春のヒラスズキゲームはチヌも登場

辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。 釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com

釣行前日、内陸に居てもわかるほどの雨と風。海は荒れていることは間違いないので翌日の釣りものはヒラスズキメインのロックショアゲームにすることにしました。そして翌日、ポイントへ到着するとあれだけ吹き荒れていた風が嘘のように収まり、釣りには最適な条件です。また海況は波ウネリ有り、サラシ良好のベストコンディションということでゲームスタートです。


このポイントは魚が付いている可能性のあるシモリは3つ。どのシモリもいい感じで波が当たってサラシ出来てます。まずは1投目、足元から狙っていきます。足元のシモリにあたった波が払い出すシチュエーション。ちょい投げでサラシの外側にサラナを着水させてリトリーブ開始。ルアーが泳ぐギリギリのスピードで潜行させて、後は波に押してもらいながらサラシに入れます。良いところに入りますがバイトがありません。最後まで気を抜かず足元ギリギリまでリトリーブしてくると水面爆発バイト!足元で食わせたので元気いっぱい、飛ぶし跳ねるしで焦りましたがなんとかネットイン。岩に乗るか乗らないか。そんなギリギリで食ってくるのがヒラスズキだと改めて認識させられた魚となりました。

サラシを変えて次は少し沖のシモリの裏側に出来るサラシ。波の頂点でシモリの向こう側へ着水させて、ラインをちょこんと動かして20センチほどサラナを潜らせます。後は波に押されてサラシの中へフラフラっと入れてあげます。サラシが広がって2,3秒後、ゴン!とラインが弾かれるアタリが出ます。慌てずに溜めをいれてフッキングにいくと無事乗りました。これまた波にもみくちゃにされてリーダーズタボロにされましたが無事ゲットとなりました。


3つ目のサラシに移ります。ここは長いスリットがあって、このスリットの上を平行に引いてきたいので波の頂点ではなく、サラシが広がり落ち着く寸前でルアーを着水させます。後はタラタラとリトリーブさせてくるとカン!カン!と乾いたバイトが2回得られます。弾かれたか?と思いましたがラインがスッと走るのですかさずフッキングを入れてファイト開始です。これはめちゃくちゃ暴れまくる!と思ったら口に掛かっていたリアフックが外れてフロントフックが頭部に。時間をかけるとバレると判断し、強引に引き寄せてランディング成功となりました。


波の状態がとても良かったので他のポイントも気になりここで大きく移動します。移動先の磯もこれまたサラシ抜群です。手前のサラシを狙うべくチョイ投げで着水させた瞬間からルアーの真後ろを真っ黒な何かがチェイス!ずーっと追いかけてきます。手前まで引っ張ってきて軽くストップを入れるとリアフックを吸い込みました。引き方からヒラスズキではないなと思いながらランディングすると、お腹パンパンの磯チヌの登場でした。

そしてまた別日、ウネリと満潮が重なったので潮が被ったタイミングでしか打てないゴロタポイントへ行ってきました。ポイント到着と同時に結構なウネリであることを確認します。ルアーを引けるタイミングが少なそうです。セットの波が来た後は一面がサラシになってどこに魚が付いているかわからなくなります。よって大きな波はスルーして小さい波のタイミングを待つという展開になります。こうなると投げ入れられるタイミングはとても少なくなります。待って待って条件の良い波が来たタイミングで、狙いのシモリの裏をサラナ125を通すと1発でヒット!60クラスですが飛ぶわ跳ねるわの大暴れ。そこへセットの大きな波が来て岩の裏へスタックしてしまいます。ここは喧嘩しても状況悪くなると判断してベールをオープン。スラッグを出すと直ぐに沖へ出てくれてファイト再開です。そのまま足場良いところまで誘導して無事にランディングとなりました。腹パンパン、筋肉質な最高の個体に出会えました。

こちら三重県下では春のヒラスズキシーズンが最盛期を迎えているので、条件整えば今後も調査を続けようと思っています。

RodSmith:プロトロッド
ReelShimano:ツインパワーSW6000hg
Linepe3.0号 leader60lb
LureSmith:サラナ125f
RodSmith:プロトロッド
ReelShimano:ストラディックSW4000xg
Line ygk:upgrade pe 1.5号
LureSmith:サラナ125f