シーズン終盤?!の志摩沖トンジギ釣行

辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。 釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com

トンジギ釣行に志摩沖へ行ってきました。今年は結構釣れている年なのですが、なかなか良い日に当たらな くてリベンジ釣行となっております。


状況としては1 週間前は全く当たらなかったのですが、潮が大きくなるに釣れてポロポロと釣果が上がり出し て、私の釣行の前日には炸裂していました。と言うことでXデー翌日の釣行となります。


嫌な予感がしていましたが案の定アタリ無く、船中ノーバイトが続きます。開始から5時間が経過した頃、よ うやく1 人の方がフォールバイトにて一本をかけました。連鎖を狙って同じ棚に入れますが残念ながら1人の 方だけの単発バイトに終わりました。


最初は吹いていた北西風も次第に弱まって気がつけばベタ凪状態になりました。冬真っ只中のトンジギは基 本的に北西風が強い為、ジグウエイトは300g以上がマストなのですが、春が近づくにつれて風が弱い日が 多くなります。また釣れる棚も100m以内と浅い日も出てくる為、150gくらいまではラインナップとして所 持しておくとよいです。


と言うわけで、こんな時にと持ってきておいた喰わせ重視のムラマサ150gにチェンジしました。ちなみに風 の中午前中はムラマサts の400gで通してました。


いつくるかわからない地合いを信じて150gを根気よく120m~0mまで探っていきます。すると他船からの ヒットコールの指示棚で同船者の方がポロポロとヒット、バラすなどが出てきました。自分にはなかなかバ イトが無くておかしいな?と思っていたので、少し考えます。


もしかしたらジグが軽すぎるのか?喰わせを重視した場合、SLJが良い例なように軽いジグは良く口にして くれます。しかしトンボの場合、特に活性が高そうな場合はスパッと落として速くしゃくった方が良いの か?


と言うことでジグウエイトを150→210gに変更します。ちょうど同船者が100m付近でヒットとのことだっ たので110mまでライン放出、素早くしゃくり上げのワンピッチ5回程でズドン!まずまずな重量感とランが 始まります。


おそらくサイズは10キロ前後と踏んで、ランが止まればガンガンと寄せてきます。しかし、ヒット者同士で お祭りしてしまいます。船長と呼吸を合わせて上手く交わし、一気に寄せてリーダーイン。


無事キャッチとなりました。

私が魚を外している間にも、同船者にブレイクやバラしたりとアタリが出てプチ地合いとなります。ふと周 りを見渡すとジグを投入している人が一気に減ったのですかさず投入します。


実はジグを入れておかないと船から群れが離れてしまうのです。地合いの時は常にジグを入れて(誰かがヒ ットした状態)おくと群れが続く効果があるのです。ケンケン漁と少し似ていますね。


と言うわけで100mまで落として70m程までワンピッチで上げてくるとグッと重くなる感じでヒットしま す。ファーストランもそれほどないので、同船者とのお祭りを防ぐ為にもガンガン巻上げます。今回はお祭 りなく一気にキャッチまで持って行けました。

というわけで無事2本キャッチとなり満足した釣行となりました。

RodSmith:AMJX-c61m
ReelShimano オシアジガー2000hg
Lineygk:jigman×4 3.0号
LureSmith:ムラマサ3s 250g(グローヘッド)
hookvanfook jigen 7/0
根付け糸ザイロン30号
スプリットリングcultiva hyperwire #8

【トンジギでお祭りした場合】


トンジギは連鎖する場合が多くて同船者同士どうしてもお祭りをしてしまうことがありますが、落ち着いて 交わせばキャッチ率が上がります。


基本的にはクロスしているだけの場合が多いのでロッドとロッドを回せば解けることが多いです。一番やっ ては行けないのが絡んだ者同士が離れることです。クロスしたラインが鋭角になってしまってブレイクしま す。近寄ってクロスしたところを見てロッドを交わすことが正解です。

もちろんサポートで船長も手伝ってくれますが、任せっぱなしにせず各々でで協力すればもっともっと良い 釣果に繋がると思います。