秋のサーフ2022-絶不調

猪原 亮

高知県在住。ナイロンラインを主体とした独自のスタイルでレコードフィッシュを意識したショアからのキャスティングゲームを展開。

だいぶご無沙汰していました。
高知の猪原です。


今年の我がホームグラウンドは、タイトルにもある通り「絶不調」・・・。


秋口の台風で、河口形状が大きく開いてしまい、フィッシュイーターがベイトを追い込む地形がほとんどなく、河口から離れた場所にちょびっとできた馬の瀬周りで、ポツリポツリと釣れている状況。


釣れている時間帯もバラバラで、引きの最中、干潮周り、込みの最中と狙いを絞ることが出来ず、自分のような短時間勝負派には大変厳しい状況が続きました。とにかく釣れる状況の再現性が無いのです。普段のシーズンならヒラを十数本、アカメも数本取れているはずなのに・・・。


10月の釣果は、なんとブリ1本。月夜の干潮まわりの釣行で、その日は他の釣り人にもポツリポツリとヒラやアカメが釣れている状況。


月夜の中、場所が空いていた馬の瀬周りでサラナMAXを投げていると、すぐにヒット!ドラグを出してくるので、アカメかブリかなと。魚が止まったので、ポンピングすると重量感が無く、首を振る感覚が強いのでブリと確信!上げてくると、90㎝前後のブリでした。

まだ、エサを喰い込んでおらず、スリム体型のブリでした。この後まだチャンスはある、と信じて投げ続けましたが、ノーチャンスでした。



それから約1か月、引き続き全く釣果無しの日々。そこに、釣友がホームグラウンドの別ポイントで、魚の気配を察知したとのことで、おんぶにだっこで釣らせてもらうことに。


ポイントにはコノシロが入っているとのことで、今年の春から使っているスイムベイト、Sトラウトシリーズを使ってみることに。


今年の春はブリやヒラも掛けて、あとはアカメに試すだけ、と思ってましたが、頼みの今シーズンが厳しい状況で全く反応を得られてませんでした。

ポイントに入ると、水面で跳ねているコノシロらしき魚は、その着水音から少し小さめなイメージ。そこで、Sトラウトの160㎜を試してみます。いっとき粘ってみますが、反応がありません。


魚が深いのかな?と少し沈めてみることに。フロントフックのアイにエギ用3.5gのアゴリグシンカーをセットして、シンキングチューン。重さをいろいろ試しましたが、3.5gがちょうどいい感じでした。またフロントフックのアイにセットすることで、動きをほとんど阻害しません。トゥイッチするとちゃんと平打ちしますしね。


さあ、再開。キャストし、5秒カウント、10秒カウントとタナを替えながら、流れの中を通していくと、15mほど沖で「カンッ!!」という反応!毎年最初のアカメの反応には、「ん??何だ!?」と一瞬戸惑いますが、すぐにアカメだ!と反応し、フッキング!


数度のダッシュをしのぎ、上がってきたのは、80クラスの今季初アカメ!!びっくりアワセだったので、下あごをグリップした瞬間、針が外れました。まともにフッキングしておらず、何度か反転を食らったらバラすところでした。反省、反省。

いやあ、冬―春のヒラメといい、アカメも1本目までが長かった~。今年はすべてが苦戦の年。情報を広く集めて、湾内や他の河川など、「釣れている又は釣れる場所」に行けばいいのですが、釣れないホームグランドも徹底してデータを集めることで、何か新しい道は開けないかと粘って玉砕ばかりだったので、このアカメには感激し、安堵しました。情報をくれた釣友には大感謝です。そして自分自身、情けない限りです。


この後、同じパターンでふた潮にわたり、計4本のアカメに出会うことが出来ました。Sトラウト、なかなかやるな~?!苦しかったこの状況を大いに助けてもらいました!

この後、寒波の影響もあって、水温がぐっと下がってしまいアカメの気配を見失ってしまいました。ただ、まだ海の水温が今年は高く維持されているので、12、1月と可能な限り、河口の地形変化も期待しながら、自分にとっての記録級を狙ってみたいと思います。


1月中旬からは、ヒラメ、サワラと切り替えていければと考えています。
特にサワラは、前シーズンのパターンの再現性を試してみたいですし、ヒラメはやはりナイトの座布団を狙っていきたいと思います。

Rodサーフェッサー98
ReelツインパワーXD C5000XG
Lineフロロ8号+ファイティングリーダーフロロ12号
LureサラナMAXSトラウト6.5インチF