

今年の春のアジはどうかなと色々と調査に行ってました。今回は今春のアジングについてのまとめです。


春のアジングは三重県下ではもっぱら稚魚ベイトがメインになるシーズンで、目視でベイトを探しながらポイントを絞っていくといった展開が王道です。


この稚魚ベイトでアジが爆発的に釣れた年もあったのですが、年々春のアジが難しくなっている傾向があります。



さて当日の状況としては小雨が降る中でしたが、風が弱いのがありがたく、ジグヘッドは2.0gからスタートしました。このポイントは水深が深い為どのレンジにいるかを探る作業からスタートします。


まずはカウント15で探っていきます。おそらくマズメでの活性上昇前はゆっくりとした捕食の仕方になるので、アクションはステイメインでいきます。何投かしながら探っているとコツンととしたバイトを得ます。上手く拾うと尺クラスのアジでした。

この後は中々続きませんが、豆混じりでポロポロと釣れだしたと思った頃に、マズメ突入で良いサイズも連発する展開となりました。カウント15くらいだった棚が徐々に上がってカウント10程で良いアタリを出してくれます。


その棚を狙い撃ちしていると今度は足元でナブラがザーッと発生します。おそらく群れが稚魚ベイトについただろうということで、ワームカラーをオレンジにチェンジします。理由としては稚魚ベイトの場合は透過性が無いワームの方が効果的だったことが多い経験からです。


ナブラにドンピシャで投げ入れて、着水と同時に表層タダ巻きで引いてくるとトン!と当たってヒットです。こちらも尺サイズのアジでした。

発生していたナブラも一瞬で消えてしまい、この時点でバイトが遠のきます。どうやら地合い終了といったところです。しかしこういった直後はまだ魚が居る可能性もありますし、レンジが下がったと判断してエステルラインのフルソリッドロッドに持ち替えます。


カウント30で着底後にちょっとしたシェイクとステイで動かさない誘いをします。するともぞっとしたアタリにすかさず合わせます。深場かつ良型個体でエステルでは少しキツかったですが、フルソリッドの粘りを使いながら無事ゲットとなりました。

RodSmith:BL-551XUL-S/AJ
ReelShimano:12バンキッシュc2000s
LineSunline:アジの糸ナイトブルー0.3号
Jig HeadSmith ジグヘッドタケちゃん1.2g#10
WormSmith:アジエース1.9
RodSmith:ベイライナーAJ
ReelDaiwa:21 ルビアスエアリティ2004ch
LineRapala:Rapinova-x multi-game 03
Jig HeadJazz:尺ヘッド typeR
WormSmith:アジエース

春アジングの再現性を確かめるべく再度同じポイントにエントリーしてみました。そこでいつもと違うことをしてみようと今回はメバリングロッドで挑みました。


まず、なぜメバリングロッドにしたかと言うと、足場が高いポイントなので、風が吹いた時に長めのロッドで水面近くまでロッドティップを下げて風対策が出来ると言うことと、大型のアジの場合はファイトが楽ということからです。さて、まずは棚探しからスタートします。表層から探っていきますがなかなか当たらず、やっと当たったのがカウント30秒ととても深い。よってジグヘッドは3.0gでネチネチと探ります。しかし効率悪く、当たっても豆アジという展開が続きました。


ダメな日なのか?と思っていると上の棚にもアジが入ってきたみたいでカウント10で当たるようになります。しかしショートバイトが続くのでジグヘッドは3.0→2.0gに変更です。


するとリグのウエイトが決まったのかスコンと気持ちの良いバイトが得られました。フックアップが決まり寄せてくると良型の尺アジでした。この1匹を境に同パターンで連発が続きました。


この日は尺クラス、25クラス、豆アジの3サイズが混じったアジングとなりました。


久しぶりにメバリングロッドでアジングをしてみたのですが、やはりアタリの取りやすさで比較すると断然専用のアジングロッド(ベイライナーaj)の方がストレスフリーだということを再認識することができました。ただ、尺クラスのアジとのやり取りはメバリングロッドの方が楽でした。理由としては綺麗に曲がってロッドの懐が作れるので、ドラグ力を少し強くしながら魚をいなせることにあるようです。


感度をとるか、投げやすさ、ファイトのしやすさをとるか、一長一短ではありますが、メバリングロッドも状況に合わせて使い分けしていけれたならと思う釣行になりました。

RodSmith:dark shadow 77
ReelDaiwa:13セルテート2004ch
LineRapala:Rapinova-x multi-game 03
WormSmith:アジエース

話は少し変わりますが、マアジの産卵は6月頃とされており、15cm程度のいわゆる豆アジが数多く接岸するのが夏の終わりです。よって豆アジシーズンは晩夏~冬とされるのが通常なのですが、ここ最近は豆アジしかり、回遊する大型のアジにしかり、いつどこで回ってくるのか予想がつかないです。


先日湾内ポイントをいくつか見て回っていると、水面がパシャパシャとしております。おそらくアジだろうとアジエースを駆使して調査をしてみます。ひとまずカウント5くらいで探っていきます。1 アクション入れて次のポーズでツン!という元気なアタリ。

やはり豆アジでした。再度同じレンジを探ってみると、同様のアタリ。どうやら相当な数が入っているみたいです。


この後も連発は続き、少し潮が動いたかな?というタイミングで水面がさらにパシャパシャと騒がしくなってきました。


するとそこからは入れ食い状態がスタートしました。どうやら表層に浮いているプランクトンを捕食しているようで、着水直後にラインを張らず緩まず状態にして流せばツンッと持っていきます。


サイズは18~22cmといったところです。小型なだけに弾かれることも多いですが、いかに上手く食わせるかを意識してするととても勉強になるアジングとなりました。

こういった時はフルソリッドアジングロッドの551のものですね。オートマチックにフックアップが決まるので大変重宝しております。

RodSmith:BL-551XUL-S/AJ
ReelShimano:12バンキッシュc2000s
LineSunline:アジの糸ナイトブルー0.3号
Jig HeadSmith ジグヘッドタケちゃん1.2g#10
WormSmith:アジエース1.9