今シーズンの伊勢志摩地方メバリング調査

辻 晴仁

三重県在住 某水族館魚類飼育員。アジング、メバリングからオフショアまでソルトルアーゲームを展開しています。 釣果報告や魚類生態解説→https://www.fishing-aquarium.com

三重県の志摩沖といえば数年前からトンジギという言葉が出てくるほど、マグロ属の接岸が目立つような海域になりました。この原因としては黒潮の接岸が主な要因となっているのですが、黒潮は暖流なので低水温を好むメバルには影響があります。ということで、今年はどうかとメバリング調査に出かけました。


さて、メバルのシーズンというと実は年中釣れたりするのですが、プラッキングで面白く釣れるのが1〜5月というのがこちら伊勢志摩地方のメバリングです。というわけで当日は風が弱かったのでいきなりトップからスタートします。ルアーはもちろんメバペンメバル。クリアカラーからスタートです。


周りには全くライズはありませんが、出るときはライズ無しでも出ることが過去の経験からあるので、丹念にメバルが付いているであろうゾーンをドリフトさせていくと、一投目から20クラスのクロメバルが出てくれました。

この1匹でメバルが入っているのはわかったのですが、暗闇に自分の目が慣れたところで良く海面を観察してもやはりライズはありません。ポイントとしては常夜灯が若干効いてくれるようなところなので、明部の真ん中、栄目、手前の明暗という感じで広く探っていきます。


アクションは着水後ステイ、その後に長めのストロークで水面を走らせてからロングステイ。で攻めていきます。ワンバイトがあった後、ルアーを手前の明暗まで持ってきて20秒ほどステイ。バシャ!完全に追ってきてくれた個体でした。

その後に同じパターンを繰り返すと同じ明暗部で強烈なバイト!25センチクラスのアカメバル登場です。その後はやはりライズ無しだけど出るという状況が続きます。ライズがある場合だと自分のルアーへのバイトでないことが多いのですが、この日は飛沫上がればほぼルアーへのアタックだったのでとてもエキサイティングな展開になりました。

メバルのトップゲームをしていると感じるのが群れについてです。アカメバルやシロメバルは付いている個体を釣ったらそのポイントは終わりという感じなのですが、回ってくるようなポイントだと、クロメバル(ブルーバック)が群れを成して入ってきます。もちろん夜間ですし、ライトを海に当てるわけにはいかないので目視は出来ませんが、いきなりバイトが多発し出します。というわけで、群れが抜けるまでバイトを堪能しながらトップメバルを楽しみました。

カラーに関してですが、クリアカラーとクリアカラー+シェルプレートが反応良かったです。今回は産卵前後といったところだったので手持ち撮影後素早くリリースした為に胃内容物までは見ておりませんがおそらくアミ食いだったと思います。

さて黒潮の影響ですが、今回メバルがまずまず釣れるような感じでしたが、黒潮がもろに当たるエリアはこの時期でも水温が18℃と非常に高く、バイトがあまり得られませんでした。今回は少し太平洋から交わしたエリアで釣れたといった感じです。今後どうなっていくかわかりませんが、フィールドに立つことで変化に素早く気が付けられたらと思っている次第です。

RodSmith:dark shadow 77
ReelDaiwa:13セルテート2004ch
LineRapala:Rapinova-x multi-game 03
LureSmith:メバペンメバル