マイクロベイトパターンのヒラスズキゲーム

辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。 釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com

2月頭とまだまだ冬、厳寒期ではありますがそろそろ春の訪れを海から感じることができるシーズンになってきました。各種の稚魚ベイトが海岸沿いに接岸し始めたのです。この稚魚が接岸しだすとアジやメバルといったライトゲームのターゲットが捕食に寄ってきます。というわけで日中の明るいうちから目視確認で探し、ベイトの濃いポイントにエントリーしました。


日が暮れ始めて最高の時間帯。メバルが顔を見せ始めるタイミングでボイル発生です。ひとつふたつだったボイルが次第に数を増してきてやはり魚が着いたとニンマリです。しかも飛沫からして結構な大型の個体が付いていそうです。ひとまずジグ単のスクリューテールからスタートするのですが、ボイルの数に対してバイト数、フッキング率共に低い展開。このマイクロベイトについたパターンは難しいのです。レンジを変えたり、色々する中で表層をただ巻きしてくるとヒット。デカイ!と思いやり取りをしていると、魚が違う!?なんとヒラスズキでした。どうやらこのボイルはヒラスズキの群れのようです。


ヒラスズキをひとつ釣ったところでこれはワームではなくてプラグで何かパターンがあるだろう、と色々と試してみることにしました。まずは小型ミノーであるジェイドをただ巻きしてみます。2バイトほどあるもののフックアップには至らず。次はシラスミノーlsp、ビブラートフォールで表層から中層まで落としていくもこれには無反応。さらに同じシラスミノーlspにて今度は表層ただ巻き。これも食わず。ここまでで答えが出ると思っていたので少し戸惑います。そこで、稚魚付きをメバペンで攻略したことを思い出してメバペンメバルを試してみることに。


キャスト後に軽くリトリーブ。そこから30秒くらいステイ、、、バシャ!ロッドが持って行かれてドラグ噴射!これまたヒラスズキのようでゆっくりとやり取りをして無事キャッチ!丸呑みしています。どうやらこのメバペンパターンがあっているのでしょう。もう一度試すと同じようにステイで20秒ほど間を開けてからバイト!今回のパターンはトップ漂わしのようです!

メバペンパターンを見つけて、さあバイトを堪能しよう!と思った束の間、今まで大人しかったのが嘘のように北西風が吹き付けてきました。こうなるとメバペンはラインもろとも風に煽られて潮と同調してくれなくなるので厳しいです。ということで同じように漂わせることができるガンシップにチェンジします。リップが付いている分ルアーの存在感がわかりやすく、風で流されにくいメリットがあります。。リトリーブで少し潜らせてからステイで完全に浮ききってから流していきます。するとバコン!やっぱり出てくれました!こちらも丸呑みバイト。やっぱりパターンがはまっているようです。

さらにガンシップにて誘うとヒット!こちらは型が良くて走る走る!pe03ですが慌てなければ取れますね!

フッキングに関しては、やはり向こう合わせの方が無難で、ラインが走ってティップに重み乗ってからスイープに合わせることが必須となりました。


というわけで今回は色んなパターンを探しながら最終的にメバペンやガンシップでのトップパターンに辿り着くことが出来ました。


最終的には60〜頭に6本と久しぶりにヒラスズキの数釣りが出来ました。今回は付いた魚がヒラスズキでしたが、アジメバルも付く場合が多いので、5月ごろまではこのパターンで色々な場所を探っていきたいと思っています。

RodSmith:dark shadow 77
ReelDaiwa:13セルテート2004ch
LineRapala:Rapinova-x multi-game 03
LureSmith:メバペンメバルガンシップ36F