鹿児島、春のボトムチニング

古谷 英一

鹿児島県在住。錦江湾を中心とした鹿児島県内のフィールドでショアからのソルトウォーターゲームを追求している

日に日に夏へ近付く5月。日中は25度を超える鹿児島ですが、夜は意外と冷え込みます。さらに、雨が降れば冷え込みは増しつつ、水温の低下にも。天候の変化は風も強く、水温への影響はかなり大きくなります。
例年であれば、鹿児島はトップチニングの開幕の季節ですが、今年は4月から不安定な天候のお陰で、シーズンの遅れが。日照時間の少なさが、シーズン初期は大きく影響しますね。
水面への反応が悪ければ、ボトムの釣り。チニングの楽しみ方ですね。


この時期、本当は水温の高くなる日中の方が釣りやすい季節なんですが、生憎、天気に恵まれない私(汗)
少しでも条件のいい日を選ぶと、仕事終わりのナイトゲームに。雨の後は避け、日中にしっかりと日が照った日。さらに水温の高い海水の影響が大きくなる満ち込みの時間帯を狙うのがシーズン初期のコツ。
雨の後や、風の強い日、また下げ潮のタイミングで干潮が近い時間帯などは、チヌが居ても活性が極端に低い事が多々あります。
時合いをしっかりと考える事で、より効率良くヒットを得られる様になります。


そんなタイミングセレクトをし、ボトムチェック。
使うはオーシャンパフォーマー黒鯛大将!
リグは、流行りのフリーリグ。広範囲を広く探る為に、ウエイトは7~10gを使用。バイトがあっても食いが悪い時には7gへ変更し、食った時の違和感を減らす事と、少しスローな誘いを行うのが目的。
ウエイトを使い分ける事が、ボトムチニングでは意外に重要だったりします。
私の場合、3~15gのウエイトをポイントの広さや流れの強さによって基準ウエイトを決め、反応に合わせてウエイトを軽くしたりします。
手広く素早くポイントのコンディションを把握するのにはウエイトは重めが最適で、こまめにウエイトを調整するのが、数を稼ぐ秘訣とも言えます。


春のボトムチニングは、チヌの活性に大きく影響されます。魚自体は入っていても、ワームに対して口を使ってくれない・・・・そんな事も多々あります。
例えば、稚アユに着いているチヌは、ボトムへの反応が極端に悪くなります。逆にミノーなどプラグへの反応は良くなり、ボトムより中層から水面付近を探る方が良かったりします。
また、雨による増水や濁りも、この季節はチヌの活性に影響が強く出ます。水温の低下や捕食しているエサが安定していないのが理由ですが、極端に反応が悪くなる事が多々あります。アピール力の強いカラーやワームを使う事で、多少は反応を得られたりしますが、浅いポイントを見切り水深のあるポイントを攻めるなど、周辺環境も考えた釣りをした方が効率良くなります。


ハイシーズンに多く集まるポイントは、ここ最近の雨の多さでチヌの反応はなかなか得られず。しっかりとした流れが出来るポイントよりも、少しゆったりとした流れで、深みが絡む場所の方が安定してバイトが出ます。
さらには、河川内に水温の暖かい海水が入ってくるタイミングである、満ち込みにチヌの活性が上がる傾向に。
春の水温の安定しない季節は、特にこの傾向が多く見られます。
生憎、コンディションのいい日に釣りに行けていない私は、よりコンディションのいい場所、いい時間帯を探らないと、チヌに出会えない確率が高くなってました(汗)。


しかし、しっかりと考えた釣りを組み立てる事で、チヌの姿は見る事が出来ます。いい日は短時間でツヌケも。
ハイシーズン前のため、サイズは小振りではありますが、バイトをさせてフッキングするまでが非常に楽しい!バイト数に対してフッキング出来る数は減りますが、手のひらサイズから40cmぼどのキビレが遊んでくれます。

これから水温が上がっていくと共に、チヌの活性もどんどん上がっていきます。そうなるとトップチニングも楽しい季節になりますが、ボトムチニングも数、サイズ共に良くなっていきます。
それに加えて本チヌも増え、ますます止められないゲームになっていくでしょう!
今年もチニングシーズン、開幕ですね!!

RodベイライナーAKBM BL-C812ML
Lureオーシャンパフォーマー黒鯛大将
Rigフリーリグ(ウェイト7~10g)